従業員のオンボーディング用データテンプレート

SAP SuccessFactors Onboarding
従業員のオンボーディング用データテンプレート

従業員のオンボーディング用データテンプレート

このテンプレートでは、従業員のオンボーディングプロセスを分析するために必要なデータの収集方法を詳しく説明します。記録すべき属性や追跡する主要なアクティビティに加え、各システムからデータを抽出する方法も紹介します。データの準備にお役立ていただき、プロセス分析を始めてください。
  • 収集を推奨する属性
  • 追跡する主なアクティビティ
  • データ抽出ガイド
イベントログを初めて作成する方はこちら: プロセスマイニング用イベントログの作成方法.

従業員のオンボーディングに関する属性

従業員のオンボーディングプロセスを詳しく分析するため、イベントログに含めることを推奨するデータ項目です。
5 必須 7 推奨 10 任意
名前 説明
アクティビティ名
ActivityName
オンボーディングプロセスで発生した特定のタスクまたは節目の名前です。
説明

この属性は、「身元調査を開始」や「マネージャーのタスクを割り当て」など、オンボーディングワークフロー内の特定のイベントやステップを表します。こうしたアクティビティがプロセスマップを構成します。

アクティビティの順序や頻度を分析すると、実際のプロセスの流れを把握し、標準手順からの逸脱や、プロセスが滞るボトルネックを特定できます。プロセスの発見と分析に欠かせない要素です。

重要な理由

プロセスマップ上のステップを定義します。アクティビティの順序を分析することが、オンボーディングワークフローを理解し、改善するための基本です。

入手先

SAP SuccessFactors Onboardingモジュールの各ケースに関するプロセス履歴または監査証跡のテーブルに記録されます。

例
オンボーディングプロセス開始身元調査完了IT環境の準備を依頼入社30日後の面談を実施
イベントのタイムスタンプ
EventTimestamp
アクティビティが完了した時刻、または節目に到達した正確な日時です。
説明

イベントのタイムスタンプには、アクティビティが発生した正確な日時が記録されます。イベントを正しい順序に並べるほか、サイクルタイム、待ち時間、各ステップ間の所要時間など、時間に基づく分析に欠かせないデータです。

プロセスマイニングでは、タイムスタンプを使ってケースごとのアクティビティを並べ、時間の経過に沿ったプロセスの流れを正確に再現します。パフォーマンス分析、SLAの監視、ボトルネックの特定の基礎となります。

重要な理由

サイクルタイムやボトルネックの継続時間など、パフォーマンス分析に欠かせない時間関連の指標を算出するために必要な属性です。

入手先

通常、SAP SuccessFactors Onboardingモジュールのイベントログまたは監査証跡で、各アクティビティとともに記録されます。

例
2023-10-01T09:00:00Z2023-10-03T14:30:00Z2023-10-05T11:25:10Z
オンボーディングケース
OnboardingCaseId
新入社員1人分のオンボーディングプロセスを識別し、関連するすべてのアクティビティをまとめる一意の識別子です。
説明

オンボーディングケースIDは、新入社員1人分のオンボーディングに関するすべてのイベントとデータを結び付ける中心的な識別子です。オンボーディングプロセスの開始時に作成され、プロセスが完了と記録された時点で終了します。

プロセスマイニングでは、新入社員ごとのプロセス全体の流れを再構築するために、この属性が欠かせません。ケースごとに異なる経路(バリアント)、サイクルタイム、結果を分析でき、分析全体の基盤となります。

重要な理由

分析対象を定義する基本的な属性です。この属性がなければ、新入社員のプロセスを追跡し、オンボーディング全体の所要時間などの重要業績評価指標を測定できません。

入手先

通常、新入社員のオンボーディング開始時にSAP SuccessFactors Onboardingモジュール内で生成されるプロセスインスタンスIDです。

例
ONB-2024-00123ONB-2024-00124ONB-2024-00125
ソースシステム
SourceSystem
データの抽出元となるシステムを識別します。
説明

この属性はデータの取得元を示します。ここでは「SAP SuccessFactors Onboarding」です。複数のシステムのデータを組み合わせてプロセス全体を把握する環境で、特に役立ちます。

分析では、データガバナンスや問題の調査に役立ち、データが正しい取得元に紐付いていることを確認できます。異なるアプリケーションのプロセスやデータを比較する際にも、コンテキストを把握できます。

