決算・レポーティングの期間決算と照合向けデータテンプレート

SAP S/4HANA
決算・レポーティングの期間決算と照合向けデータテンプレート

決算・レポーティングの期間決算と照合向けデータテンプレート

このテンプレートでは、決算・レポーティングの期間決算と照合プロセスを分析するために必要なデータの収集方法をご案内します。必要なデータ属性、主要なプロセスアクティビティ、データ抽出の手順を詳しく説明しています。データの準備を効率よく進め、プロセスマイニングを始める際にお役立てください。
  • 収集を推奨する属性
  • プロセス分析で追跡する主要なアクティビティ
  • データ抽出の手順
イベントログを初めて作成する方はこちら: プロセスマイニング用イベントログの作成方法.

決算・レポーティングの期間決算と照合の属性

決算・レポーティングの期間決算と照合を詳しく分析するには、イベントログに以下のデータ項目を含めることを推奨します。
3 必須 7 推奨 11 任意
名前 説明
財務期間
FinancialPeriod
期間末決算プロセスのケースとして使われる、財務報告サイクルの一意の識別子です。たとえば、2023年12月を「2023-12」と表します。
説明

財務期間は、特定の期間の帳簿締めに関連するすべてのアクティビティをまとめる、中心的なケース識別子です。通常は暦月または会計期間ごとに、1つの財務期間が期間末プロセスの一連の実行を表します。

プロセスマイニング分析では、この属性を使って、期間決算の開始から最終報告までの全過程を追跡できます。期間ごとのサイクルタイムの比較、共通する処理経路の特定、月次・四半期・年次決算の違いの分析に利用します。各期間をケースとして扱うことで、分析担当者は経時的なパフォーマンスを測定し、組織的なボトルネックを特定できます。

重要な理由

分析の基準となる重要なケース識別子です。期間ごとの決算パフォーマンスを比較し、傾向や繰り返し発生する問題を特定できます。

入手先

通常、BKPFなどのテーブルにある財務伝票ヘッダーの会計年度(GJAHR)と転記期間(MONAT)を組み合わせて算出します。

例
2023-122024-032024年第1四半期
アクティビティ
ActivityName
期間決算プロセスで行われる特定の業務ステップまたはタスクの名前です。例:「修正仕訳の転記」「転記期間を締める」。
説明

この属性は、期間決算・照合プロセス全体における個々のイベントまたはタスクを表します。アクティビティはプロセスマップを構成する要素であり、作業の順序を示します。通常、SAP S/4HANA内のトランザクションコード、伝票タイプ、ステータス変更などを組み合わせて特定します。

アクティビティの分析は、プロセスマイニングの基本です。プロセスの流れを可視化し、標準手順からの逸脱を特定し、時間がかかりすぎているアクティビティのボトルネックを見つけ、タスクの頻度や順序を把握できます。期間決算バリアント分析や現在の期間決算ステータスなどのダッシュボードで重要な役割を果たします。

重要な理由

プロセスの各ステップを定義し、プロセスマップの基礎となります。プロセスの流れ、逸脱、ボトルネックの分析に利用できます。

入手先

トランザクションコード(TCODE)、伝票タイプ(BLART)、または財務決算タスクに関連するテーブルのステータス項目(例:SAP Financial Closing Cockpit)など、さまざまな情報源から特定します。

例
転記期間を開始勘定照合の開始財務諸表の作成会社間照合の開始
開始時刻
EventTime
特定のアクティビティが開始された時刻、またはシステムに記録された時刻を示すタイムスタンプです。
説明

イベント時刻は、アクティビティが発生した正確な日時を記録します。財務転記の場合は、伝票の作成時刻(CPUTM)または転記日(BUDAT)が使われることがあります。ステータス変更やタスクの場合は、変更が記録されたタイムスタンプです。

この属性は、アクティビティを時系列に並べるために欠かせず、時間に基づく分析の基礎となります。アクティビティ間のサイクルタイム、個々のタスクの所要時間、プロセス全体の所要時間の算出に使います。平均期間決算サイクルタイムや平均照合承認時間などの重要業績評価指標(KPI)を支えます。

