生産計画データテンプレート

Microsoft Dynamics 365 Manufacturing
生産計画データテンプレート

生産計画データテンプレート

このテンプレートでは、生産計画プロセスの分析と改善に必要なデータを収集するための手順を確認できます。収集すべき属性や追跡するアクティビティを示し、ソースシステムからデータを抽出する方法も説明します。プロセスマイニングを始めるにあたり、必要な情報を漏れなく記録するためにお役立てください。
  • 収集を推奨する属性
  • 追跡する主なアクティビティ
  • Microsoft Dynamics 365 Manufacturingからのデータ抽出ガイド
イベントログを初めて作成する方はこちら: プロセスマイニング用イベントログの作成方法.

生産計画の属性

生産計画プロセスを詳しく分析するため、イベントログに含めることを推奨するデータ項目です。
5 必須 9 推奨 8 任意
名前 説明
製造オーダー
ProductionOrderNumber
製造オーダーを一意に識別するIDです。関連する計画と実行のアクティビティを追跡するための、主なケースIDとして使われます。
説明

製造オーダー番号は、Microsoft Dynamics 365ではProdIdと呼ばれることが多く、特定の製造ジョブに関連するすべてのイベント、材料、リソース、コストを結び付ける中心的な識別子です。1つの作業単位について、生産計画から実行、完了、原価計算までの全体を分析できます。

プロセスマイニングでは、関連するイベントを1つのケースにまとめるために、この属性が欠かせません。製造オーダー番号ごとにプロセスを分析すると、初期作成やスケジュール設定から完了、原価計算までの標準的な生産フローにおけるボトルネック、遅延、逸脱を特定できます。

重要な理由

これは基本となるケース識別子です。関連するすべてのイベントをまとめ、生産計画プロセス全体を再構成して分析するうえで欠かせません。

入手先

Microsoft Dynamics 365 ManufacturingのProdTableテーブルにある「ProdId」フィールドです。

例
WO-000456WO-000457WO-000458
アクティビティ名
ActivityName
生産計画プロセスで発生した、特定の業務イベントまたは手順の名前です。
説明

アクティビティ名は、「製造オーダーの作成」「生産用材料のピッキング」「生産開始」など、生産計画の一連の流れにおける個々の手順を表します。これらのアクティビティがプロセスマップを構成します。

アクティビティの順序や所要時間を分析すると、プロセスの流れを可視化し、よくある経路や手戻りのループを特定し、各段階にかかる時間を測定できます。プロセスの各時点で何が起きているかを把握するための重要な属性です。

重要な理由

この属性はプロセスの手順を定義し、プロセスマップの作成や、プロセスの流れ、ばらつき、ボトルネックの分析に役立ちます。

入手先

通常はイベントログから取得するか、「ProdRouteTrans」や「ProdJournalBOM」などのテーブルにある取引種別や「ProdTable」のステータスフィールドの変更を対応付けて導出します。

例
製造オーダーの作成製造オーダーのリリース生産開始生産完了の報告
イベント時刻
EventTime
アクティビティが発生した時刻を示す、正確なタイムスタンプです。
説明

イベント時刻、つまりタイムスタンプには、特定のアクティビティが発生した正確な日時が記録されます。サイクルタイムの計算、手順間の遅延の特定、時間の経過に伴うプロセスのパフォーマンス把握など、時間に基づくプロセスマイニング分析の基礎となるデータです。

生産計画では、この属性を使って計画のリードタイム、生産開始の遅れ、オーダー処理全体にかかる時間などを測定します。正確で時系列に沿ったタイムスタンプは、適切で意味のあるプロセスモデルを作成するうえで欠かせません。

重要な理由

このタイムスタンプは、イベントの順序付けやアクティビティ間の所要時間の計算に欠かせません。サイクルタイムやボトルネックの特定など、時間に基づく分析にも使います。

入手先

「ProdTable」の「createdDateTime」や、「ProdRouteTrans」「ProdJournalRoute」「ProdJournalBOM」の取引日フィールドなど、さまざまな取引テーブルにあります。

例
2023-04-15T09:00:12Z2023-04-15T11:30:00Z2023-04-16T14:22:05Z
ソースシステム
SourceSystem
データの抽出元となった記録システムです。
説明

この属性は、イベントデータの発生元となった情報システムを示します。このプロセスビューでは、値は常に「Microsoft Dynamics 365 Manufacturing」です。