重要な理由

データの取得元を把握するための重要なコンテキストを示します。データガバナンス、検証、他システムとの連携に役立ちます。

入手先

通常、データ抽出・変換の際にデータセットを識別するために追加される固定値です。

例
SAP SuccessFactors OnboardingSFSF_ONB_PRODSuccessFactors_Onboarding_US
最終データ更新日時
LastDataUpdateTimestamp
このイベントのデータがソースから最後に更新または抽出された日時を示すタイムスタンプです。
説明

この属性には、ソースシステムから最後にデータを取得した日時が記録されます。イベントが発生した日時ではなく、分析に使用するデータセット内のイベント記録が最後に更新された日時を示します。

データの鮮度を把握するための重要なメタデータです。分析担当者や業務担当者がプロセス分析の最新性を確認し、新しいデータがダッシュボードに反映される時期を把握するのに役立ちます。

重要な理由

分析結果に基づいて意思決定するうえで重要な、データの最新性を把握できます。

入手先

通常、データ抽出時にこのタイムスタンプが生成され、各レコードに追加されます。

例
2024-06-10T05:00:00Z2024-06-11T05:00:00Z2024-06-12T05:00:00Z
オンボーディングコーディネーター
OnboardingCoordinator
オンボーディング案件の管理を担当する人事担当者またはコーディネーターです。
説明

この属性は、新入社員のオンボーディングプロセスを管理する担当者(通常は人事部門)を特定します。担当者は、タスクが期限内に完了するよう管理し、発生した問題に対処します。

人事チームの業務量管理やリソース配分に欠かせないデータです。「オンボーディングコーディネーターの業務量」ダッシュボードでは、この属性を使って案件の割り当てを調整し、業務が集中しているコーディネーターや、特に効率よく対応しているコーディネーターを特定します。

重要な理由

人事チームの業務量やキャパシティ計画を分析し、コーディネーター間で優れた取り組みを見つけるうえで重要です。

入手先

SAP SuccessFactorsのオンボーディングプロセスのインスタンスに設定された担当ロールまたはユーザーフィールドと考えられます。

例
Robert JohnsonEmily WhiteMichael Brown
役職名
PositionTitle
新入社員の正式な役職名です。例:ソフトウェアエンジニア、アカウントマネージャー。
説明

役職名は、新入社員が採用された具体的な職務を示します。部門名よりも詳しい情報を把握できます。

この属性を使うと、役職によってオンボーディングプロセスに違いがあるかを分析できます。たとえば、役員と新入社員では、プロセスの手順やSLAが異なる場合があります。役職ごとのプロセス逸脱を把握するには、オンボーディングプロセスのバリアント分析ダッシュボードでこの属性を確認することが重要です。

重要な理由

役職ごとのプロセスの違いを分析し、オンボーディングの進め方を調整・標準化できます。

入手先

SAP SuccessFactorsの求人申請および新入社員の雇用情報に含まれる標準項目です。

例
シニアソフトウェアエンジニア財務アナリスト人事ビジネスパートナー営業開発担当者
採用マネージャー
HiringManager
新入社員の直属の上司の名前です。
説明

この属性は、新入社員の採用を担当する採用マネージャーを特定します。採用マネージャーには、チームメンバーの紹介や入社後30日間の目標設定など、オンボーディング中に特定のタスクが割り当てられることがあります。

採用マネージャー別にデータを分析すると、マネージャーに依存する業務のボトルネックを特定し、オンボーディングへの関与度を評価できます。「マネージャー担当オンボーディングタスクの遅延」ダッシュボードでは、追加の支援やトレーニングが必要なマネージャーを把握するために、この属性を使用します。

重要な理由

マネージャーに依存するタスクのボトルネックを特定し、オンボーディングへのマネージャーの関与度を測定できます。

入手先

SAP SuccessFactorsで定義される、職務情報とレポート構造の基本項目です。

例
Jane DoeDavid LeeSusan Chen
新入社員の従業員ID
NewHireEmployeeId
新入社員に割り当てられる一意の従業員IDです。
説明

この属性は、会社の人事システムで新入社員に割り当てられる正式かつ恒久的な識別子です。通常、人事プロフィールの作成後に割り当てられ、在職中は変わりません。

オンボーディングケースIDがプロセスを追跡するのに対し、従業員IDはオンボーディングプロセスを従業員の恒久的なレコードに結び付けます。オンボーディングの体験と、その後の従業員のパフォーマンスや定着率との関係など、長期的な分析が可能になります。

