収益サイクル管理のデータテンプレート

Waystar
収益サイクル管理のデータテンプレート

収益サイクル管理のデータテンプレート

このテンプレートでは、収益サイクル管理を効果的に分析するために収集すべき重要なデータ属性と、追跡すべき主要なアクティビティを詳しく説明します。システムからデータを抽出する方法も紹介します。このテンプレートに沿って準備することで、収益サイクル管理プロセスを最適化するための確かな基盤を整えられます。
  • 詳細な分析に推奨されるデータ属性
  • 適切な追跡に必要な主要なプロセスアクティビティ
  • Waystarからデータを抽出するための手順
イベントログを初めて作成する方はこちら: プロセスマイニング用イベントログの作成方法.

収益サイクル管理の属性

収益サイクル管理プロセスを詳しく分析するためのイベントログを作成するうえで必要となる、推奨データ項目とその説明です。
5 必須 6 推奨 10 任意
名前 説明
アクティビティ名
ActivityName
収益サイクルプロセスで発生した業務イベントまたはステップの名称です。「請求を提出」や「支払いを転記」などが該当します。
説明

この属性は、収益サイクルプロセスを最初から最後まで構成する個々のアクティビティを表します。各値は、請求イベントで行われた請求の作成、否認の受信、支払いの転記など、個別のステップ、節目、または作業を示します。

これらのアクティビティの順序や頻度を分析することは、プロセスマイニングの基礎です。プロセスマップを可視化し、「請求否認」の後に「請求を修正」と続くような再処理ループを特定できるほか、ステップ間の所要時間も測定できます。プロセスの効率とコンプライアンスを把握するうえで重要です。

重要な理由

この属性はプロセスマップの各ステップを定義します。収益サイクルのワークフローを可視化し、分析するための基本情報です。

入手先

イベントログ、ステータス変更記録、またはWaystarの請求・請求処理モジュールにある取引タイプから取得します。

例
請求を保険者に提出請求否認支払いを転記口座をクローズ
イベントのタイムスタンプ
EventTimestamp
アクティビティが発生した正確な日時です。
説明

イベントのタイムスタンプには、アクティビティが発生した正確な時刻が記録されます。イベントを時系列に並べたり、プロセスの各ステップ間の所要時間を計算したりするうえで欠かせません。

プロセス分析では、タイムスタンプを使ってサイクルタイム、待ち時間、処理時間などの重要業績評価指標を算出します。たとえば、「請求を提出」と「支払いを転記」のタイムスタンプの差から、支払いサイクル全体の時間を求められます。ボトルネック分析やパフォーマンスの監視には、正確なタイムスタンプが必要です。

重要な理由

イベントの順序付け、サイクルタイムの算出、プロセスのパフォーマンス分析にタイムスタンプが必要です。分析の時間軸を支える基本情報です。

入手先

Waystarでは、ほぼすべての取引やステータス変更の記録に標準フィールドとして設定されています。「作成日」「取引日」などの名称が使われます。

例
2023-10-26T10:00:00Z2023-10-27T14:35:10Z2023-11-05T09:15:00Z
請求イベント
BillingEvent
料金が発生する個々のサービスまたは製品の納品を識別する一意のIDです。収益サイクルプロセスにおけるケースとして機能します。
説明

請求イベントは主要なケース識別子として機能し、特定の請求対象サービスについて、請求額の記録から口座のクローズまでのすべてのアクティビティを関連付けます。1件の請求または患者請求書のライフサイクル全体を表します。

プロセスマイニングでは、請求イベントごとの流れを分析することで、収益サイクル全体を把握できます。よくあるプロセス経路や逸脱、個々の請求に影響するボトルネックを特定できます。この粒度で分析することは、プロセスのパフォーマンスを理解し、請求提出や支払い転記の遅延など、改善すべき箇所を特定するうえで欠かせません。

重要な理由

関連する収益サイクルのアクティビティをすべて結び付ける重要なケースIDです。請求対象項目ごとに、プロセスの開始から終了までを追跡できます。

入手先

通常、Waystarの主要な請求または請求取引テーブルにある主キーです。具体的なテーブル名とフィールド名については、Waystarの文書をご確認ください。

例
BE-2024-0012345BE-2024-0012346BE-2024-0012347
ソースシステム
SourceSystem
イベントデータの発生元となるシステムまたはアプリケーションです。
説明

