生産計画データテンプレート

SAP ECC PP
生産計画データテンプレート

生産計画データテンプレート

このテンプレートでは、生産計画プロセスの最適化に必要なデータの収集方法を詳しく説明します。必要な属性、追跡すべき主要なアクティビティ、データの抽出方法をまとめています。分析をスムーズに始められるようイベントログを準備し、生産効率の向上にお役立てください。
  • 収集を推奨する属性
  • 追跡すべき主要なアクティビティ
  • データ抽出の手順
イベントログを初めて作成する方はこちら: プロセスマイニング用イベントログの作成方法.

生産計画の属性

推奨するデータフィールドを使うと、正確で網羅性の高いイベントログを作成でき、生産計画プロセスを詳しく分析できます。
5 必須 6 推奨 9 任意
名前 説明
アクティビティ名
ActivityName
製造指図について、特定の時点で発生した業務イベントまたはシステムイベントの名前です。
説明

アクティビティ名は、生産計画プロセスにおける特定のステップやステータス変更を表します。SAP ECC PPの変更ログ、ステータス更新、トランザクションレコードから抽出され、「製造指図を作成」「資材の在庫を確認」「入庫を転記」などの重要な節目を示します。

この属性はプロセスマップの基盤となり、イベントの順序の可視化、プロセスバリアントの発見、ボトルネックや手戻りの特定に役立ちます。実際の業務を反映した正確で有用なプロセスモデルを作成するには、アクティビティ名を明確にし、適切な粒度で設定することが重要です。

重要な理由

プロセスマップ上のステップを定義し、生産ワークフローの可視化、分析、把握を可能にします。

入手先

テーブルJEST/JSTOのステータス変更、トランザクションログ、CDHDR/CDPOSの変更文書など、さまざまなデータソースから生成されます。

例
製造指図をリリース出庫を転記最終確認を記録指図を技術的に完了
イベント時刻
EventTime
アクティビティが発生した正確な日時です。
説明

イベント時刻には、特定のアクティビティが実行された日時、またはシステムにステータスが記録された日時が保存されます。サイクルタイム、待ち時間、プロセス全体の所要時間など、時間に基づくプロセス分析の基礎となるデータです。

イベントの順序を正しく並べ、パフォーマンスを分析するには、正確な日時が欠かせません。アクティビティ間の所要時間を測定し、遅延を特定して、スケジュールやサービスレベル合意に対する実績を評価できます。生産計画では、計画と実行の各段階にどれだけ時間がかかるかを把握するのに役立ちます。

重要な理由

イベントの時系列を示す属性です。所要時間の計算、パフォーマンス分析、ボトルネックの特定に欠かせません。

入手先

入出庫伝票のBUDAT(転記日付)やCDHDRの変更日時など、トランザクションやステータス変更に関連する各種の日付・時刻フィールドから取得します。

例
2023-04-15T10:05:30Z2023-04-15T14:22:00Z2023-04-18T08:59:11Z2023-04-20T16:45:00Z
製造指図
ProductionOrder
製造指図を一意に識別する番号です。生産計画から実行までのプロセスにおける主要なケース識別子として使われます。
説明

製造指図番号は、SAP ECC PPで各製造指図に割り当てられる一意の英数字キーです。作成や計画から実行、最終決済まで、関連するすべてのアクティビティを結び付ける中心的なオブジェクトです。

プロセスマイニングでは、この属性を使って1回の生産に属するすべてのイベントをグループ化します。これにより、製造指図のライフサイクル全体を分析し、進捗の追跡、サイクルタイムの測定、標準プロセスからの逸脱の特定ができます。製造指図ごとに分析すると、個々の製造依頼がどのように処理されるかを明確に把握できます。

重要な理由

関連するすべてのプロセスイベントを結び付ける中心的な識別子です。これにより、各生産の開始から完了までを再構成して分析できます。

入手先

SAPテーブルAUFKのフィールドAUFNRにあります。

例
1000345100034610003471000348
ソースシステム
SourceSystem
データの抽出元となったシステムを特定します。
説明

SAP ECCの特定のインスタンス名やIDなど、レコードの発生元システムを示す属性です。複数のERPシステムや旧システムと新しいプラットフォームが混在する組織では、データの来歴やコンテキストを把握するうえで重要です。