複数のシステムが連携する環境では、データの来歴の追跡、データ品質の問題の調査、各システムがプロセス全体にどう関わるかの把握に、このフィールドが欠かせません。分析対象のデータの出所を明確にできます。

重要な理由

データの出所に関する重要なコンテキストを示します。データガバナンスや検証、複数の基幹システムからのデータパイプライン管理に欠かせません。

入手先

データセットの出所を示す固定値です。データの抽出と変換の際に追加します。

例
Microsoft Dynamics 365 ManufacturingD365 F&O
最終データ更新
LastDataUpdate
このイベントのデータがソースシステムから最後に更新または抽出された日時を示すタイムスタンプです。
説明

この属性には、ソースシステムからデータを最後に取得した日時が記録されます。分析データがどの程度新しいかを把握するための重要なメタデータです。

最終更新日時が分かると、アナリストや業務担当者はプロセスマイニングツールのインサイトを信頼しやすくなります。ダッシュボードがリアルタイムの情報を示しているのか、過去のある時点のデータを示しているのかを確認できるため、業務上の意思決定にも役立ちます。

重要な理由

この属性はデータガバナンスに欠かせません。データの新しさを把握し、プロセスに関するインサイトが適時に得られたものかを確認できます。

入手先

このタイムスタンプは、データの抽出、変換、読み込み(ETL)の際に生成され、各レコードに記録されます。

例
2023-05-20T05:00:00Z2023-05-21T05:00:00Z
ユーザー
UserId
アクティビティを実行したユーザー、またはその担当者を識別する情報です。
説明

ユーザーIDは、オーダーのリリースや完了報告など、特定のプロセスステップを実行した従業員またはシステムアカウントを識別します。この情報から、プロセス内の作業を誰が行っているかを把握できます。

ユーザー別にプロセスを分析すると、作業負荷の分布や研修が必要な領域を把握し、個人やチーム間のパフォーマンスを比較できます。また、特定のユーザーによる逸脱の調査にも役立ちます。コンプライアンスの確保や監査証跡の管理にも重要な情報です。

重要な理由

ユーザーやチームごとのプロセスパフォーマンスを分析し、自動化の可能性を見つけるとともに、主要なプロセスアクティビティの監査証跡を確認できます。

入手先

各種テーブルのmodifiedByやcreatedByなどのフィールド、またはProdJournalTableなどのトランザクションログテーブルにあるユーザーフィールドに記録されています。

例
j.smithm.jonesAX_BATCH_SVC
実績数量
ActualQuantity
製造され、オーダーの完成品として報告された良品の数量です。
説明

実績数量は、製造オーダーで完成し、品質検査に合格した品目の数を示します。この値は、製造完了の報告時に記録されます。

この属性は、製造歩留まりや効率の分析に使います。実績数量と計画数量を比較すると、スクラップ率を算出し、製造ロスを把握できます。また、スループット分析やキャパシティ利用率のダッシュボードにも欠かせないデータです。

重要な理由

製造歩留まり、スクラップ率、実際のスループットを算出し、製造効率やパフォーマンスを把握するために必要です。

入手先

オーダーの完成報告時に、ProdTableテーブルのQtyGoodフィールドや、関連する仕訳転記テーブルから取得することがよくあります。

例
100985000
製品番号
ProductNumber
製造する品目を一意に識別する番号です。
説明

製品番号(品目ID)は、製造オーダーで生産する完成品を示します。製造プロセスを対象製品に結び付けるとともに、その製品に関連する部品表や工程指示を特定できます。

製品番号ごとにプロセスを分析すると、製品ごとの製造ライフサイクルの違いを明らかにできます。特定の製品でサイクルタイムが長い、手直しが多い、遅延が頻発するといった傾向を把握でき、製品やプロセスのエンジニアにとって有用な情報になります。

重要な理由

製造する製品ごとのプロセスの違いを分析し、製品固有のボトルネックや品質上の問題を特定できます。

入手先

ProdTableテーブルのItemIdフィールドです。

例
FG-1001FG-2050ASSY-500B
製造オーダーのステータス
ProductionOrderStatus
製造オーダーの現在のライフサイクル上のステータスを示します。
説明

製造オーダーのステータスは、製造工程におけるオーダーの進捗を示します。Dynamics 365で一般的なステータスには、「作成済み」「見積もり済み」「スケジュール済み」「リリース済み」「開始済み」「完了報告済み」「終了済み」などがあります。この属性から、各オーダーの現在の状況を把握できます。