この属性は、イベントデータを生成したソースシステムを特定します。複雑なIT環境では、収益サイクルのイベントがWaystar内の異なるモジュールや、電子カルテ(EHR)などの連携先システムから発生する場合があります。

データの検証や問題の調査、システムごとの動作の違いによるプロセスの変化を理解するうえで、ソースシステムの把握が重要です。プロセス上の問題が、どのアプリケーションやインターフェースに起因するのかを特定しやすくなります。

重要な理由

データの発生元を特定します。データガバナンスや品質保証、システム間のプロセスの違いを理解するうえで重要です。

入手先

データ抽出時に「Waystar」という固定値を追加する方法が一般的です。システム内の特定のモジュールやテーブルから取得することもできます。

例
Waystar RCMWaystar請求モジュールEHRインターフェース
最終データ更新日時
LastDataUpdate
このイベントのデータが最後に更新または抽出された日時を示すタイムスタンプです。
説明

この属性には、ソースシステムからデータを最後に抽出した日時が記録されます。業務イベントが発生した時刻ではなく、分析用にレコードを取得した時刻です。

プロセスマイニング分析で使うデータの鮮度を把握し、データガバナンスを進めるうえで重要な情報です。最新の情報を見ているかどうかを確認できるほか、増分データの読み込みを管理する際にも役立ちます。

重要な理由

データセットの鮮度を示し、データの透明性を確保します。正確でタイムリーなレポートや分析に欠かせません。

入手先

通常、データ取り込み時にETL(抽出、変換、読み込み)プロセスがタイムスタンプを生成し、各行に追加します。

例
2024-01-15T02:00:00Z2024-01-16T02:00:00Z
サービス種別
ServiceType
提供した医療サービスの分類または種類です。「放射線科」「診察」「外科手術」などが該当します。
説明

サービス種別は、患者に提供した請求対象サービスの内容を分類します。サービスの種類によって、請求コード、償還率、プロセスの複雑さが異なることがあります。

この属性を使うと、診療科やサービスラインごとに収益サイクルを詳しく分析できます。「請求の遅延が最も多いサービスラインはどれか」「外科手術の否認率は診察より高いか」といった問いに答えるのに役立ちます。部門別のパフォーマンス分析や、対象を絞ったプロセス改善に欠かせません。

重要な理由

診療科やサービスラインごとのプロセスのパフォーマンスを分析し、効率や収益性の違いを明らかにします。

入手先

通常、処置コード(CPT/HCPCS)から取得するか、Waystar内でサービスを提供した部門に関連付けられています。

例
放射線科循環器科の診察救急外来の受診外来手術
否認理由コード
DenialReasonCode
支払者が請求を否認した理由を示す標準コードです。
説明

支払者が請求を否認すると、却下の理由を示すコードが通知されます。情報不足、対象外のサービス、コーディングエラーなどが理由として挙げられます。この属性には、そのコードが記録されます。

否認理由コードの分析は、収益サイクルの改善に欠かせません。特定の部門で頻発するエラーや、特定の支払者の要件に関する問題など、否認の根本原因を組織が特定できます。このデータは「請求否認率と理由」ダッシュボードに直接反映され、今後の否認を防ぎ、初回提出時の支払い率を高める方針を立てるうえで重要です。

重要な理由

請求否認の根本原因を分析するうえで欠かせない属性です。対象を絞った対策により、収益の損失や再処理を減らせます。

入手先

否認イベントが発生した際に請求レコードに入力されます。情報は支払者から送金通知を通じて受け取ります。

例
CO-16:請求またはサービスに必要な情報が不足PR-96:対象外の請求項目CO-22:この医療サービスは別の支払者が負担する可能性があります
支払者名
PayerName
請求の支払いを担う保険会社または第三者支払者の名称です。
説明

この属性は、保険会社、メディケアなどの政府プログラム、その他の組織といった、請求の審査と支払いを担う支払者を特定します。支払者によって、提出要件、支払いスケジュール、否認の傾向は異なります。