重要な理由

一時的なオンボーディングプロセスを恒久的な従業員レコードに結び付け、長期的な影響を分析できます。

入手先

SAP SuccessFactorsのOnboardingまたはEmployee Centralモジュールにある新入社員のデータレコードで確認できます。

例
100523100524100525
正式な入社日
OfficialStartDate
新入社員の正式な入社初日です。
説明

この属性は、新入社員の雇用契約で合意された入社日を示します。IT環境の準備、書類の完了、身元調査など、入社前の多くの業務で重要な期限となります。

分析では、この日付を基準に、入社前の業務が期限どおりに進んだかを測定します。「初日のITリソース準備率」の重要業績評価指標(KPI)や、新入社員の受け入れ準備状況を確認するダッシュボードに欠かせない項目です。

重要な理由

入社前の各業務の期限を定め、対応の適時性と完了状況を評価する基準になります。

入手先

SAP SuccessFactorsの新入社員の雇用記録に含まれる主要な日付項目です。

例
2024-07-012024-07-152024-08-01
終了時刻
EndTime
アクティビティの完了時刻を示すタイムスタンプです。特に、所要時間を測定できるタスクで使用します。
説明

開始時刻(イベントのタイムスタンプ)は、アクティビティが始まった、または発生した時刻を示します。一方、終了時刻はアクティビティが終わった時刻を記録します。単発のイベントでは、開始時刻と終了時刻が同じになる場合があります。「身元調査」のようなアクティビティでは、開始時刻と終了時刻を別々に記録することが重要です。

この属性を使うと、ステップ間の待ち時間だけでなく、個々のアクティビティの処理時間を直接算出できます。実作業時間と待機時間を区別し、プロセスの効率を詳しく把握できます。

重要な理由

アクティビティごとの処理時間を正確に算出し、時間のかかるタスクを特定できます。

入手先

長時間にわたるタスクではプロセスログに記録されている場合があります。または、次のアクティビティの開始時刻から算出できます。

例
2023-10-01T17:00:00Z2023-10-04T10:00:00Z2023-10-06T12:00:00Z
部門
Department
新入社員が配属される部門または事業部門です。
説明

この属性は、新入社員の配属先となる組織単位を示します。たとえば、「営業」「エンジニアリング」「財務」などです。組織に関する基本的なデータです。

部門別のプロセス分析は、よく求められる要件です。パフォーマンスの比較、部門固有のボトルネックの特定(たとえば、エンジニアのIT環境準備に時間がかかる場合)、組織内でオンボーディングプロセスがどのように異なるかの把握に役立ちます。部門別オンボーディングベンチマークのダッシュボードで、こうした区分が重要になります。

重要な理由

組織内の各部門におけるオンボーディングプロセスの比較やベンチマークに必要な区分を設定できます。

入手先

SAP SuccessFactorsの求人申請および新入社員のデータに含まれています。

例
営業・マーケティング研究開発財務カスタマーサポート
オンボーディング状況
OnboardingStatus
オンボーディング案件の現在の全体状況です。例:「進行中」「完了」。
説明

この属性は、オンボーディング案件の進捗状況を大まかに示します。プロセスが進行中か、完了したか、何らかの理由でキャンセルされたかを確認できます。

ダッシュボードでデータを絞り込み、進行中の案件だけを表示したり、完了した案件の結果を分析したりする際に便利です。「新入社員ごとのオンボーディング進捗」ダッシュボードでは、詳細なアクティビティ履歴を確認する前に、全体の状況を把握できます。

重要な理由

オンボーディング案件の全体状況を簡単に絞り込み・報告でき、進行中の業務の管理に役立ちます。

入手先

通常、この状況はSAP SuccessFactorsのオンボーディングモジュール内のワークフローエンジンが管理・更新します。

例
進行中完了キャンセル保留中
コンプライアンス対応期限
ComplianceDueDate
必須のコンプライアンス関連業務をすべて完了する期限です。
説明

この属性は、身元調査や必須研修など、重要なコンプライアンス関連タスクの完了目標日を示します。期限は、社内規定や法規制に基づいて設定されることがあります。

コンプライアンス要件への適合状況を測定するために使われ、「コンプライアンス関連文書の完了率」の重要業績評価指標(KPI)を構成する項目です。コンプライアンス関連業務の実際の完了日と期限を比較することで、期限超過のタスクを特定し、プロセス全体のコンプライアンス状況を測定できます。