重要な理由

イベントを時系列に並べるために必須のタイムスタンプです。所要時間やパフォーマンスの計算の基礎となります。

入手先

BKPFなどのテーブルにある作成日(CPUDT)や作成時刻(CPUTM)などのタイムスタンプ項目、またはステータステーブルの変更日項目(例:CDHDR、CDPOS)から取得します。

例
2023-12-28T09:15:30Z2024-01-02T14:00:12Z2024-01-05T11:21:00Z
会社コード
CompanyCode
SAPの組織内にある法人または会社を一意に識別するコードです。
説明

会社コードは、企業内で独立した会計単位を表します。会社コードごとに、完結した一連の勘定を作成できます。期間末の決算処理はすべて、会社コード単位で行われます。

財務分析における基本的な組織属性です。プロセスマイニングでは、異なる法人間で決算プロセスを比較できます。「期間決算バリアント分析」ダッシュボードでは、会社コードを使って不整合を特定し、決算手順の標準化を促進します。

重要な理由

組織に関する重要なコンテキストを提供し、異なる法人間でプロセスを比較して、ばらつきや優れた取り組みを特定できます。

入手先

SAPのほぼすべての財務テーブルに含まれており、特にヘッダーテーブルBKPFのフィールドBUKRSにあります。

例
10001710US01DE01
伝票番号
DocumentNumber
仕訳などの財務伝票を一意に識別する番号です。
説明

伝票番号は、SAPで財務転記ごとに割り当てられる一意のキーです。決算プロセスを構成する個々の取引を追跡・監査する際の主な参照情報となります。

ケースIDそのものではありませんが、ソースシステムのデータに戻るための重要な手掛かりです。プロセスマイニングの画面から伝票番号を使ってSAP S/4HANAの個別取引の詳細を確認し、根本原因を分析できます。特定の調整仕訳や照合転記を調査する際に特に役立ちます。

重要な理由

SAP上の元の取引を直接参照できるため、プロセスモデルから簡単にドリルダウンして監査できます。

入手先

財務伝票のヘッダーテーブルBKPF(フィールドBELNR)と、BSEGやACDOCAなどの明細テーブルにあります。

例
100000045190000001300000023
担当ユーザー
ResponsibleUser
アクティビティを実行した人、またはタスクの担当者のユーザーIDです。
説明

この属性は、仕訳の転記や照合の承認など、特定のタスクを実行した従業員を識別します。通常、システムログや伝票ヘッダーにユーザーIDとして記録されます。

ユーザー別にプロセスを分析すると、作業負荷の分布、個人のパフォーマンス、トレーニングの必要性を把握できます。リソース配分効率ダッシュボードでは、この属性を使ってユーザー別のアクティビティ処理時間を可視化します。また、多くのユーザーが繰り返し行うタスクを明らかにし、自動化の候補を見つけるのにも役立ちます。

重要な理由

プロセスのアクティビティと実行者を結び付け、作業負荷の分析、リソースの最適化、パフォーマンス管理を可能にします。

入手先

BKPFなどの伝票ヘッダーテーブル(項目USNAM:ユーザー名)や、CDHDRなどの変更文書テーブル(項目USERNAME)に記録されていることが一般的です。

例
ABROWNCSMITHDJOHNSON
照合ステータス
ReconciliationStatus
「未処理」「処理中」「承認済み」など、勘定照合のアクティビティの状態です。
説明

この属性は、特定の勘定またはタスクに関する照合プロセスの状態を記録します。照合の開始、レビューへの提出、承認、却下などを示します。ステータスの変化は、プロセスにおける重要なイベントです。

「照合手戻り分析」ダッシュボードの基礎となる属性です。ステータスの順序を分析すると、「承認済み」の後にさらに調整が行われたケースを特定し、手戻りを把握できます。また、「初回照合承認率」KPIでは、却下や再開を経ずに承認された照合を確認できます。