支払者名ごとにプロセスを分析すると、支払いサイクルが最も長い支払者、否認率が最も高い支払者、処理が最も複雑な支払者を特定できます。組織はその結果に基づいて対応方針を調整し、問題のある支払者へのフォローアップを優先したり、より有利な契約を交渉したりできます。

重要な理由

支払者ごとにプロセスを分類すると、支払者固有のボトルネックや否認理由、支払いの遅延を特定できます。

入手先

Waystar内の請求または請求処理情報にあり、患者の保険情報に関連付けられています。

例
AetnaBlue Cross Blue ShieldCignaメディケアパートB
未回収残高
OutstandingBalance
請求イベントについて、まだ回収が必要な残額です。
説明

未回収残高は、請求イベントの現在の売掛金額を示します。請求額から、これまでに適用された支払いと調整額を差し引いて算出します。

これは、キャッシュフローと売掛金を管理するうえで重要な財務指標です。「未回収残高と経過期間」ダッシュボードの主要な属性として、組織全体の売掛金を追跡し、残高の大きい口座を特定して、回収業務の優先順位を付けられます。時間の経過に伴う値の変化から、回収プロセスの効果を確認できます。

重要な理由

売掛金を直接測定します。キャッシュフローの管理、回収業務の優先順位付け、財務状況の評価に欠かせません。

入手先

通常、Waystarのレポートモジュールで計算されるフィールドです(請求額-支払い額-調整額)。直接参照できるフィールドがない場合は、データ抽出時に計算が必要になることがあります。

例
30.00270.25540.50
請求ステータス
ClaimStatus
ライフサイクルにおける現在の請求ステータスです。「提出済み」「保留中」「支払い済み」「否認」などが該当します。
説明

請求ステータスを見ると、特定の請求イベントが収益サイクルのどの段階にあるかを、その時点で把握できます。請求が送付済みか、支払者によるレビュー中か、支払い済みか、却下されたかなど、到達した最新の節目を示します。

この属性は、財務レポートや業務管理に欠かせません。プロセスマイニングでは、未完了のケースの現在の状態を把握し、「支払者の審査待ち」など特定のステータスにとどまる時間を分析できます。「未回収残高と経過期間」ダッシュボードにも直接役立ちます。

重要な理由

処理中のすべての請求について現在の状態を把握できるため、ボトルネックの分析や作業の優先順位付けに役立ちます。

入手先

Waystarの請求または請求処理レコードにある標準フィールドです。請求の進行に合わせて更新されます。

例
提出済み支払者が受領確認否認全額支払い済み
請求額
BilledAmount
請求に記載されたサービスの料金総額です。
説明

請求額は、調整、契約上の減額、支払いを適用する前の、患者に提供したサービスの総請求額です。支払者に提出する請求の初期値にあたります。

この属性は、財務分析やプロセスを通じて動く金額の把握に欠かせません。請求額ごとに分析を分類し、サービス別の請求傾向を特定したり、否認や支払い遅延など、プロセスの非効率による財務への影響を算出したりできます。多くの財務ダッシュボードの基礎となる指標です。

重要な理由

請求の総額を示し、プロセスの遅延、否認、調整による財務への影響を分析できます。

入手先

Waystarの請求または請求額入力画面にある標準的な財務フィールドです。

例
150.001250.75540.50
サービス提供から請求書発行までの時間
ServiceToInvoiceCycleTime
サービスの完了から、料金が記録されて請求が作成されるまでの経過時間です。
説明

「請求計上の遅れ」とも呼ばれるこの指標は、請求プロセスの初期段階の効率を測定します。「サービス提供/完了」イベントから「料金記録」または「請求作成」イベントまでの時間差として算出します。

この属性は、「サービス提供から請求書発行までのサイクルタイム」ダッシュボードに直接関係します。請求計上が遅れると支払いサイクルの開始も遅れ、入金が先延ばしになります。この指標を監視することで、すべてのサービスを迅速かつ正確に請求し、収益の逸失を防ぎながら収益サイクル全体を短縮できます。