重要な理由

コンプライアンス方針への適合状況を測る明確な期限となり、リスクのある案件を早期に特定するのに役立ちます。

入手先

この日付は、新入社員の入社日やタスクの種類に基づいてオンボーディングワークフローが動的に設定する場合と、固定項目として設定する場合があります。

例
2024-06-302024-07-142024-07-31
コンプライアンス期限超過
IsComplianceOverdue
コンプライアンス関連のアクティビティが期限後に完了した場合にtrueとなる計算フラグです。
説明

この真偽値属性は、コンプライアンス関連アクティビティ(例:「身元調査完了」)の実際の完了時刻を、対応する「コンプライアンス対応期限」と比較して算出します。完了が期限を過ぎている場合、フラグは「true」になります。

「重要なコンプライアンスの監視」ダッシュボードに欠かせない属性です。コンプライアンス違反を簡単に特定・定量化できるため、組織のリスク軽減と方針・規制への適合状況の改善に役立ちます。

重要な理由

コンプライアンス違反をすぐに特定して報告できるため、先を見越したリスク管理が可能になります。

入手先

プロセスマイニングツールで算出します。ロジックは次のとおりです:Timestamp(ComplianceActivity) > ComplianceDueDate。

例
truefalse
ユーザーID
UserId
アクティビティを実行したユーザーの識別子です。
説明

この属性には、プロセス内の特定のタスクを実行した人またはシステムアカウントのIDが記録されます。新入社員、採用マネージャー、人事コーディネーター、自動処理を行うシステムユーザーなどが該当します。

ユーザー単位で業務の分担や実績を分析できます。たとえば、オンボーディングコーディネーターのうち誰が最も多くのタスクを担当しているか、または各マネージャーが割り当てられた業務をどれだけ早く完了しているかを把握できます。リソースやユーザーごとの実績分析の基礎となる情報です。

重要な理由

ユーザー個人またはユーザーグループごとに、業務量の分担や実績を詳しく分析できます。

入手先

通常、この情報はSAP SuccessFactorsのオンボーディングモジュールの監査証跡またはイベントログで確認できます。「完了者」や「ユーザー」と表示されることがあります。

例
jdoedleeSYSTEM
初日の準備完了
IsDayOneReady
ITリソースが新入社員の入社日までに準備できていたかを示す計算フラグです。
説明

この真偽値属性は、「IT環境の準備を依頼」や「機器を納品」など、重要な入社前業務の完了時刻を「正式な入社日」と比較して算出します。値が「true」の場合、新入社員の初日までに必要なものがすべて準備できていたことを示します。

「初日のITリソース準備状況」ダッシュボードで使用する重要業績評価指標(KPI)です。ITチームと人事チームが目指す明確で測定可能な目標となり、新入社員を迎える準備がどれだけ整っていたかを評価できます。

重要な理由

入社前の業務が適切に完了したかを直接測定します。これは新入社員の生産性や入社直後の体験に大きく影響します。

入手先

ソースシステムの項目ではありません。プロセスマイニングツールで、次のロジックに基づいて算出します:(Timestamp('Equipment Delivered') <= OfficialStartDate)AND(Timestamp('IT Provisioning Completed') <= OfficialStartDate)。

例
truefalse
勤務地
Location
新入社員が勤務する場所、オフィス、または国です。
説明

この属性は、新入社員の勤務地を示します。コンプライアンス関連の書類やIT機器の発送など、オンボーディングに必要な対応は、勤務地や国によって大きく異なる場合があります。

勤務地別にプロセスを分析すると、地域ごとの効率やコンプライアンスの違いを特定できます。たとえば、国によっては身元調査に時間がかかったり、必要な法的書類が異なったりします。この分類を使って、地域に応じたオンボーディングプロセスを整え、改善できます。

重要な理由

オンボーディングプロセス、コンプライアンス要件、業務実績における地域差の特定と対応に役立ちます。

入手先

SAP SuccessFactorsに登録された新入社員の職務情報および勤務地情報です。

例
米国、ニューヨーク英国、ロンドンシンガポールドイツ、ベルリン
新入社員の氏名
NewHireName
オンボーディングプロセスの対象となる新入社員の氏名です。
説明