分析では、発生元のシステムに基づいてプロセスを絞り込めます。システム間のプロセスパフォーマンスの比較や、複数システムのデータ統合プロジェクトにおけるデータの切り分けに役立ちます。

重要な理由

特に複数のSAPインスタンスや連携システムがある環境で、データの発生元を把握するための重要なコンテキストを提供します。

入手先

通常はデータ抽出時に追加され、SAPシステムID(SY-SYSID)から取得されます。

例
ECC_PROD_100S4H_FIN_200ECC_DE
最終データ更新
LastDataUpdate
このイベントのデータが最後に更新または抽出された日時です。
説明

この属性には、データがソースシステムからプロセスマイニングツールに取り込まれた日時が記録されます。業務イベントの発生日時ではなく、データ管理に使う技術的なタイムスタンプです。

主な用途は、データが最新の状態かどうかを確認し、分析対象データの更新時期を管理者や分析担当者が把握することです。特に進行中の業務を監視する場合、最新の情報に基づいてプロセスを分析していることを確認するうえで重要です。

重要な理由

データが最新であることを確認し、入手可能な最新情報に基づいて分析できます。

入手先

通常は、データの取り込み時にデータ抽出・変換・ロード(ETL)ツールまたはスクリプトによって生成され、記録されます。

例
2023-10-27T02:00:00Z2023-10-28T02:00:00Z2023-10-29T02:00:00Z
実際の終了日
ActualEndDate
最後の生産アクティビティの日時で、指図の実際の完了を示します。
説明

実際終了日は、製造指図のすべての生産活動が完了したことを示すイベントのタイムスタンプです。通常、「最終確認記録」または最後の「入庫転記」イベントのタイムスタンプから取得します。

この属性は、生産サイクル時間の合計を測定し、スケジュールの遵守状況を分析するうえで欠かせません。「実際終了日」と「計画終了日」を比較すると、製造指図が予定どおりに完了したかどうかを判定できます。「実際開始日」から「実際終了日」までの期間を分析することで、実際の生産リードタイムを把握できます。

重要な理由

生産の完了時点を示すため、納期遵守パフォーマンスと実行時間の合計を正確に測定できます。

入手先

イベントログから、「最終確認記録」や「入庫転記」など、主要な完了アクティビティのタイムスタンプの最大値を取得します。

例
2023-05-14T16:00:00Z2023-06-29T11:30:00Z2023-07-05T17:00:00Z
実際の開始日
ActualStartDate
最初に記録された生産アクティビティの日時で、実行の実際の開始を示します。
説明

実際の開始日は、実際の生産作業の開始を示す最初のイベントの日時です。通常は、最初の生産確認イベント、または指図に対する原材料の最初の出庫から取得します。

この派生属性は、スケジュール遵守の分析に欠かせません。実際の開始点を示すため、「計画開始日」と比較して開始時刻の差を正確に算出できます。計画日と実際の開始日の差を把握すると、資材の準備、機械の段取り、リソースの確保に関する生産前の遅延を特定できます。

重要な理由

生産実行の実際の開始点を示し、開始遅延や生産全体のリードタイムを正確に算出できます。

入手先

イベントログから、各製造指図について「最初の確認を記録」や「出庫を転記」など、特定の実行アクティビティの最も早い日時を特定して取得します。

例
2023-05-11T08:30:00Z2023-06-22T14:00:00Z2023-07-02T09:15:00Z
生産プラント
ProductionPlant
製造指図を実行する製造施設または拠点です。
説明

生産プラントは、製造施設を表すSAPの主要な組織単位です。各製造指図に割り当てられ、生産活動を実際に行う場所を示します。

生産プラントごとにプロセスを分析すると、拠点間のパフォーマンスを比較できます。効率の高いプラントや、遅延や資材不足が多いプラントを特定し、優れた取り組みを共有できます。スループットやリソース利用状況に関するダッシュボードで、根本原因を分析するための基本的な切り口です。