重要な理由

照合タスクの進捗と結果を記録し、手戻りの特定、承認率の測定、ボトルネックの分析に役立ちます。

入手先

通常、この情報は使用中の照合ツールに関連するテーブルに保存されます。たとえば、SAP Financial Closing cockpitや、BlackLineのSAP Account Substantiation and Automationなどです。

例
未開始準備中承認済み却下
目標完了日
TargetCompletionDate
財務諸表の作成など、重要なアクティビティを完了する予定日または期限です。
説明

目標完了日は、期間決算プロセスにおける特定のマイルストーンについて、社内または社外で定められた期限を表します。タスクの完了予定日です。

期限の遵守状況や実績を測定するうえで重要な属性です。「報告期限遵守状況」ダッシュボードと「財務諸表期限内完了率」KPIでは、この目標日とActualCompletionDateを比較します。差異を分析することで、組織は期限内に決算を完了する能力を把握し、改善できます。

重要な理由

期限に対する実績を分析し、重要な決算処理の期限内完了率の測定と改善に役立ちます。

入手先

このデータは、SAP Financial Closing cockpitなどのタスク管理システムやスケジュール管理システムに保存されていることが多く、決算タスクリストに予定終了日が設定されています。

例
2024-01-05T23:59:59Z2024-04-04T23:59:59Z2024-07-05T23:59:59Z
終了時刻
EndTime
アクティビティが完了した時刻を示すタイムスタンプです。
説明

終了時刻は、タスクの完了時刻を示します。システムに記録される瞬時のイベントでは、開始時刻と同じ場合があります。所要時間を測定できるアクティビティでは、完了した時刻を表します。

開始時刻と組み合わせることで、各アクティビティのProcessingTimeを算出できます。これは、パフォーマンス分析、ボトルネックの特定、リソース配分の最適化に欠かせません。リソース配分効率などのダッシュボードでは、ユーザーのタスク所要時間を算出するために正確な終了時刻が重要です。

重要な理由

アクティビティの所要時間(処理時間)を算出できます。パフォーマンスのボトルネックの特定や効率性の分析に欠かせません。

入手先

開始時刻と同様に、さまざまなタイムスタンプ項目から取得できます。アクティビティによっては開始時刻と同じ場合もあれば、アプリケーションテーブルや変更ログ(CDHDR、CDPOS)にある別の「完了日」または「変更日」の場合もあります。

例
2023-12-28T09:16:10Z2024-01-02T17:30:00Z2024-01-05T11:21:00Z
総勘定元帳勘定番号
GlAccountNumber
総勘定元帳の特定の勘定を識別する番号です。
説明

総勘定元帳(GL)勘定番号は、現金、買掛金、収益など、財務取引の記録に使う個々の勘定を識別します。照合や調整仕訳など、期間末の多くの処理は、特定の総勘定元帳勘定に直接関連しています。

詳細な財務プロセス分析に欠かせない属性です。「調整仕訳分析」ダッシュボードでは、勘定別の調整件数を表示し、問題のある領域の特定に役立てます。また、「総勘定元帳勘定の平均照合時間」KPIでは、特定の勘定に関連する遅延を特定するために使用します。

重要な理由

プロセスのアクティビティを特定の財務勘定に結び付け、照合や仕訳を詳しく分析して問題の根本原因を特定できます。

入手先

財務伝票の明細テーブルにあり、主にBSEG(フィールドHKONT)またはS/4HANAのユニバーサルジャーナルテーブルACDOCAに含まれています。

例
113100004000000073000000
ソースシステム
SourceSystemId
データの抽出元となったSAP S/4HANAのインスタンスまたはクライアントを識別します。
説明

この属性は、データの取得元システムを示します。複数のSAPインスタンスを使用する環境(例:地域や事業部門ごとに異なるインスタンス)では、データソースを区別するために欠かせません。

主にデータガバナンス、監査、データの整合性確保に使います。複数のソースシステムのデータを1つのプロセスマイニングモデルにまとめた場合、分析時にこの属性で絞り込み、システム間のプロセスを比較できます。