重要な理由

請求プロセスの初期段階の効率を測定します。「請求計上の遅れ」を減らすことは、収益サイクル全体の短縮と請求漏れの防止に欠かせません。

入手先

データ変換時に、サービスイベントのタイムスタンプを料金記録または請求作成イベントのタイムスタンプから差し引いて算出します。

例
2日8時間1日0時間5日1時間
初回請求で支払い済みか
IsFirstPassPayment
請求が初回の提出で否認や調整を受けずに正しく支払われたかを示すフラグです。
説明

この計算済みの真偽値属性は、否認、却下、追加情報の要求などのマイナスのイベントを挟まずに請求が支払われたかを示します。「true」の場合、その請求の処理に問題がなく、効率的だったことを意味します。

この属性は、収益サイクル全体の効率を測る重要な指標である「初回請求支払率」に直接関係します。初回で支払われなかった請求の特徴(支払者やサービスの種類など)を分析すると、手戻りや支払い遅延の主な要因を特定できます。この率を改善すると、入金が早まり、業務コストを抑えられます。

重要な理由

請求処理と請求審査の品質を直接測定します。初回請求支払率が高いほど、手戻りの少ない効率的なプロセスであることを示します。

入手先

データ変換時に算出する派生属性です。「支払い計上」イベントより前に「請求否認」や「勘定調整」などのイベントが発生していないかを確認します。

例
truefalse
患者ID
PatientId
サービスを受けた患者を識別する一意のIDです。
説明

この属性は、請求イベントに関連付けられた患者を識別する一意のIDです。財務取引と、医療サービスを受けた患者を結び付けます。

ケースとして使うのは請求イベントですが、患者IDを使うと患者単位で分析できます。再診患者の特定や、複数回の受診にわたる患者の財務上の流れの把握、患者の属性と支払いの問題や高い否認率との関連の分析に役立ちます。1人の患者に関する請求業務をまとめて確認できます。

重要な理由

患者単位の分析が可能になり、複数の請求イベントにわたる個人の財務上の流れを把握できます。

入手先

Waystarの請求または患者登録レコードにある標準フィールドです。EHRから連携される場合もあります。

例
MRN-887654MRN-902101MRN-123456
患者区分
PatientClass
入院や外来など、受診時の患者の区分を示します。
説明

患者区分は受診の種類を分類し、多くの場合、請求ルールや償還率を左右します。一般的な区分には、入院、外来、救急があります。

患者区分ごとに収益サイクルを分析すると、プロセスの大きな違いが明らかになることがあります。たとえば、入院の請求は外来より複雑で、支払いサイクルも長くなる傾向があります。現実的なパフォーマンス目標を設定し、区分ごとのニーズに合わせてプロセス改善の取り組みを調整するうえで、この分類が役立ちます。

重要な理由

入院と外来など、受診の複雑さに応じてプロセスを分類できます。請求ルールやサイクルタイムの違いを把握するのに役立ちます。

入手先

WaystarまたはソースとなるEHRの患者登録データや受診データにある標準フィールドです。

例
入院外来救急
担当ユーザー
ResponsibleUser
請求担当者、コーダー、債権回収担当者など、アクティビティを実行したユーザーまたは担当者です。
説明

この属性は、プロセス内の特定のアクティビティを実行した従業員またはシステムユーザーを特定します。たとえば、請求を提出した担当者や、フォローアップの電話を開始した回収担当者を確認できます。

ユーザーごとにプロセスを分析すると、業務量の配分、個人のパフォーマンス、研修の必要性を把握できます。特定のユーザーのエラー率が高いか、否認への対応がより効率的かを確認できます。収益サイクル部門のチーム管理や品質管理に役立ちます。

重要な理由

プロセスの各ステップの担当者を明確にし、個人またはチーム単位のパフォーマンス分析や研修機会の特定に役立ちます。

入手先

Waystarのイベントに関する監査証跡や取引ログに記録されています。「UserID」「ProcessedBy」などの名称が使われます。

例
jsmithadavisbilling_bot_01
支払い額
PaidAmount
請求に対して支払者または患者から受領し、転記した金額の合計です。
説明

この属性には、請求イベントに対して回収できた金額の累計が記録されます。主保険者や副保険者からの支払いに加え、患者からの支払いも含まれます。

支払い額は、収益サイクルの成果を測る重要な指標です。請求額に対する最終的な回収額の算出や、プロセス全体の効果測定に使います。請求額と支払い額を比較すると、財務パフォーマンスを把握し、収益の漏れがある箇所を特定できます。回収業務の効果や財務状況を示すダッシュボードに欠かせません。

