Case Explorer
Case Explorer
Case Explorer は、プロセス内の個々のケースを詳しく調査できる機能です。dashboard が集計値や傾向を示すのに対し、Case Explorer では特定のケースで実際に何が起きたかを、イベントや Timestamp まで含めて1件ずつ確認できます。
なぜ Case Explorer を使うのか
集計指標は「何が起きているか」の平均像を示します。Case Explorer は実例を通じて「なぜ起きたのか」を明らかにします。
- パターンの検証 - チャートで見えた傾向を、実際のケースで裏付け
- 外れ値の理解 - 例外的な経路や時間をたどったケースを深掘り
- 根本原因の特定 - 問題のあるケースをステップごとに追跡
- 勘所をつかむ - プロセスが現場でどう動いているかを理解
分析のベストプラクティス
dashboard で想定外の値や傾向を見つけたら、Case Explorer で具体例を確認しましょう。実ケースは、指標だけでは見えない文脈を教えてくれます。
Case Explorer の開き方
Case Explorer には、次の方法でアクセスできます。
メニューから開く
左サイドバーの Case Explorer アイコンをクリックするか、メインメニューからアクセスします。
要素から開く
- アクティビティまたは接続線を右クリック
- Explore Cases を選択
- その要素を通過したケースに絞り込まれた状態で Case Explorer が開きます
チャートから開く
- チャートのデータ点またはセグメントをクリック
- オプションから Explore Cases を選択
- 該当ケースに絞り込まれた状態で Case Explorer が開きます
ケース一覧
[IMAGE: CaseExplorerList.webp]
- Content: 主要な列とともにケース一覧を表示する Case Explorer のスクリーンショット
- Alt text: “指標付きのケース一覧を表示した ProcessMind の Case Explorer”
Case Explorer には、現在のフィルター条件に一致するケースが一覧表示されます。
列
| 列 | 説明 |
|---|---|
| Case ID | ケースの一意の識別子 |
| Start Time | ケースの開始時刻 |
| End Time | ケースの完了時刻 |
| Duration | 開始から完了までの総所要時間 |
| Events | ケース内のイベント件数 |
| Variant | ケースがたどったプロセス経路 |
データセットの属性(顧客、地域、ステータスなど)に応じて、追加の列が表示される場合があります。
並び替えと絞り込み
- 列ヘッダーをクリック してその列で並び替え
- 検索ボックス で Case ID を入力して特定のケースを検索
- フィルターパネル で条件を適用し、一覧を絞り込みます
ケースの選択
任意の行をクリックすると、そのケースの詳細を表示します。
ケース詳細
ケースを選ぶと、そのケースのすべての情報が詳細ビューに表示されます。
[IMAGE: CaseDetails.webp]
- Content: ケースのイベントタイムラインと属性を表示したケース詳細ビューのスクリーンショット
- Alt text: “ProcessMind のケース詳細ビュー。イベント履歴と属性を表示”
イベントタイムライン
イベントタイムラインには、ケースが経たすべてのステップが表示されます。
| 情報 | 説明 |
|---|---|
| Activity | このステップで何が行われたか |
| Timestamp | それがいつ発生したか |
| Duration | 次のイベントまでに要した時間 |
| Resource | 実行した担当者・システム(取得できる場合) |
イベントは時系列で並び、ケースがプロセス内をどのように進んだかの全体像がわかります。
ケース属性
属性パネルには、そのケースに紐づくデータ項目が表示されます。
- 顧客情報
- 注文の詳細
- ステータスコード
- データセット内のその他の項目
経路の可視化
ビューによっては、プロセスダイアグラム上で該当ケースの経路がハイライト表示され、どのルートを通ったかが一目でわかります。
気になるケースの見つけ方
外れ値を探す
極端なケースを確認します。
- 最長の所要時間 - Duration の降順でソート
- イベント数が最多 - Events の降順でソート
- 最も新しい/古い - Start Time でソート
こうした端のケースは、プロセスの課題や特別対応の有無を示す手掛かりになります。
特定パターンの抽出
フィルターを使って、条件に合致するケースを見つけます。
- 調査したいパターンに合わせてフィルターを設定
- Case Explorer を開く
- 一覧にはフィルターに一致するケースのみが表示されます
例: 品質検査をスキップしたケースで絞り込み、なぜスキップされたのかを調べる。
ランダムサンプリング
「普通の」ケースを把握したいときに有効です。
- すべてのフィルターをクリア
- Case Explorer を開く
- 一覧の中ほどのケースをいくつか選ぶ(極端なものは避ける)
標準的なケースの動きを肌感覚でつかめます。
調査の進め方
Case Explorer を使うときの一般的な流れは次のとおりです。
1. dashboard で気づきを得る
所要時間の急増や、想定外の経路頻度など、気になる動きを見つけます。
2. 関連するケースに絞り込む
調査対象を切り出すためにフィルターを適用します。例:スパイクが発生した期間で絞り込みます。
3. Case Explorer を開く
設定した条件に合致するケースだけが Case Explorer に表示されます。
4. 並び替えて対象を選ぶ
所要時間や開始時刻など、関連する指標で並び替え、確認したいケースを選択します。
5. イベントを時系列で追う
選択したケースのイベントタイムラインを確認します。どこで遅延が発生したか?他のケースと何が違うのか?を見極めます。
6. パターンを探す
複数のケースを見比べ、共通点を探します。
- 同じリソース(担当者・システム)が関与しているか
- 遅延を引き起こす同一のアクティビティがあるか
- 似た属性(顧客、地域、製品など)か
7. 発見を記録する
見つけた事実をメモし、分析結果のサマリーにまとめます。
ケース調査を効率化するコツ
複数ケースを比較
1件だけで結論を出さないでください。似た特徴を持つ複数のケースを見比べ、パターンを検証しましょう。
代表性の確認
フィルター後、閲覧中のケースが代表的かどうかを確認します。
- フィルターに一致する件数はどれくらいか
- 見ているのは典型的なケースか、極端な外れ値か
Timestamp を活用
所要時間だけでなく、Timestamp にも注目しましょう。
- ケースの開始時刻はいつか(時間帯や曜日)
- 特定のステップ間で遅延はなかったか
- イベントの順序が通常と異なっていないか
属性を突き合わせて確認
イベントタイムラインとケース属性を並べて確認します。
- 高額案件は異なる経路をたどっていないか
- 特定の顧客で遅延が多く発生していないか
- ある地域だけ影響が出ていないか
プライバシーに関する注意
ケース詳細には機微情報が含まれる場合があります。表示可能なデータは、組織のアクセス権限設定に基づいて制御されます。
関連機能
- フィルターの使い方 - 調査前にケースを絞り込む
- エレメントメニュー - ダイアグラム要素から Case Explorer へ移動
- プロセス分析の進め方 - 分析の全体手順