重要な理由

データの来歴とコンテキストを示し、特に複数システムの環境でデータの取得元を明確にします。

入手先

通常、データ抽出時に追加されるメタデータです。SAPのシステムID(SY-SYSID)またはクライアント(SY-MANDT)から取得することがよくあります。

例
S4H_PROD_100S4H_QAS_200ECC_LEGACY_001
トランザクションコード
TransactionCode
アクティビティの実行に使用するSAPのトランザクションコード(T-code)です。
説明

トランザクションコードは、SAPで特定の機能やプログラムを起動するためのショートカットです。たとえば、FB01は伝票の転記に、FAGLB03は総勘定元帳勘定残高の表示に使います。T-codeから、実行されたアクティビティを技術的に特定できる場合があります。

この属性は、プロセスモデルのアクティビティ定義に役立ちます。自動処理と手動処理を区別し、システム上でタスクがどのように実行されたかを把握するための信頼できる手掛かりです。T-codeを分析すると、従業員が標準外の方法や非効率な方法を使っていることが分かる場合があります。

重要な理由

アクティビティの実行方法をシステムレベルで確認できます。手動と自動の処理や、標準外の手順の特定に役立ちます。

入手先

財務伝票のヘッダーテーブルBKPF(フィールドTCODE)または変更伝票ログにあります。

例
FB01FAGL_FCVF.13
仕訳タイプ
JournalEntryType
転記する財務伝票の種類です。通常の仕訳、未払計上、調整などを区別します。
説明

仕訳タイプは、SAPの用語では伝票タイプとも呼ばれ、会計伝票を分類するキーです。転記先として指定できる勘定タイプを制御し、仕入先請求書(KR)、総勘定元帳への転記(SA)、得意先からの入金(DZ)など、異なる業務取引を区別します。

期間決算では、特定の種類のアクティビティを切り分けるために重要な属性です。たとえば、調整仕訳に絞って分析し、「調整仕訳分析」ダッシュボードや「調整仕訳件数」KPIに役立てられます。また、「手動転記率」の算出にも使用できます。

重要な理由

財務取引を分類し、期間決算を円滑に進めるうえで重要な手動調整など、特定の種類の転記に絞った分析を可能にします。

入手先

財務伝票のヘッダーテーブルBKPFにある標準フィールドです(フィールドBLART)。

例
SAKRAB
伝票通貨
DocumentCurrency
財務伝票の金額に使われる通貨コードです。
説明

この属性は、取引が記録された通貨(USD、EUR、JPYなど)を示し、DocumentAmount属性の解釈に必要な情報を提供します。

複数の国で事業を行う組織では、通貨別の分析が重要になる場合があります。金額を正しく解釈できるほか、集計分析のために単一の報告通貨へ換算する際にも必要です。この情報がなければ、DocumentAmountの値を適切に比較したり合算したりできません。

重要な理由

金額を正しく解釈するために必要な情報を提供します。特に複数の通貨を扱う環境で役立ちます。

入手先

財務伝票のヘッダーテーブルBKPFにあります(フィールドWAERS)。

例
USDEURJPY
伝票金額
DocumentAmount
伝票通貨での財務転記の合計金額です。
説明

この属性は、財務伝票に関連付けられた金額を表します。期間末の調整では、未払計上や修正の転記額などが該当します。

金額の分析は、重要性の評価に役立ちます。金額の大きい調整仕訳を優先して調査することで、財務リスクが高い可能性のある項目を確認できます。また、一定のしきい値を超える取引だけにプロセスマップを絞り込み、影響の大きいアクティビティを見やすくできます。

重要な理由

金額の影響や重要性に基づいて問題の調査に優先順位を付けられるよう、分析に財務面の視点を加えます。

入手先

通常、BSEGやACDOCAなどの明細テーブルから集計します(フィールドWRBTR:伝票通貨での金額)。

例
15000.00250.75-500.00
最終データ更新
LastDataUpdate
ソースシステムからデータが最後に更新または抽出された時刻を示すタイムスタンプです。
説明