プロセスマイニングでは、ステータスの変更を分析することで、アクティビティを定義し、プロセスの流れを把握できます。特定の状態にあるオーダーの絞り込み、各ステータスの継続時間の分析、停滞または遅延しているオーダーの特定にも使えます。

重要な理由

この属性はオーダーの進捗を大まかに把握するためのもので、絞り込み、適合性チェック、生産の各段階にかかる時間の分析に欠かせません。

入手先

「ProdTable」テーブルの「ProdStatus」フィールドです。

例
スケジュール済みリリース済み開始済み終了済み
製造タイプ
ProductionType
標準、手直し、プロジェクト向けなど、製造オーダーの分類です。
説明

製造タイプは、目的に応じてオーダーを分類します。たとえば、標準オーダーは通常の在庫生産、手直しオーダーは以前に生産した品目の不具合修正、プロジェクトオーダーは特定の顧客プロジェクトに関連する生産を指します。

この属性は、比較可能な分析ビューを作成するうえで重要です。手直しオーダーのプロセスは、標準オーダーとは本質的に異なります。製造タイプ別にプロセス分析を分類することで、意味のある比較ができ、それぞれのタイプに固有の課題や作業の流れを把握できます。

重要な理由

標準や手直しなど、オーダーの種類によってプロセスやパフォーマンスの基準が異なるため、分析を分類する際に役立ちます。

入手先

ProdTableテーブルのProdTypeフィールドです。

例
標準手直しプロジェクト
製造優先度
ProductionPriority
製造オーダーの緊急度や優先順位を示す評価です。
説明

製造優先度は、計画担当者やスケジューラーが現場の作業順序を管理するために使うフィールドです。優先度の高いオーダーを前倒しすると、ほかのオーダーの計画に影響する場合があります。

この属性を分析すると、優先度の高いオーダーや前倒しオーダーによって製造計画がどの程度変更されているかを把握できます。オーダーのライフサイクルを通じて優先度の変更を追跡すると、需要や計画の不安定さが見えてきます。「前倒し製造の傾向」ダッシュボードや「前倒し製造率」の重要業績評価指標(KPI)にも使われます。

重要な理由

前倒しオーダーの頻度と影響を把握し、計画の不安定さや場当たり的な業務管理の兆候を特定できます。

入手先

ProdTableテーブルの標準フィールドまたはカスタムフィールドの場合があります。設定は会社ごとに異なることがよくあります。

例
通常高緊急
製造拠点
ProductionPlant
製造オーダーを実行する製造施設または工場です。
説明

製造拠点は、製造プロセスを担う物理的な場所や施設を示します。製造パフォーマンスを分類して比較するための、組織上の重要な区分です。

プロセスマイニングでは、この属性を使って製造拠点ごとのパフォーマンスを比較できます。分析担当者は、拠点間でサイクルタイム、リソース利用率、標準プロセスの遵守状況を比較し、優れた取り組みや業務改善が必要な施設を特定できます。キャパシティ利用率の分析にも欠かせません。

重要な理由

製造拠点ごとのパフォーマンスを比較・評価し、優れた取り組みや地域固有の課題を特定できます。

入手先

ProdTableテーブルのInventSiteIdフィールドです。

例
SITE-ASITE-BMain-WH
計画終了日
PlannedEndDate
製造オーダーの完了予定日時です。
説明

計画終了日は、スケジューリングエンジンが算出する製造オーダーの目標完了日時です。作業時間、リソースカレンダー、リードタイムを考慮し、完成品の準備が整う時期を予測します。

プロセス分析では、この属性を使って期限どおりに完了したかを評価します。計画終了日と実際の完了タイムスタンプ(Production Reported As FinishedまたはProduction Order Endedアクティビティ)を比較すると、期限内製造完了率の重要業績評価指標(KPI)を算出できます。また、納期遅延の根本的な原因の特定にも役立ちます。

重要な理由

期限内完了率の測定や、製造スケジュールの精度分析に用いる基準です。

入手先

ProdTableテーブルのSchedEndフィールドです。

例
2023-04-25T17:00:00Z2023-04-26T17:00:00Z2023-04-27T17:00:00Z
計画開始日
PlannedStartDate
製造オーダーの開始予定日時です。
説明