重要な理由

製造拠点ごとのパフォーマンスを比較し、拠点固有の問題や優れた取り組みを特定できます。

入手先

SAPテーブルAUFKのフィールドWERKSに保存されています。

例
100017102000DE01
納入数量
DeliveredQuantity
生産され、在庫に入庫された製品の実際の数量です。
説明

納入数量(入庫数量とも呼ばれます)は、製造指図に対して生産済みと確認された完成品の合計数量です。「入庫を転記」イベントが発生すると更新されます。

この属性は「計画数量」に対応し、「計画数量と実績数量の差」の重要業績評価指標(KPI)の算出に欠かせません。生産量を確定する指標となり、スクラップ、歩留まりの低下、その他の生産上の問題による差を特定できます。プラント、製品、期間ごとに納入数量を比較すると、効率に問題がある領域が明らかになります。

重要な理由

生産プロセスの実績を測定し、計画目標と直接比較してパフォーマンスを評価できます。

入手先

SAPテーブルAFPOのフィールドWEMNG(入庫数量)にあります。

例
984950751255
製品コード
ProductCode
製造する資材または製品を一意に識別する番号です。
説明

製品コード(品目番号)は、製造指図で生産する品目を識別します。在庫管理、販売、原価計算と生産計画を結び付ける、中心的なマスターデータです。

プロセスマイニングでは、製品コードで絞り込んだり分類したりすることで、製品ごとの製造プロセスを把握できます。「サイクルタイムが最も長い製品はどれか」「品質問題や資材の遅延が起きやすい製品はあるか」といった問いに答えるのに役立ちます。製品ポートフォリオの管理や、特定の品目タイプにおけるプロセスの標準化・最適化の機会を見つけるうえで重要な分析です。

重要な理由

製品ごとのプロセス分析ができ、非効率、遅延、高コストにつながる資材を特定できます。

入手先

SAPテーブルAFPOのフィールドMATNRにあります。

例
FG-123RM-45AHALB-7890CHEM-22
計画数量
PlannedQuantity
指図で生産する予定の製品の合計数量です。
説明

計画数量は、生産計画の段階で定められた製造指図の目標生産量です。実際の生産量を測定する際のベースラインになります。

「計画数量と実績数量の差」など、生産パフォーマンスやスケジュール遵守に関する重要業績評価指標(KPI)の基礎となる属性です。生産計画の精度を評価し、過剰生産や生産不足につながる構造的な問題を特定するのに役立ちます。実際の生産が初期計画にどの程度沿っているかを把握するうえで重要です。

重要な理由

生産量の差を測定し、計画の精度を評価するためのベースラインです。

入手先

SAPテーブルAFKOのフィールドGAMNG(指図合計数量)にあります。

例
1005000751250
スケジュール遵守状況
ScheduleAdherenceStatus
製造指図が計画終了日までに完了したかどうかを示すフラグです。
説明

スケジュール遵守状況は、予定どおりに完了したかをひと目で把握できる、計算値の真偽値またはカテゴリ属性です。「実際終了日」と「計画終了日」を比較して算出します。実際終了日が計画終了日以前であれば「予定どおり」、それ以降であれば「遅延」となります。

この属性を使うと、ダッシュボードでの分析や可視化が簡単になります。フィルターや集計を使って「スケジュール遵守率」の重要業績評価指標(KPI)を算出し、特定の製品、プラント、資材不足など、指図の遅延を引き起こす主な要因を特定できます。

重要な理由

指図を「予定どおり」または「遅延」に分類することで、パフォーマンス分析を簡素化し、スケジュールの信頼性を簡単に測定・報告できます。

入手先

計算フィールド:IF('ActualEndDate' <= 'PlannedEndDate', '予定どおり', '遅延')。

例
予定どおり遅延
担当ユーザー
ResponsibleUser
製造指図を作成したユーザー、または最後に変更したユーザーのユーザーIDです。
説明

担当ユーザーは、製造指図のライフサイクルにおける作成やリリースなどの主要なイベントに関連付けられたSAPユーザーアカウントを示します。これにより、システム内で行われた操作の責任の所在と追跡可能性を確保できます。