この属性は、直近のデータ抽出日時を記録します。プロセスマイニングツールで分析するデータがどの程度新しいかを把握できます。

主な目的は、データガバナンスとユーザーへの情報提供です。ダッシュボード閲覧者は分析データの更新状況を確認できます。特に「現在の期間決算ステータス」のような、ほぼリアルタイムでモニタリングするダッシュボードでは重要です。今日、昨日、先週のどのデータを見ているかを把握できます。

重要な理由

データの更新時期を知らせ、プロセスのインサイトがどの時点の情報に基づいているかを確認できます。

入手先

データ抽出またはETLツールの実行時に、データセットに付与されるメタデータです。

例
2024-06-10T08:00:00Z2024-06-09T08:00:00Z
実際の完了日
ActualCompletionDate
重要なアクティビティ、または期間決算全体が実際に完了した日付です。
説明

この属性は、重要なマイルストーンの実際の完了日を記録します。財務諸表の最終承認や転記期間の締め処理が行われた日時です。

TargetCompletionDateに対応する属性であり、期限内の実績を測定するために欠かせません。「報告期限遵守状況」ダッシュボードと「財務諸表期限内完了率」KPIでは、実際の日付と目標日を直接比較し、差異と遵守率を算出します。

重要な理由

マイルストーンの実際の完了時期を示し、予定期限に対する実績の測定や遅延の分析に必要な情報を提供します。

入手先

「財務諸表承認済み」や「転記期間締め」など、一連の処理における最後のアクティビティのEventTimeから取得します。

例
2024-01-06T10:00:00Z2024-04-05T17:00:00Z2024-07-04T11:00:00Z
期間決算のサイクルタイム
PeriodCloseCycleTime
財務期間の最初のアクティビティから最後のアクティビティまでにかかった合計時間です。
説明

1つのケース(会計期間)における、期間決算プロセス全体の所要時間を表す指標です。その期間内で最初のアクティビティと最後のアクティビティのタイムスタンプの差から算出します。

主要な業績指標の1つで、「期間決算サイクルタイム概要」ダッシュボードと「平均期間決算サイクルタイム」KPIを支えます。決算プロセス全体の効率と速度を把握でき、期間ごとの比較や会社コード間のベンチマークに役立ちます。

重要な理由

プロセス全体の所要時間を示す主要なKPIであり、効率の改善状況を長期的に把握できます。

入手先

ケース単位で算出します。各FinancialPeriodについて、MAX(EventTime) - MIN(EventTime)で求めます。

例
P5D10H30MP7D2HP6D
期限内かどうか
IsOnTime
マイルストーンが目標日までに完了した場合にtrueとなる真偽値です。
説明

この属性は、スケジュールの遵守状況を二択で示します。財務諸表の承認など、特定のマイルストーンについてActualCompletionDateとTargetCompletionDateを比較して算出します。

「財務諸表期限内完了率」KPIの基礎となる計算です。日付の比較結果を「期限内」または「遅延」という分かりやすいステータスに変換するため、ダッシュボードやレポートで実績を簡単に確認できます。決算の迅速化を目指す取り組みの効果測定にも役立ちます。

重要な理由

期限の遵守状況を明確な達成・未達の結果に置き換え、期限内の実績を簡単に追跡・報告できます。

入手先

計算フィールド:ActualCompletionDate <= TargetCompletionDate。

例
truefalse
照合の手戻りかどうか
IsReconciliationRework
照合アクティビティの後に却下または追加調整が行われた場合にtrueとなる真偽値です。
説明

この計算属性は、照合サブプロセス内の手戻りを特定します。照合が却下された場合、提出後に再開された場合、または総勘定元帳勘定の照合が完了したとされる後に調整仕訳が転記された場合に、アクティビティまたはケースにフラグを設定します。

「照合手戻り分析」ダッシュボードと「照合手戻り率」KPIのために設計された属性です。複雑なプロセスの流れを測定可能な単純な属性に置き換え、手戻りの程度を数値で把握できます。これにより、チームは初回の品質向上に取り組みやすくなります。