重要な理由

実際に回収した金額を測定します。収益サイクルプロセス全体の成果を評価する主要な指標です。

入手先

Waystarで請求に関連付けられた支払い転記の取引から取得します。複数の支払いレコードを合算する必要がある場合があります。

例
120.00980.500.00
支払期日
PaymentDueDate
請求書または請求に対する支払いが予定されている日付です。
説明

支払期日は、医療機関が設定する日付、または支払者との契約で定められた、支払いを受けるべき日付です。支払いの適時性を測る基準として使用します。

この属性は、「未回収残高と滞留期間」ダッシュボードに欠かせません。売掛金の経過日数を計算し、「0~30日」「31~60日」などの区分に分類するために使用します。この滞留期間分析は、売掛金を管理し、支払期日を過ぎた債権の回収を優先するための標準的な財務手法です。

重要な理由

売掛金の滞留期間を計算する基準となり、債権回収の管理や入金時期の把握に役立ちます。

入手先

請求書または請求のレコードで確認できます。請求日と支払条件に基づいて算出する場合もあります。

例
2023-11-252023-12-152024-01-30
支払者種別
PayerType
商業保険、メディケア、自己負担など、支払者の分類です。
説明

支払者種別では、個々の支払者を性質に応じて大きな分類にまとめます。特定の支払者名よりも広い視点で状況を把握できます。

この属性は、戦略的な分析やレポートに役立ちます。政府系支払者と民間保険会社など、主要な支払者区分ごとのパフォーマンス傾向を経営層が把握できます。支払者との契約やリソース配分に関する戦略的な判断にも役立ちます。

重要な理由

支払者を民間保険や政府系などの区分にまとめて分析できます。支払者によって支払いの傾向やルールが異なる場合に役立ちます。

入手先

通常、支払者名をあらかじめ定義したカテゴリ一覧に対応付けて算出します。この処理はWaystarに組み込まれている場合と、データ変換時に作成が必要な場合があります。

例
民間保険メディケアメディケイド自己負担
調整理由コード
AdjustmentReasonCode
口座残高を財務調整した理由を示すコードです。
説明

契約上の減額や貸倒処理など、支払い以外の理由で口座残高を変更する際に、調整理由コードを使って理由を記録します。この属性には、そのコードが保存されます。

「口座調整率と影響」ダッシュボードの分析に欠かせない属性です。特定の支払者に対する契約上の調整や、請求エラーによる貸倒処理が頻発していないかなど、収益の漏れの根本原因を特定できます。こうした理由を把握することが、回避可能な収益損失を減らす第一歩です。

重要な理由

収益の調整や貸倒処理の理由を示し、収益の漏れや支払者との契約状況を把握するうえで重要な情報を提供します。

入手先

Waystarの入金処理または売掛金モジュールにおける調整取引に関連します。

例
契約上の義務少額残高の償却請求エラーの修正
調整額
AdjustedAmount
請求イベントに対して調整または償却された金額の合計です。
説明

調整額は、請求イベントの残高に対して行われたすべての金額調整の合計です。支払者との契約で定められた契約上の減額に加え、その他の償却や修正も含まれます。

この指標は、「勘定調整率と影響」ダッシュボードの主要指標です。理由コードや支払者ごとに金額を合計すると、収益の逸失による財務上の影響がわかります。損失額を把握し、調整の根本原因に対処するための根拠として役立ちます。

重要な理由

償却や調整による収益の損失額を数値化し、請求上の問題や契約条件が財務に与える影響を明らかにします。

入手先

Waystarの財務調整取引から取得します。1つの請求イベントに複数の調整項目がある場合は、それらを合計する必要があります。

例
250.2550.0015.80
必須 推奨 任意

収益サイクル管理のアクティビティ

収益サイクル管理業務を正確に把握し、詳しく分析するために、イベントログに記録すべき主要なプロセスステップとマイルストーンです。
6 推奨 7 任意
アクティビティ 説明
口座をクローズ
支払いと調整によって口座残高がゼロになり、請求イベントのライフサイクルが完了しました。これにより、このケースの収益サイクルが正常に終了したことが示されます。
重要な理由