計画開始日は、スケジューリングの主要な出力項目であり、オーダーの製造作業を開始する目標日時を示します。この日付は、資材の入手状況、リソースのキャパシティ、需要の納期に基づいて決まります。

この属性は、スケジュールの遵守状況を分析するうえで欠かせません。計画開始日と実際の製造開始時刻(Production Startedアクティビティのタイムスタンプ)を比較することで、組織は開始時刻の遵守状況を測定し、遅延の原因を特定して、製造スケジュール遵守率などの重要業績評価指標(KPI)を算出できます。

重要な理由

スケジュールの遵守状況を測定し、計画から実際の製造開始までに生じた遅延を特定するためのベースラインとなります。

入手先

ProdTableテーブルのSchedStartフィールドです。

例
2023-04-18T08:00:00Z2023-04-19T08:00:00Z2023-04-20T08:00:00Z
品質オーダー番号
QualityOrderNumber
製造オーダーに関連付けられた品質管理オーダーの識別番号です。
説明

品質検査が必要な場合、Dynamics 365では品質オーダーが作成されることがよくあります。この属性は、関連する品質オーダーのIDを記録し、製造プロセスと品質保証プロセスを結び付けます。

この関連付けにより、品質管理のステップを含むエンドツーエンドのプロセス全体を確認できます。品質検査が製造リードタイムに与える影響や、品質プロセスの遅延、製品や製造ラインごとの検査頻度を分析できます。

重要な理由

製造プロセスと品質保証プロセスを結び付け、品質検査が全体のリードタイムに与える影響を分析できます。

入手先

この情報は品質管理テーブル(例:InventQualityOrderTable)に保存されており、製造オーダーとの関連付けが必要です。

例
QO-00123QO-00124QO-00125
改訂回数
ProductionOrderRevisionNumber
製造計画の作成後に、計画が変更された回数です。
説明

この属性は、スケジュール設定またはリリース後に、数量、日付、工程など製造オーダーに加えられた改訂や大幅な変更の回数を追跡します。回数が多いほど、計画が不安定であることを示します。

この値は「製造計画改訂率」の重要業績評価指標(KPI)を直接測定するために使います。分析すると、需要の頻繁な変化や初期計画の精度不足など、計画が不安定になる原因を特定できます。また、手直しや再スケジュールにかかる作業量を定量化できます。こうした作業は、効率の低下につながることがよくあります。

重要な理由

計画の安定性を直接測定し、「製造計画改訂率」の重要業績評価指標(KPI)を確認できます。過度な変更や手直しが発生しているプロセスの特定にも役立ちます。

入手先

算出属性です。ケースごとにProduction Order Adjustedアクティビティの発生回数を数える必要があります。

例
012
期限内開始
ProductionScheduleAdherence
製造オーダーが計画開始日以前に開始された場合にtrueとなるブール値です。
説明

この算出属性は、製造開始時のスケジュール遵守状況を簡潔な二値で示します。実際の開始タイムスタンプ(Production Startedイベント)とPlannedStartDate属性を比較します。

「製造スケジュール遵守率」などのダッシュボードや重要業績評価指標(KPI)を、明確で簡潔に作成するうえで役立ちます。分析ツールで日付を直接比較しなくても、フィルタリングや集計によって、期限どおりに開始したオーダーの割合や、遅延したオーダーの特徴を簡単に確認できます。

重要な理由

スケジュール遵守状況のレポート作成や重要業績評価指標(KPI)の算出を簡単にし、期限内に開始したオーダーと遅延したオーダーを容易に絞り込み、集計できます。

入手先

算出指標です。ロジックは「Production Started」イベントのEventTime <= PlannedStartDateです。

例
truefalse
終了時刻
EndTime
アクティビティの完了時刻を示す正確なタイムスタンプです。
説明

終了時刻は、特定のアクティビティが完了した時刻を示します。開始時刻がアクティビティの開始を示すのに対し、終了時刻はそのステップの実際の所要時間や処理時間を把握するために必要です。

プロセスマイニングでは、アクティビティの開始時刻と終了時刻の両方があると、待ち時間と処理時間をより詳しく分析できます。アクティビティの作業に実際にかかった時間と、次のステップが始まるまでの待ち時間を区別できるため、ボトルネックを詳細に分析するうえで重要です。