この属性には新入社員の氏名が保存されます。ケースを人が読み取れる形で識別できるため、人事ビジネスパートナーやオンボーディング担当者が特定のケースを検索し、話し合う際に便利です。

ダッシュボードやレポートでケースIDと新入社員の氏名を併記すると、個々の進捗を確認する業務担当者にとって、データが見やすく分かりやすくなります。

重要な理由

個々のケースを分かりやすく識別でき、業務状況を監視するダッシュボードの使いやすさが向上します。

入手先

SAP SuccessFactors Onboardingで、新入社員のプロフィールに設定される標準フィールドです。

例
ジョン・スミスマリア・ガルシアチェン・ウェイ
自動実行かどうか
IsAutomated
アクティビティがシステムによって実行されたか、人が実行したかを示すフラグです。
説明

この真偽値属性は、システムが自動実行したアクティビティ(例:「入社日前に書類を送信」)と、ユーザーが手動で実行したアクティビティ(例:「入社後30日の面談を実施」)を区別します。

この属性を分析すると、プロセスの自動化の度合いを把握できます。手作業で繰り返し行われるタスクを特定し、さらなる自動化の可能性を検討する際にも役立ちます。また、処理時間をシステムによる処理と人による作業に正しく分けて集計できます。

重要な理由

プロセスの自動化の度合いを測り、手作業のタスクを自動化されたワークフローに置き換える機会を特定できます。

入手先

多くの場合、イベントに関連付けられた「ユーザー」から判断できます。ユーザーがシステムアカウントまたはサービスアカウントであれば、そのイベントは自動実行されたものです。

例
truefalse
身元調査状況
BackgroundCheckStatus
身元調査の結果または現在の状況です。
説明

この属性には、重要なコンプライアンス手順である身元調査の結果が記録されます。値の例として、「開始」「進行中」「問題なし」「問題あり」などがあります。

ボトルネックとなる可能性がある業務やコンプライアンスリスクを監視するうえで重要なデータです。「身元調査の所要時間」および「重要なコンプライアンスの監視」ダッシュボードでは、この状況を使って進捗を追跡し、早急な対応が必要な案件を特定します。

重要な理由

オンボーディングプロセスにおける、重要で時間がかかることの多いコンプライアンス手順の進捗と結果を追跡します。

入手先

通常、この情報はオンボーディングモジュールで更新されます。多くの場合、外部の身元調査サービスとの連携を通じて更新されます。

例
問題なし保留中問題あり未開始
雇用形態
EmploymentType
新入社員の雇用形態を示します。例:フルタイム、パートタイム、契約社員。
説明

この属性は、雇用契約に基づいて新入社員を分類します。雇用形態によってオンボーディングプロセスは大きく異なる場合があります。たとえば、契約社員の場合、手順を減らした簡略なプロセスになることがあります。

プロセス分析では、雇用形態ごとのワークフローや効率を比較するための分類に使います。これにより、プロセスのバリアントを把握し、雇用形態に応じた適切なオンボーディング手順が実施されているかを確認できます。

重要な理由

正社員と契約社員など、雇用形態ごとにオンボーディングプロセスを比較し、改善できます。

入手先

SAP SuccessFactorsの従業員の職務情報に含まれる標準項目です。

例
フルタイム従業員パートタイム従業員契約社員インターン
必須 推奨 任意

従業員のオンボーディングに関するアクティビティ

プロセスの実態を正確に把握し、ボトルネックを特定するために、イベントログで追跡する主要な手順とマイルストーンです。
8 推奨 7 任意
アクティビティ 説明
オンボーディングプロセス完了
新入社員のオンボーディングケースがシステム上で正常に終了したことを示す最後のアクティビティです。人事管理者または自動処理によって、オンボーディングプロセスのステータスが最終状態の「完了」に変更されたときに記録されます。
重要な理由

このアクティビティをもってプロセスが正式に終了し、分析上の主な終了イベントとなります。最初から最後までのサイクルタイムや完了率を算出できます。

入手先

SuccessFactors Onboardingモジュールで、オンボーディングプロセス全体のステータスが「完了」または「採用済み」に更新された日時から推定します。

記録

オンボーディングプロセス全体のステータスが最終状態に変わった最後の日時から推定します。

イベントタイプ inferred
オンボーディングプロセス開始
新入社員のオンボーディングプロセスが始まったことを示すアクティビティです。通常、SAP SuccessFactors Recruitingモジュールで候補者のステータスが「採用準備完了」に変更され、データがOnboardingモジュールに渡されると、自動的に開始されます。
重要な理由