重要な理由

プロセスの非効率につながる手戻りを直接数値化し、照合品質の分析と改善を重点的に進められます。

入手先

アクティビティの順序に基づいて算出します。たとえば、同じ期間内に同じ総勘定元帳勘定で「照合承認済み」の後に「調整仕訳転記」が行われた場合、フラグをtrueに設定します。

例
truefalse
自動処理かどうか
IsAutomated
アクティビティがシステムユーザーまたは自動処理によって実行されたかを示す真偽値です。
説明

このフラグは、人が手動で行ったタスクと、通貨評価の定期バッチ処理や自動消込など、システムが自動実行したタスクを区別します。通常、ResponsibleUser ID(たとえばユーザーが「SAP_BATCH」の場合)またはTransactionCodeに基づいて判定します。

決算プロセスの自動化の度合いを把握するための重要な属性です。件数の多い手動タスクを明らかにし、さらなる自動化の機会を特定できます。また、根本原因の分析では、ボトルネックが手動処理と自動処理のどちらで発生しているかを確認できます。

重要な理由

人による処理とシステムによる処理を区別できます。自動化の機会を特定し、それぞれの効率を分析するうえで重要です。

入手先

派生属性です。通常、「ResponsibleUser」フィールド(「BATCHUSER」などのシステムユーザーやバッチユーザーのIDを確認)またはトランザクションコードに適用するルールに基づいて判定します。

例
truefalse
必須 推奨 任意

決算・レポーティングの期間決算と照合のアクティビティ

プロセスを正確に把握し、改善するためにイベントログに記録する主要なプロセスのステップと節目をご紹介します。
7 推奨 7 任意
アクティビティ 説明
会社間照合の開始
同じ企業グループ内の異なる会社コード間で、取引を照合するプロセスの開始を示します。多くの場合、照合ジョブの実行、またはSAPのICMRツールでの新しい照合ケースの作成によって開始されます。
重要な理由

会社間照合は複雑で時間がかかることがよくあります。所要時間と処理の流れを分析することは、グループ決算の効率化と連結財務情報の正確性確保に欠かせません。

入手先

SAPの会社間照合(ICMR)モジュール内のステータス変更、または対象期間の最初の照合文書の作成から推定します。

記録

対象期間のICMRツールで、照合単位の作成日またはステータス変更のタイムスタンプを追跡します。

イベントタイプ inferred
修正仕訳の転記
最初の照合後、レビューで見つかった不一致を修正するために行う仕訳です。総勘定元帳に転記される明示的な取引です。
重要な理由

修正仕訳の頻度が高い場合、上流プロセスや照合の初回品質に問題がある可能性があります。修正仕訳を分析すると、エラーの根本原因を特定し、やり直しを減らすうえで役立ちます。

入手先

テーブルACDOCAおよびBKPFに明示的な伝票として記録されます。特定の伝票タイプ、決算サイクル後半の転記日、または特定のテキスト説明から識別できます。

記録

伝票タイプと照合アクティビティに対する転記日の組み合わせに基づいて、BKPFの仕訳を抽出します。

イベントタイプ explicit
勘定照合の承認
総勘定元帳勘定の照合に対する最終承認を示します。残高の裏付けが取れ、問題が解決済みであることを確認します。照合ツールのステータスが「承認済み」に変わったことから推定します。
重要な理由

重要な統制アクティビティの完了を示す節目です。承認にかかる時間を追跡すると、レビューのボトルネックを特定できます。また、やり直しや初回合格率の測定にも欠かせません。

入手先

SAP Account Substantiation and Automationなどの照合管理システムから、最終承認ステータスのタイムスタンプを追跡して取得します。

記録

照合のステータス項目が最終状態の「承認済み」に更新されたタイムスタンプを特定します。

イベントタイプ inferred
勘定照合の開始
総勘定元帳の勘定残高を裏付ける、手動または半自動のプロセスの開始を示します。照合のステータスが「新規」から「進行中」に変わったとき、または最初の担当者の操作が記録されたときに推定します。
重要な理由