プロセスマイニングでは、この属性を使ってユーザーの行動によるプロセスの違いを分析します。追加のトレーニングが必要なユーザーや、標準とは異なる手順に従っているユーザーを特定できます。また、ユーザー間の作業分担を把握するリソース分析にも役立ちます。

重要な理由

プロセスのアクティビティを個人に関連付けることで、ユーザー単位のパフォーマンス分析と責任の明確化が可能になります。

入手先

指図を作成したユーザーはAUFK-ERNAM、最後に変更したユーザーはAUFK-AENAMに格納されています。変更文書(CDHDR-USERNAME)には、変更ごとのユーザー履歴が記録されています。

例
JSMITHPROD_PLANNER1BATCH_USERAMILLER
生産優先度
ProductionPriority
製造指図の緊急度や優先度を示す分類です。
説明

生産優先度は、製造指図の相対的な重要度を示すフィールドです。生産スケジューラーや現場担当者は、この情報をもとに作業の優先順位を決め、重要な指図を優先して処理できます。

この属性を分析すると、優先度の設定が有効に機能しているかを評価できます。優先度の高い指図と低い指図のサイクルタイムを比較すれば、緊急の指図が実際に早く処理されているかを確認できます。そうでない場合は、コミュニケーション、リソース配分、またはプロセスの実行に課題がある可能性があります。

重要な理由

優先度管理が有効に機能し、緊急度の高い指図が通常の指図より早く完了しているかを評価できます。

入手先

製造指図ヘッダーの標準フィールドではない場合があります。カスタムフィールド、販売指図の優先度から取得した値、または分類システムの一部である可能性があります。SAP ECC PPの文書またはシステム設定をご確認ください。

例
高中低至急
生産数量差異
QuantityVariance
計画生産数量と実際の納品数量との差です。
説明

生産数量差異は、生産実績が当初計画からどれだけ乖離したかを測定する計算指標です。「納品数量」から「計画数量」を差し引いて算出します。差異が正の場合は過剰生産、負の場合は生産不足または歩留まり損失を示します。

この属性は「計画生産量と実績生産量の比較」ダッシュボードと、対応する重要業績評価指標(KPI)に欠かせません。差異を分析すると、歩留まり、スクラップ率、データ入力ミスに関する問題を特定できます。生産プロセスが目標生産量をどの程度安定して達成できているかを直接測定できます。

重要な理由

計画に対する生産実績の精度を数値化し、歩留まり、スクラップ、プロセス管理に関する問題の可能性を明らかにします。

入手先

計算フィールド:「DeliveredQuantity」-「PlannedQuantity」。

例
-2-5005
製造指図ステータス
ProductionOrderStatus
製造指図の現在の処理状況です。作成済み、リリース済み、技術的完了などがあります。
説明

製造指図ステータスは、指図のライフサイクルにおける現在の段階を示します。SAPでは、ステータスコードを使って指図の進行状況を管理します。たとえば、CRTD(作成済み)、REL(リリース済み)、CNF(確認済み)、DLV(納品済み)、TECO(技術的完了)などがあります。

各ステータスでの滞留時間の分析は、生産プロセスマイニングの中心的な要素です。指図の作成後、リリースまでにどれくらい待機しているか、または一部納品済みの状態にどれくらいとどまっているかを特定できます。ステータスの変化をアクティビティとして追跡すると、プロセスフローの全体像を把握できます。

重要な理由

指図の進捗状況を把握し、長時間停滞している指図のボトルネックを特定できます。

入手先

ステータス情報はテーブルJESTおよびJSTOに保存され、指図のオブジェクト番号(AUFK-OBJNR)に関連付けられています。ステータスのテキストはTJ02Tに格納されています。ステータスの読み取りには、STATUS_TEXT_EDITなどの汎用モジュールがよく使われます。

例
CRTD(作成済み)REL(リリース済み)DLV(納品済み)TECO(技術的完了)
計画グループ
PlannerGroup
指図を担当するMRP管理者または生産計画担当者のグループです。
説明

計画グループは、特定の資材や製造指図の計画・管理を担当するメンバーのグループを表す組織要素です。指図を計画グループに割り当てることで、作業負荷を分散し、担当範囲を明確にできます。