重要な理由

アクティビティの処理時間を算出し、待ち時間と区別することで、ボトルネックをより正確に分析できます。

入手先

終了時刻は、別の情報から算出することがよくあります。たとえば、Production Startedの終了時刻をOperation Completedの開始時刻とする方法があります。ログによっては、終了タイムスタンプが明示的に記録されています。

例
2023-04-15T09:30:45Z2023-04-15T12:00:00Z2023-04-16T15:00:10Z
製造ライン
ProductionLine
製造オーダーに割り当てられた特定の製造ライン、作業区、またはリソースグループです。
説明

製造ラインは、製造作業を行う特定の機械、セル、またはリソースのグループを示します。製造拠点よりも詳細な情報を確認できます。

製造ライン別の分析は、キャパシティや利用率を詳しく調べるうえで重要です。負荷が集中している作業区の特定、同じ製品を生産するライン間の効率比較、拠点単位では見えにくいリソース固有のボトルネックの特定に役立ちます。

重要な理由

リソースの利用率やパフォーマンスを詳しく分析し、負荷が集中している作業区や効率の低いラインを特定できます。

入手先

この情報は、製造工程のトランザクション(ProdRouteテーブルまたはProdRouteTransテーブル)にあるWrkCtrIdフィールドで確認できることがよくあります。

例
LINE-01LINE-02CNC-A
製造開始遅延
ProductionStartDelay
オーダーのリリースから実際の製造開始までにかかった時間です。
説明

この算出期間は、現場での待ち時間やキュー時間を測定します。Production Order ReleasedアクティビティからProduction Startedアクティビティまでの時間差です。

計画が完了し、オーダーの実行準備が整った後に発生する遅延を特定できるため、「リソース割り当て遅延分析」ダッシュボードに欠かせない重要業績評価指標(KPI)です。値が大きい場合は、リソースの確保、資材の準備、現場への情報伝達に問題がある可能性があります。業務改善に向けた対象を明確にできます。

重要な理由

開始準備が整ってから実際に開始するまでの遅延を正確に測定し、リソースの確保や現場の準備に関するボトルネックを特定できます。

入手先

算出指標です:Timestamp('Production Started') - Timestamp('Production Order Released')。

例
0日4時間15分1日2時間0分0日1時間30分
計画数量
PlannedQuantity
製造を計画している品目の数量です。
説明

計画数量は、特定の製造オーダーで生産する目標数量です。通常、販売オーダーの需要、安全在庫の要件、または基準生産計画に基づいて決まります。

この属性は、歩留まりやスクラップなどのパフォーマンス指標を測定するためのベースラインになります。計画数量と実績数量を比較すると、計画担当者は製造効率や資材の差異を確認できます。キャパシティ計画や資材所要量計画の基本となるデータです。

重要な理由

実際の製造数量と比較して、製造歩留まりやスクラップ率を測定するための基準数量です。

入手先

ProdTableテーブルのQtySchedフィールドです。

例
1005000250
資材の入手状況
MaterialAvailabilityStatus
製造オーダーに必要な原材料が入手可能かどうかを示します。
説明

この属性は、製造に必要な部品の準備状況を追跡します。「入手可能」「発注済み」「不足」などのステータスを示します。製造オーダーを計画どおりに開始できるかを判断するため、スケジューラーにとって重要な情報です。

プロセスマイニングでは、この属性を使って製造開始の遅延原因を調べます。このステータスとProduction Order ReleasedからProduction Startedまでの時間を関連付けると、資材不足がスケジュールの遵守状況や全体のサイクルタイムに与える影響を定量化できます。「資材入手遅延の影響」ダッシュボードにも役立ちます。

重要な理由

資材不足による製造開始の遅延を把握して定量化し、サプライチェーンのパフォーマンスと製造効率の関係を確認するうえで重要です。

入手先

このステータスは単一のフィールドではなく、InventSumテーブルを使って製造オーダーの部品表(BOM)にある全品目の手持在庫を確認し、算出することがよくあります。

例
すべて入手可能一部不足入手不可
必須 推奨 任意

生産計画のアクティビティ

プロセスを正確に把握し、ボトルネックを特定するために、イベントログに記録する重要な工程とマイルストーンです。
6 推奨 7 任意
アクティビティ 説明
生産完了の報告
指定数量の製品について製造作業が物理的に完了し、完成品が在庫に入ったことを示します。在庫取引を発生させる重要なステータス更新です。
重要な理由