貸借対照表の残高確認にかかる期間と作業量を把握するための重要な節目です。照合の開始が遅れている勘定や部門を特定できます。

入手先

通常、SAP Account Substantiation and Automation by BlackLineなどの専用照合ツール、または他社システムから取得します。ステータス変更のタイムスタンプから推定します。

記録

対象の総勘定元帳勘定の照合について、「未開始」から最初にステータスが変わったタイムスタンプを追跡します。

イベントタイプ inferred
財務諸表の作成
貸借対照表や損益計算書など、正式な財務諸表の作成を示します。期間末の会計処理と連結プロセスの最終段階にあたります。
重要な理由

決算・レポーティングのサイクルにおける重要な節目です。報告期限を守り、関係者に適時に情報を提供するうえで、作成時期が重要です。

入手先

SAP Financial Closing Cockpitなどの財務決算管理ツールで取得するのが最適です。この場合、明示的なタスクとして記録されます。ツールを使わない場合は、レポート生成ログやファイル作成のタイムスタンプから推定する必要があります。

記録

決算ツールで「財務諸表の作成」タスクの完了ステータスを追跡するか、レポート実行ログを分析します。

イベントタイプ inferred
転記期間を締める
サイクルの最終アクティビティです。以降の取引を防ぐため、転記期間を正式に締めます。これにより、確定した財務報告のデータの整合性を保ちます。
重要な理由

プロセスの明確な終了イベントです。期間決算のサイクルタイム全体の算出や、プロセス完了の傾向分析に欠かせません。

入手先

期間の開始と同様に、トランザクションOB52を通じて行われる転記期間管理テーブルT001Bの更新を記録する変更文書(テーブルCDHDRおよびCDPOS)から取得します。

記録

対象の会計年度と期間の締めを特定するため、テーブルT001Bの変更ログを抽出します。

イベントタイプ explicit
転記期間を開始
財務期間の開始を示すアクティビティです。取引を記録できるよう転記期間を開きます。SAPで財務管理者が行う明示的な設定変更として記録され、新しい期間の仕訳が可能になります。
重要な理由

期間末決算プロセスの主な開始イベントです。サイクルタイム全体を正確に測定でき、プロセス分析の明確な起点になります。

入手先

このイベントは、通常、トランザクションOB52を通じて行われる転記期間管理テーブルT001Bの変更を記録する変更文書(テーブルCDHDRおよびCDPOS)から取得します。

記録

対象の会計年度と期間に関連するテーブルT001Bの変更ログを抽出します。

イベントタイプ explicit
外貨評価の実行
期末レートに基づいて外貨建ての未消込項目や残高を再評価する、標準的な月末手順です。プログラムを実行すると、評価差額が転記されます。
重要な理由

会計基準への準拠と、正確な財務状況の把握に役立ちます。このアクティビティを追跡すると、すべての通貨評価が適時に行われているか確認できます。

入手先

外貨評価プログラム(例:FAGL_FCV)の実行ログから取得します。ジョブの詳細はテーブルTBTCOおよびTBTCPに保存されます。

記録

トランザクションFAGL_FCVまたはその基盤プログラムに関連するジョブの実行ログをモニタリングします。

イベントタイプ explicit
未払費用・引当金の転記
発生主義会計に基づく正確な財務報告に必要な、未払費用、繰延項目、その他の引当金に関する手動仕訳の作成を記録します。これらは総勘定元帳に転記される明示的な取引です。
重要な理由

これらの転記を追跡すると、手動修正の件数やタイミングを分析できます。件数が多い場合は、自動化や上流プロセスの改善が必要な可能性があります。

入手先

ユニバーサルジャーナルテーブルACDOCAおよびヘッダーテーブルBKPFに、明示的な仕訳として記録されます。未払費用・引当金用に設定された特定の伝票タイプで識別できます。

