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ProcessMindのイベントログ対応ファイル形式一覧

データアップロード対応ファイル形式

ProcessMindでは、イベントログのアップロードに以下のファイル形式が利用できます:

  • .csv — カンマ区切りファイル。一般的で軽量。多くのシステム(Excel、ERPなど)から簡単にエクスポート可能。
  • .tsv — タブ区切りファイル。CSVに似ていますがカンマの代わりにタブを使用。データ内にカンマが含まれる場合に便利です。
  • .txt — テキストファイル。一定の区切りで構造化されていれば使用できます。
  • .xls — Excel(旧形式)。サポートされていますが、新しい形式より読み込みが遅い場合があります。
  • .xlsx — 現行のExcel形式。広く使われており、構造化データにはこちらが推奨されます。
  • .xlsb — Excelバイナリワークブック。大容量データの高速処理に向いていますが、すべての環境でサポートされているとは限りません。
  • .xes — Process Miningツールで使用される標準イベントログ形式。タイムスタンプやケースIDで詳細なアクティビティ追跡に最適です。

ファイル構造の基本要件

ProcessMindでプロセスマイニングを正しく行うには、アップロードするファイル(Excel形式[XLS, XLSX, XLSB]、テキスト形式[CSV, TSV, TXT]、XML[XES])が決められた構造ガイドラインに従う必要があります。これにより、システムがデータを正しく読み取り、正確に分析できます。

1. ヘッダー行(Excel/テキスト形式)

  • ファイルは必ずヘッダー行(ExcelはA1セル、CSV/TSV/TXTは1行目)で始めます。ヘッダーにはカラム名を明記し、「Case ID」「Activity」「Timestamp」などそれぞれのカラムの内容が分かるようにしてください。
  • CSV/TSV/TXT形式は区切り記号や引用符を自動検出するため、特別な設定不要でアップロードできます。

2. 最低限必要な属性

プロセスマイニング用イベントログの基本構造として、ファイルは最低限以下のカラムを含む必要があります(名称は自由ですが、内容は必須です)。

  • Case ID: プロセスインスタンス(ケース)を一意に識別します。同じプロセスの場合、行ごとに同じCase IDを使います。
  • Activity: 記録した具体的な活動やイベント内容を記載してください(例:「注文作成」「支払処理」など)。
  • Timestamp: 各アクティビティの発生日時を指定してください。
  • 備考: タイムスタンプの形式はできる限り自動検出します。yyyy-MM-dd HH:mm:ssMM/dd/yyyyなど一般的なフォーマットは自動認識。
  • オプション属性: 追加カラムとして以下の例も分析に役立ちます。
  • Resource: 行動したユーザーや部門など。
  • Cost: 活動にかかるコスト情報。
  • その他のカスタムデータ: 必須項目があれば、独自のフィールドも追加可能です。

3. データ形式の統一

  • データはすべてのカラムで統一されたフォーマットで入力してください。
  • タイムスタンプは標準的な形式(例:yyyy-MM-dd HH:mm:ss)が推奨ですが、異なってもProcessMindが自動検出します。
  • データ行の間に空白行が入らないようにしてください。これによりインポートエラーを防げます。
  • 数値データ(例:コスト、所要時間)はExcelなら数値型で、テキストファイル(CSV, TSV, TXT)は数値として記載してください。
  • CSV/TSV/TXTでは、区切り文字や引用符もProcessMindが自動検出し、スムーズにアップロードできます。

4. シートの選択(Excelファイル)

  • ProcessMindはExcelファイル(XLS, XLSX, XLSB)の最初のシートのみ自動処理します(シート名は問いません)。イベントログは必ず一番目のシートに配置してください。追加シートは読み込まれません。

5. XES形式について

.xes(eXtensible Event Stream)形式は、Process Miningで広く使われる標準的なイベントログフォーマットです。ケースID、アクティビティ、タイムスタンプなど、プロセスインスタンスの詳細な情報を記録できます。

多くのProcess Miningツールで対応しており、実際の業務プロセスを正確に再現するのに最適です。

🔗 技術仕様や詳しい情報は公式XESスタンダードWebサイトをご参照ください。

6. ヒント

パフォーマンス向上のコツ:高速処理にはXLSBフォーマット推奨

ProcessMindは全ての対応フォーマットでアップロードと処理が可能ですが、Excelファイルの場合はXLSB形式のご利用を強く推奨します。XLSBはバイナリ形式のため、大容量でも読み込みや処理が高速です。XLSやXLSXと比べ、格段にパフォーマンスが向上します。