これはプロセスの主要な終了ポイントです。クローズまでの時間や、正常にクローズした口座の割合は、全体的なパフォーマンスを測る重要な指標です。

入手先

計算によって判定されるイベントです。通常、患者会計システムで請求イベントの未払い残高がゼロになった時点から推定します。

記録

支払いと調整の合計が請求総額と一致した時点で算出します。

イベントタイプ calculated
支払いを転記
受領した支払いを、該当する患者口座と請求に適用するか、照合します。このアクティビティにより、残高が売掛金から現金に移ります。
重要な理由

支払者とのサイクルにおける重要な最終ステップです。支払い転記の処理量や遅延時間に関するKPIを把握し、口座情報を適時かつ正確に更新できるようにします。

入手先

ユーザーがERAからの支払いを転記した際に、Waystarで明示的に記録される操作です。多くのシステムでは、自動転記機能によってもこのイベントが記録されます。

記録

ERAからの支払いを手動または自動転記で請求に適用した際に記録されるイベントです。

イベントタイプ explicit
請求の審査完了
支払者が請求を処理し、支払いの可否を決定しました。このイベントは、支払者から電子送金通知(ERA)、つまり835ファイルを受信した時点で記録されます。
重要な理由

これはプロセスにおける主要な判断ポイントです。請求が支払われるか否認されるかを決定し、収益の流れや否認管理のワークフローに直接影響します。

入手先

Waystarで請求に関連付けられたERA(835ファイル)の受信日から推定します。ERAファイルには、支払者による詳細な判断が記載されています。

記録

支払者から受信したERA/835ファイルの処理日から推定します。

イベントタイプ inferred
請求を保険者に提出
審査を受けるため、請求を電子的に保険者へ提出します。クリアリングハウスを介して、医療機関のシステムから保険者のシステムへ引き継ぐ重要な手順です。
重要な理由

保険者の応答時間を測り始める重要な節目です。支払いサイクルの重要業績評価指標(KPI)を測定し、提出の滞留を特定するうえで欠かせません。

入手先

Waystarのクリアリングハウス機能では、請求ファイルの送信日時が明示的に記録されます。提出ログまたは請求状況の履歴を確認してください。

記録

送信が成功すると、請求提出履歴または取引ログに記録されます。

イベントタイプ explicit
請求否認
支払者が請求を却下し、電子送金通知(ERA)に記載されたとおり、支払いを行わないことを決定しました。このイベントをきっかけに、否認管理または再処理のループが始まります。
重要な理由

「請求否認率」のKPIに直接関係します。否認の頻度と理由を把握することは、プロセスの改善と収益の回収に欠かせません。

入手先

受信したERA(835ファイル)に含まれる、請求調整理由コード(CARC)と呼ばれる特定の否認コードから推定します。

記録

否認を示すERAファイル内の請求調整理由コード(CARC)から算出します。

イベントタイプ inferred
請求対象の計上
請求対象となるサービスが収益サイクル管理システムに登録されたことを示します。通常、ユーザーが請求項目の入力を確定したとき、または臨床システムからデータを受信したときに、このイベントが明示的に記録されます。
重要な理由

請求プロセスの開始点です。サービス完了から請求対象の計上までの時間を分析することで、収益の流出や初期段階の遅延を特定できます。

入手先

Waystarの請求入力テーブルまたは取引テーブルに記録されます。通常、請求項目を保存または確定した時刻が作成タイムスタンプとして含まれます。

記録

請求項目の保存時または確定時に記録されるイベント。

イベントタイプ explicit
保険者から受領確認を受信
保険者のシステムが、提出された請求ファイルの受領を確認します。通常は277CAや999レポートなどの自動応答で、請求が処理対象として受け付けられたことを示します。
重要な理由