プロセスマイニングでは、この属性を使って計画チームごとのパフォーマンスを分析できます。「スケジュールの遅れが最も多い計画グループはどこか」「グループによって指図のサイクルタイムに違いがあるか」といった疑問の解明に役立ちます。作業負荷の調整や、トレーニングが必要な領域の特定にもつながります。

重要な理由

担当チームごとにパフォーマンスを分析できるため、計画の有効性や作業負荷の違いを特定できます。

入手先

これはMRP管理者を示す項目で、SAPテーブルAFKOのフィールドDISPOに格納されています。

例
001002P01P02
計画終了日
PlannedEndDate
指図の生産完了予定日です。
説明

計画終了日は、スケジューリングの段階で設定される製造指図の目標完了日です。最終確認や入庫を含むすべての生産活動を完了する予定の期間を定めます。

「スケジュール遵守率」の重要業績評価指標(KPI)を算出するうえで欠かせない日付です。「計画終了日」と実際の完了時刻(「入庫を転記」や「最終確認を記録」アクティビティの日時など)を比較すると、指図が予定どおりに完了しているかを確認できます。この分析は、生産スケジュールの信頼性を評価し、納品遅延の根本原因を特定するのに役立ちます。

重要な理由

製造指図が予定どおりに完了したかを判断する基準です。顧客満足度や計画の信頼性に直接影響します。

入手先

基本終了日です。SAPテーブルAFKOのフィールドGLTRPにあります。

例
2023-05-152023-06-282023-07-05
計画開始日
PlannedStartDate
指図の生産開始予定日です。
説明

計画開始日は、生産計画とスケジューリングの段階で決定される主要なスケジュール項目です。指図に基づく生産活動の開始目標日を示します。

スケジュールの遵守状況を測定するうえで重要な属性です。「計画開始日」と生産の実際の開始時刻(「最初の確認を記録」アクティビティの日時など)を比較すると、生産開始の遅延を特定できます。遅延の原因分析は、この領域におけるプロセスマイニングの主な用途の1つです。

重要な理由

スケジュールの遵守状況を測定し、生産実行の開始遅延を特定するためのベースラインです。

入手先

基本開始日です。SAPテーブルAFKOのフィールドGSTRPにあります。

例
2023-05-102023-06-222023-07-01
資材の利用可能状況
MaterialAvailabilityStatus
製造指図に必要なすべての構成品が利用可能かどうかを示します。
説明

資材の利用可能状況は、生産準備の重要な指標です。システムが指図に必要なすべての構成品の在庫状況を確認して判定します。「利用可能」であれば資材不足による遅延なく生産を進められますが、「不足」の場合は問題があることを示します。

この属性は「資材不足の影響分析」ダッシュボードに欠かせません。資材不足による待機時間を分析すると、サプライチェーンの問題が生産スケジュールに与える影響を定量化できます。遅延の原因となる、信頼性に課題のあるサプライヤーや問題の多い構成品の特定にも役立ちます。

重要な理由

資材不足による遅延を直接把握できます。資材不足は、生産スケジュールの遅れを招く一般的かつ大きな要因です。

入手先

単一の保存フィールドではなく、利用可能状況チェック(ATPチェック)の結果です。結果は通常、トランザクションCO02または一括利用可能状況チェックCOHVで確認できます。MACM(資材引当済み)などのステータスが記録される場合もあります。SAP ECC PPの文書をご確認ください。

例
利用可能不足一部利用可能未確認
必須 推奨 任意

生産計画のアクティビティ

これらの主要なプロセスステップとマイルストーンをイベントログに記録すると、生産計画のワークフローを正確に把握し、分析できます。
6 推奨 6 任意
アクティビティ 説明
入庫を転記
このイベントは、製造指図で完成した製品が在庫に入庫されたことを記録します。製品が出荷または次の工程で使用できる状態になったことを示します。
重要な理由

これは生産プロセスの最終成果を示す重要な完了の節目です。リリースから入庫までの時間が、生産の総リードタイムです。

入手先

通常は移動タイプ「101」を指定した入出庫伝票として、テーブルMKPF/MSEGに記録され、製造指図が参照されます。指図にはシステムステータス「DLV」(I0012、納品済み)も設定されます。