記録

テーブルBKPFの伝票を、伝票タイプ(例:「SA」またはカスタムタイプ)と対象期間内の転記日で抽出します。

イベントタイプ explicit
自動消込の実行
SAPで自動消込プログラムを実行したことを示します。例として、GR/IR(入庫/請求書受領)消込があります。これらのジョブは、特定の総勘定元帳勘定の未消込項目を照合・消込し、手作業による照合の負担を減らします。
重要な理由

このアクティビティから、照合プロセスの自動化の程度を把握できます。実行に失敗したり例外が発生したりすると、手作業の増加や遅延につながる可能性があります。

入手先

自動消込用のF.13やF.13Eなど、特定のバッチジョブの実行ログから取得します。ジョブログテーブルTBTCOおよびTBTCPに実行の詳細が記録されています。

記録

SAPのジョブログで、F.13などのトランザクションに関連するジョブの開始・終了タイムスタンプをモニタリングします。

イベントタイプ explicit
補助元帳データの転送完了
売掛金、買掛金、固定資産会計などの補助元帳から総勘定元帳へ、集計データを転送するバッチジョブの完了を示します。決算手順の開始前に、基となる業務取引がすべて総勘定元帳に反映されていることを確認できます。
重要な理由

補助元帳の決算の遅れは、プロセス全体の大きなボトルネックになることがあります。このアクティビティを追跡すると、ソースシステムからのデータ収集や連携における非効率を特定できます。

入手先

元帳の決済とデータ転送を担う特定のバッチジョブが正常に完了したことを示すステータスから推定します。ジョブログはテーブルTBTCOおよびTBTCPで確認できます。

記録

SAPのジョブ概要(トランザクションSM37)で、関連するバッチジョブの完了タイムスタンプを特定してモニタリングします。

イベントタイプ explicit
試算表の作成
レビュー用の試算表が作成・保存されたことを示します。最終財務諸表の作成前に行う重要な確認工程です。このイベントの取得には、レポート出力を保存する手順が必要になることがあります。
重要な理由

試算表の作成は、重要な品質確認の工程です。作成時期を分析すると、最終報告に向けた準備状況を把握し、前段階のアクティビティの遅れを特定できます。

入手先

明示的なイベントとして記録されないこともよくあります。ユーザーと日付のタイムスタンプ付きでバリアントが保存されている場合は、特定のレポート用トランザクションの実行から推定できます。また、SAP Financial Closing Cockpitなどのツールでプロセスを管理している場合もあります。

記録

レポート実行ログや決算コックピットのタスクリストなど、信頼できる記録方法があるかどうかをシステム分析で確認する必要があります。

イベントタイプ inferred
財務諸表の承認
財務諸表の公開前に、権限を持つ経営陣が最終承認することを示します。オフラインで行われることもよくありますが、正式なデジタル承認ステップがあれば記録できます。
重要な理由

最終段階の品質・統制確認です。報告期限の遵守状況と、経営陣によるレビューサイクル全体の効率を把握するうえで、承認時期の追跡が欠かせません。

入手先

SAP Financial Closing Cockpitや文書管理システムなどに、財務諸表の承認ワークフローまたはステータス項目がある場合、このイベントを取得できます。

記録

財務諸表一式の最終承認を示すデータ項目とタイムスタンプを特定します。

イベントタイプ inferred
連結タスクの実行
SAP Group Reportingで行う連結アクティビティの実行を示します。通貨換算、組替、会社間利益の消去などが含まれます。通常、これらのタスクは連結モニターで管理・記録されます。
重要な理由

複数の法人を持つ組織にとって、連結プロセスは決算の重要な工程です。これらのタスクをモニタリングすると、グループ決算の効率化と連結報告の適時な作成に役立ちます。

入手先

SAP S/4HANA for Group Reportingのデータモニターまたは連結モニター内のステータスログから取得します。通常、各タスクにはユーザー、タイムスタンプ、ステータスが記録されています。

記録

Group Reportingの連結モニターを構成するテーブルから、タスクの実行ログを抽出します。

イベントタイプ explicit
推奨 任意

データ抽出ガイド

SAP S/4HANAからデータを取得する方法

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