送信が成功したことを確認できます。また、審査開始前に、書式やデータの誤りによる初期段階の否認を切り分け、迅速な修正に役立てられます。

入手先

保険者から届いた受領確認ファイルの処理後、Waystarのクリアリングハウスモジュールにある請求状況テーブルまたは応答ファイルテーブルに記録されます。

記録

保険者からの電子受領確認ファイルを処理したときに記録されるイベント。

イベントタイプ explicit
口座を調整
手動または契約に基づいて、口座残高を調整します。貸倒処理、契約上の減額、患者割引、その他の修正が含まれます。
重要な理由

収益の漏れを把握するうえで欠かせません。調整を分析すると、料金表、契約管理、回収不能債権に関する問題を特定できます。

入手先

監査に備え、すべての財務調整を取引として記録する必要があります。口座取引テーブルに明示的なイベントとして記録されます。

記録

口座元帳に特定の取引タイプとして記録されます。

イベントタイプ explicit
否認に対する異議申し立て
ユーザーが請求の否認に異議を申し立てました。多くの場合、請求内容を修正して再提出するか、正式な異議申し立てを行います。このアクティビティは、再処理プロセスの重要なステップです。
重要な理由

否認管理チームの効率を測定します。否認から異議申し立てまでの時間や、申し立ての成功率を追跡することは、回収業務の改善に役立ちます。

入手先

否認管理モジュールにユーザーの操作やメモとして明示的に記録される場合があります。また、否認された請求のステータス変更から推定できる場合もあります。

記録

ユーザーが異議申し立ての操作を記録するか、請求のステータスを「異議申し立て済み」に更新した時点で記録されるイベントです。

イベントタイプ explicit
回収業務を開始
患者口座の支払いが滞り、積極的な回収業務が始まりました。自動リマインダーの送信や、第三者の債権回収機関への移管などが行われます。
重要な理由

「回収業務の効果」ダッシュボードに関係します。回収期間が長期化した売掛金に対する回収業務のコストや成功率を分析できます。

入手先

通常、Waystarで口座のステータスが「回収中」または「貸倒」に変わったことから推定します。この変更により、別のワークフローが開始されます。

記録

口座のステータスが「回収中」または「貸倒」に変わったことから推定します。

イベントタイプ inferred
患者残高明細書を送付
保険者による審査後、残高がある場合は明細書を作成して患者に送付します。これにより、回収の対象が支払者から患者に移ります。
重要な理由

このイベントをきっかけに、患者からの支払いサイクルが始まります。明細書の効果や送付時期を分析することは、患者への売掛金を管理し、患者体験を向上させるうえで重要です。

入手先

患者請求モジュールで、明細書の一括作成時や、電子送付または印刷業者への送付時に明示的に記録されるイベントです。

記録

明細書の作成時に、患者との連絡履歴に記録されるイベントです。

イベントタイプ explicit
請求を作成
計上済みの請求対象から正式な請求を作成したことを示します。保険者に提出する前に、システムが情報をまとめる内部手順です。
重要な理由

請求作成の内部効率を把握できます。この段階で遅延が生じると、請求が医療機関のシステムを離れる前から、支払いサイクル全体が遅れる可能性があります。

入手先

明示的なイベントとして記録される場合もありますが、Waystarの請求管理モジュールにある請求レコードに関連付けられた最初のタイムスタンプから推定することもよくあります。

記録

主要な請求テーブルにある請求レコードの作成日から推定。

イベントタイプ inferred
請求を修正して再提出
否認または却下の後、請求内容を修正して支払者に再提出しました。これにより、該当する請求の審査サイクルが再開します。
重要な理由

これは重要な再処理ループです。再提出の頻度や理由を分析すると、コーディングや患者情報の誤りなど、最初のエラーの根本原因を特定できます。

入手先

以前に否認された請求について、新たな「支払者への請求提出」イベントを特定して推定します。再提出された請求に固有のステータスが設定されている場合もあります。

記録

以前に否認された請求IDに関連付けられた、新たな提出イベントから推定します。

イベントタイプ inferred
推奨 任意

データ抽出ガイド

Waystarからデータを取得する方法

このプロセスのデータ抽出方法は現在検証中です。後ほど再度ご確認いただくか、 お問い合わせ ください。

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