記録

移動タイプ「101」の入出庫伝票の転記日付、または「DLV」ステータスに変更された日時を取得します。

イベントタイプ explicit
最初の確認を記録
このイベントは、指図に基づく実際の生産作業の開始を示します。製造指図のいずれかの作業について、最初の時間確認がシステムに入力された時点で記録されます。
重要な理由

このアクティビティから生産の実際の開始時刻を把握できます。スケジュールの遵守状況を測定し、リソースの割り当てから作業開始までの遅延を特定するうえで欠かせません。

入手先

テーブルAFRUに記録された指図のすべての確認から、最も早い転記日付(AFRU-BUDAT)を特定して推定します。最初のレコードが実際の生産開始を示します。

記録

テーブルAFRUの転記日付に基づいて、指図の最初の確認レコードを特定します。

イベントタイプ inferred
最終確認を記録
このアクティビティは、現場で製造指図のすべての作業が完了したことを示します。最後の作業について最終確認を入力すると記録されます。
重要な理由

この節目は、実際の生産活動の終了を示します。最初の確認から最終確認までの時間が、実際の生産実行時間です。

入手先

システムステータス「CNF」(I0009、確認済み)が設定された時点で取得されます。通常は、テーブルAFRUに最終確認(AFRU-AUERU = 'X')が入力されると設定されます。ステータス変更はJCDSに記録されます。

記録

「CNF」ステータスが設定された日時を特定するか、AFRUの最後の確認レコードを特定します。

イベントタイプ explicit
指図を技術的に完了
これは、物流の観点から製造指図を完了させる事務処理上のステップです。以降の資材移動や確認を停止し、財務決済を行えるようにします。
重要な理由

物流における指図のライフサイクルの最終段階です。このイベントを分析すると、生産後の事務処理も含めたプロセス全体の所要時間を把握できます。

入手先

システムステータス「TECO」(I0045、技術的完了)が指図に付与された時点で明示的に取得されます。変更はJCDSに日時とともに記録されます。

記録

JCDSで指図の「TECO」ステータスが有効になった日時を特定します。

イベントタイプ explicit
製造指図をリリース
このアクティビティは、製造指図が正式に承認され、実行可能になったことを示します。リリース後は資材引当が有効になり、出庫や確認などの生産活動を開始できます。
重要な理由

計画から実行への引き継ぎを示す重要な節目です。作成からリリースまでの時間は、計画の効率を測る重要な指標です。

入手先

システムステータス「REL」(I0002)が製造指図に付与された時点で明示的に取得されます。変更は、指図のオブジェクト番号(AUFK-OBJNR)に関連付けられたテーブルJCDSに日時とともに記録されます。

記録

指図で「REL」ステータスが有効になった日時を特定します。

イベントタイプ explicit
製造指図を作成
このイベントは、新しい製造指図が作成されたことを示します。通常は計画実行または手入力によって作成されます。システムに新しい指図レコードが保存され、「CRTD」(作成済み)ステータスが付与された時点で明示的に記録されます。
重要な理由

すべての製造指図ケースは、このイベントから始まります。このイベントからリリースまでの時間を分析すると、生産前の計画や事務処理における遅延を特定できます。

入手先

製造指図の作成日(AUFK-ERDAT)と作成時刻(AUFK-ERZET)から、このイベントを取得します。システムステータス「CRTD」(I0001)が付与され、指図のオブジェクト番号(AUFK-OBJNR)に関連付けられたテーブルJESTおよびJCDSに記録されます。

記録

作成日時と「CRTD」ステータスの付与を追跡します。

イベントタイプ explicit
中間確認を記録
作業の一部確認を通じて、製造指図の進捗を記録します。完了までに時間がかかる指図で、最終完了前の進捗を追跡する際によく使われます。
重要な理由