これは実際の生産の終了を示します。納期どおりの完了率、実際の生産期間、スループットを計算するうえで欠かせません。

入手先

ProdTableの製造オーダーのステータスが「完了報告済み」に変わった時点で記録します。「完了報告」仕訳の転記によって発生します。

記録

ProdTableのProdStatusフィールドが「完了報告済み」に変わった時刻を検出します。

イベントタイプ inferred
生産開始
製造現場でオーダーの実作業が始まったことを示します。通常、製造現場の端末から最初の作業またはジョブを開始した時点、あるいは仕訳を転記した時点で記録されます。
重要な理由

このアクティビティから実際の生産開始時刻が分かります。開始の遅れ、スケジュールの遵守状況、実際のリードタイムを計算するうえで重要です。

入手先

ProdTableの製造オーダーのステータスが「開始済み」に変わった時点で記録します。通常、最初の作業について作業カードまたは工程カードの仕訳を転記すると発生します。

記録

ProdTableのProdStatusフィールドが「開始済み」に変わった時刻を検出します。

イベントタイプ inferred
製造オーダーのスケジュール設定
このアクティビティは、製造オーダーのスケジュール設定を示します。作業に必要なリソース、日付、時刻を割り当てる手順です。作業工程のスケジュール設定や、より詳細なジョブのスケジュール設定が含まれる場合があります。
重要な理由

スケジュール設定は、キャパシティ計画とリソース管理に欠かせません。オーダーのスケジュール設定にかかる時間や、リリースまでの間隔を分析すると、計画やキャパシティの制約が分かります。

入手先

ProdTableの製造オーダーのステータスが「スケジュール済み」に変わった時点で記録します。ユーザーがスケジュール設定機能を実行すると発生します。

記録

ProdTableのProdStatusフィールドが「スケジュール済み」に変わった時刻を検出します。

イベントタイプ inferred
製造オーダーのリリース
このアクティビティは、製造オーダーが承認され、製造現場での実行が許可されたことを示します。作業カードや工程カードなどの文書が発行される、重要な節目です。
重要な理由

これは計画から実行への正式な引き継ぎです。「スケジュール済み」から「リリース済み」までの時間は、承認の遅れや最終確認にかかる時間を示します。「リリース済み」から「開始済み」までの時間からは、製造現場の準備状況が分かります。

入手先

ProdTableの製造オーダーのステータスが「リリース済み」に変わった時点で記録します。ユーザーによる手動操作または自動処理で発生します。

記録

ProdTableのProdStatusフィールドが「リリース済み」に変わった時刻を検出します。

イベントタイプ inferred
製造オーダーの作成
このアクティビティは、特定の製品を指定数量生産する需要を正式に登録する、製造オーダーの作成を示します。通常、計画製造オーダーを確定した時点で記録され、システムに一意のIDを持つ正式なレコードが作成されます。
重要な理由

これは生産プロセスの主な開始イベントです。作成から後続の手順までにかかる時間を分析すると、計画全体のリードタイムと効率を測定できます。

入手先

このイベントは、ProdTableに記録された製造オーダーの作成タイムスタンプから推定します。初期ステータスは通常「作成済み」です。

記録

ProdStatusが「作成済み」のProdTableの新規レコードについて、作成タイムスタンプを取得します。

イベントタイプ inferred
製造オーダーの終了
これは最後のアクティビティで、製造オーダーの財務上の締め処理を示します。すべてのコストが計算・転記され、オーダーに対する追加の取引はできなくなります。
重要な理由

物理面と財務面の両方で、オーダーが実際に完了したことを示します。「完了報告済み」から「終了済み」までの遅れは、原価計算や財務上の締め処理に問題があることを示す場合があります。

入手先

「ProdTable」の「ProdStatus」フィールドが「終了済み」に設定されたときに記録される、最後のステータス変更です。原価計算を実行してオーダーを終了すると発生します。

記録

ProdTableのProdStatusフィールドが「終了済み」に変わった時刻を検出します。

イベントタイプ inferred
作業工程の完了
このアクティビティは、生産工程における個々の製造作業または手順の完了を示します。通常、1つの製造オーダーに対して複数回発生します。
重要な理由

