BPMN追加アクティビティタイプの紹介
はじめに
BPMN 2.0 は、基本タスクやサブプロセスを超えた多彩なアクティビティタイプで、業務プロセスをより正確かつ柔軟にモデリングできます。これらのタイプはそれぞれ特定の役割を担い、プロセスを最適化します。
Collapsed Sub-Process(折りたたみサブプロセス)
折りたたみサブプロセスは複数のタスクをまとめて1つのまとまりとして表現し、業務フローをシンプルに整理します。詳細は別の箇所に展開記述できます。
Ad-hoc Sub-Process(アドホックサブプロセス)
アドホックサブプロセスは、定められた順序無しで各タスクを自由な順序や省略で実行可能です。業務要件に応じ柔軟に対応します。
Loop Task(ループタスク)
ループタスクは「do while」ループのように、特定条件が満たされるまで繰り返し処理します。全タスク完了後に次工程へ進みます。
Multi-instance(マルチインスタンス)
マルチインスタンスタスクは複数データやアイテムごとに同様の処理を実施するもので、for-eachループのイメージです。縦線(並列)、横線(逐次)表示で全処理終了まで繰り返します。
Compensation(補償タスク)
補償タスクは、ワークフローで発生する補償イベントを管理し、Sequence FlowではなくAssociationで接続します。BPMNプロセス上での修正処理を確実に実現します。
Compensation Combined(補償タスク複合)
複合補償タスクはループやマルチインスタンスを活用し、補償処理も柔軟に実行可能です。手動の繰り返しや並列実行にも対応します。
ユースケース概要
- User Task: 人による意思決定や入力タスク
- Service Task: システムやサービスでの自動処理
- Script Task: スクリプトを使った自動処理
- Manual Task: 人がシステム外で行う処理
- Business Rule Task: ビジネスルールによる自動意思決定
- Send/Receive Task: システム・プロセス間の通信/連携
- Call Activity: サブプロセスやタスクの再利用
- Loop/Multi-instance: 条件や複数参加者への繰り返しタスク
これらのアクティビティタイプにより、BPMNプロセスのタスク管理が詳細になり、人やシステムのワークフローを正確にモデリングできます。