中間確認を分析すると、生産サイクルが長い指図の進捗を監視し、生産プロセスの開始時や終了時だけでなく、途中にあるボトルネックも特定できます。

入手先

最終確認としてマークされていない、テーブルAFRUの確認レコードから取得します。各レコードには転記日付(AFRU-BUDAT)と時刻が含まれます。

記録

作業の最終確認としてフラグが設定されていない確認レコードを、AFRUからすべて抽出します。

イベントタイプ explicit
出庫を転記
このアクティビティは、製造指図で使用する構成品目を在庫から払い出す処理を示します。必要な原材料や半製品が生産用に準備されたことを確認できます。
重要な理由

このイベントは、資材の消費開始を示します。指図のリリースから出庫までの遅延は、倉庫物流、資材の準備、在庫精度に関する問題を示している可能性があります。

入手先

通常は移動タイプ「261」を指定した入出庫伝票として、テーブルMKPF(ヘッダー)およびMSEG(明細)に記録されます。製造指図番号(MSEG-AUFNR)が参照されます。

記録

指図に関連付けられた移動タイプ「261」の入出庫伝票から、転記日付(MKPF-BUDAT)を取得します。

イベントタイプ explicit
指図データを変更
このイベントは、製造指図の作成後に行われた重要な変更を記録します。たとえば、計画数量、日付、部品表(BOM)の変更が該当します。こうした変更は監査のためにシステムに記録されます。
重要な理由

変更を追跡すると、プロセスの不安定さや頻繁な再計画を把握できます。変更頻度が高い場合は、初期計画の不備、需要の変動、データの不正確さが原因である可能性があります。

入手先

AFKO(指図ヘッダー)やAFPO(指図明細)などのテーブルにある主要フィールドの変更は、変更文書テーブルCDHDR(ヘッダー)およびCDPOS(明細)に記録されます。関連する変更は、それぞれアクティビティとして抽出できます。

記録

製造指図のオブジェクトクラスについて、テーブルCDHDRおよびCDPOSから変更ログのエントリーを抽出します。

イベントタイプ explicit
指図の取消を設定
このイベントは、製造指図が完了前に取り消されたことを示します。通常は特定のステータスや削除フラグを設定し、それ以降の処理を停止します。
重要な理由

これは追跡が必要な望ましくない結果です。取り消された指図を分析すると、需要予測、計画の精度、マスターデータ管理に関する問題が明らかになる場合があります。

入手先

「DLFL」(I0076、削除フラグ)ステータス、または設定されている場合は特定の「Canceled」ステータスの付与から推定できます。変更はJCDSに日時とともに記録されます。

記録

削除フラグ(「DLFL」)または取消ステータスが指図に設定された日時を特定します。

イベントタイプ inferred
指図の決済を実行
製造指図の財務決済を示します。集計されたコストを適切な原価対象に配賦します。管理会計の観点では、指図のライフサイクルにおける最終ステップです。
重要な理由

財務処理ではありますが、決済の遅延は原価報告や指図データの精度に問題があることを示す場合があります。生産プロセスの財務上の最終処理を示します。

入手先

指図残高がゼロになった時点、またはシステムステータス「SETC」(I0076、決済規則作成済み)の後に決済実行ログが記録された時点から推定できます。実際の決済は、COSPやCOSSなどの管理会計テーブルに記録されます。

記録

COテーブルにある指図関連の決済伝票、または「SETC」ステータスが有効になった時点から推定します。

イベントタイプ inferred
資材の在庫を確認
製造指図に必要なすべての構成品目が使用可能かどうかを確認する処理です。指図の作成時やリリース時に自動で実行される場合と、手動で開始される場合があります。
重要な理由

このアクティビティは、資材不足による遅延を把握するうえで重要です。在庫確認が頻繁に行われている場合や、資材が使用可能になるまで時間がかかる場合は、サプライチェーンや在庫管理に問題がある可能性があります。

入手先

システムでは、「MACM」(資材引当済み)や「MSPT」(資材不足)などのステータスが設定されます。テーブルJEST/JCDSに記録されたステータス変更の日時から、処理の実行を推定できます。結果は指図ヘッダーに表示されます。

記録

「MACM」や「MSPT」など、資材の在庫状況に関連するステータス変更の日時から推定します。

イベントタイプ inferred
推奨 任意

データ抽出ガイド

SAP ECC PPからデータを取得する方法

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