作業工程間の時間を分析すると、生産プロセス内のボトルネックを特定できます。製造現場の流れをより細かく把握できます。

入手先

各手順の完了を示す明示的なイベントで、工程カード仕訳(ProdJournalRoute)の転記から取得します。

記録

製造オーダーに関連付けられた各ProdJournalRouteレコードの転記タイムスタンプを取得します。

イベントタイプ explicit
品質オーダーの作成
製造オーダーの生産物を検査するための品質オーダーが作成されたことを示します。生産品の品質保証プロセスの開始を表すイベントです。
重要な理由

品質プロセスを追跡することは、全体のリードタイムを把握するうえで重要です。品質検査が遅れると、製品の出荷や後続プロセスでの使用が妨げられることがあります。

入手先

元の製造オーダーを参照するレコードがInventQualityOrderTableに作成されたことを示す、明示的なイベントです。

記録

製造オーダーIDに関連付けられたInventQualityOrderTableの品質オーダーについて、作成タイムスタンプを取得します。

イベントタイプ explicit
品質検査の合格
生産ロットに関連付けられた品質オーダーの検査と検証が正常に完了したことを示します。生産品が必要な品質基準を満たしていることを確認します。
重要な理由

品質プロセスにおける重要な節目です。品質オーダーの作成から検査合格までの時間から、品質保証チームの業務効率を把握できます。

入手先

InventQualityOrderTableレコードのステータスが「合格」に変わったことから推定します。具体的なステータス値はシステムによって異なる場合があります。

記録

関連するInventQualityOrderTableレコードのステータスが「合格」に更新された時刻を検出します。

イベントタイプ inferred
生産用材料のピッキング
製造オーダーに必要な原材料が倉庫からピッキングされ、使用できる状態になったことを示します。原材料のピッキング作業の完了時、またはピッキングリスト仕訳の転記時に記録されます。
重要な理由

このアクティビティは、生産開始の重要な関門です。スケジュール設定から材料のピッキングまでの遅れは、倉庫業務や材料の在庫状況に問題があることを示します。

入手先

通常、製造オーダーに関連付けられた倉庫管理テーブル(WHSWorkTable)または在庫仕訳(InventJournalTrans)に、明示的なイベントとして記録されます。

記録

製造オーダーに関連付けられたピッキングリスト仕訳の転記タイムスタンプを取得します。

イベントタイプ explicit
製造オーダーのキャンセル
完了前に製造オーダーがキャンセルされたことを示します。プロセスが正常に完了しなかった場合の終了パターンです。
重要な理由

キャンセルを追跡すると、需要の変化や計画ミスなど、プロセスが完了しない原因を特定できます。キャンセル率が高い場合、組織全体に関わる問題がある可能性があります。

入手先

ステータスの変更から推定する、別の終了状態です。具体的なステータスはシステムによって異なりますが、オーダーのステータスを以前の状態に戻し、キャンセル済みとして記録する場合があります。

記録

キャンセルを示すステータス変更を検出します。特定には、システムの詳細な分析が必要になる場合があります。

イベントタイプ inferred
製造オーダーの見積もり
製造オーダーに必要な材料消費量とコストを見積もる処理を示します。先に進む前に、財務面と材料面の要件を把握するための重要な計画手順です。
重要な理由

見積もりの遅れは、計画段階で大きなボトルネックになることがあります。このアクティビティを追跡すると、コストや材料の計画における非効率な点を特定できます。

入手先

ProdTableの製造オーダーのステータスが「見積もり済み」に変わった時点で記録します。ユーザーがオーダーに対して「見積もり」機能を実行すると発生します。

記録

ProdTableのProdStatusフィールドが「見積もり済み」に変わった時刻を検出します。

イベントタイプ inferred
製造オーダーの調整
リリース後に製造オーダーに加えられた、数量や日付の変更などの重要な変更を示します。変更前後の主要フィールドを比較して、このイベントを推定します。
重要な理由

調整が頻繁に発生する場合、計画が安定していない、または需要が変動している可能性があり、非効率や手戻りにつながります。この情報から、変更の頻度と影響を定量化できます。

入手先

変更ログを分析するか、オーダーのステータスが「リリース済み」になった後のProdTableレコードのスナップショットを比較し、「QtySched」や「SchedEnd」などのフィールドの変更から推定します。

記録

「リリース済み」イベントのタイムスタンプ以降にProdTableの主要フィールド(数量や日付など)に加えられた変更を特定します。

イベントタイプ calculated
推奨 任意

データ抽出ガイド

Microsoft Dynamics 365 Manufacturingからデータを取得する方法

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