オンボーディングケースの主な開始イベントです。オンボーディング全体のサイクルタイムを測定でき、以降のすべてのプロセスステップのベースラインになります。

入手先

通常、SuccessFactors OnboardingモジュールのProcessオブジェクトにある新入社員のレコードまたはプロセスインスタンスの作成日時から取得します。開始日時は、明示的に記録されていることが一般的です。

記録

オンボーディングのプロセスインスタンスが作成された日時から取得します。

イベントタイプ explicit
マネージャーのタスクを割り当て
採用マネージャーにオンボーディングの担当業務が割り当てられた時点を示します。「作業スペースの準備」や「チーム歓迎会の予定調整」などのタスクがシステムによって自動的に開始され、マネージャーに割り当てられたときに記録されます。
重要な理由

オンボーディングを円滑に進めるには、マネージャーの関与が欠かせません。このアクティビティを分析すると、マネージャーへの通知の速さを把握し、その後のタスク完了までの時間も測定できます。

入手先

オンボーディングのワークフローで、採用マネージャーのロールに最初のタスクが割り当てられた日時から特定できます。

記録

プロセスインスタンスで、マネージャー向けのタスクが作成され、割り当てられた日時です。

イベントタイプ explicit
人事プロフィール作成
SAP SuccessFactors Employee Centralの人事管理システムに、新入社員の正式な従業員プロフィールが作成されたことを示します。「入社予定者の管理」プロセスが完了し、従業員レコードが有効になった時点で記録されます。
重要な理由

人事プロフィールの作成は、給与、福利厚生など、人事の主要業務を可能にする重要な連携ポイントです。これを追跡すると、人事事務の効率を把握でき、複数回作成された場合には手戻りも特定できます。

入手先

Employee Centralの従業員プロフィールに、作成日時が明示的に記録されます。通常、人事管理者が「入社予定者の管理」ツールを使って作成します。

記録

ユーザーのEmployee Centralプロフィールの作成日から取得します。

イベントタイプ explicit
入社30日後の面談を実施
入社からおよそ30日後に、新入社員とマネージャーまたは人事担当者との面談が完了したことを示します。マネージャーまたは人事担当者が該当するチェックリスト項目を完了にすると記録されます。
重要な理由

このアクティビティは、集中的な初期オンボーディング期間の終了を示す目安として使われることがあります。新入社員が業務で成果を上げるまでの期間や、プロセス全体の所要時間を測る重要な節目です。

入手先

SuccessFactorsのオンボーディングプロセスのチェックリストにある「入社30日後の面談」タスクまたはフォームの完了日時から推定します。

記録

「入社30日後の面談」タスクの完了日時から推定します。

イベントタイプ inferred
入社初日
新入社員の正式な入社日を示す計算イベントです。ユーザーが行う操作ではなく、オンボーディングケースの「正式な入社日」属性から算出します。
重要な理由

入社日前後のアクティビティを分析するうえで重要な節目です。IT環境の準備やオリエンテーションなど、ほかのアクティビティが適切な時期に行われたかを評価する基準になります。

入手先

計算イベントです。OnboardingまたはEmployee Centralモジュールの新入社員レコードに保存された「正式な入社日」フィールドから直接算出します。

記録

従業員レコードの「正式な入社日」属性から算出します。

イベントタイプ calculated
入社日前の書類手続き完了
新入社員がオンボーディングポータルで、入社前に必要なフォームやタスクをすべて完了したことを示します。システムが「入社日前」または「新入社員の書類手続き」のステップにあるすべてのタスクの完了を確認したときに記録されます。
重要な理由

新入社員が手続きを進め、必要な事務作業を完了したことを示す重要な節目です。人事プロフィールの作成やIT環境の準備など、後続のアクティビティに進めるようになります。

入手先

書類収集プロセスまたは関連タスク一式のステータスが「完了」に変わったときに記録されます。最後に必要なタスクの完了日時を使用できます。

記録

システムで親タスクの「書類手続き」グループが完了とされた日時から推定します。

イベントタイプ inferred
身元調査完了
身元調査が完了し、結果を受領したことを示します。SuccessFactors Onboardingモジュールで身元調査タスクのステータスが「完了」または「問題なし」に更新されたときに記録されます。
重要な理由

コンプライアンス上の重要な節目であり、多くの組織では内定を確定するための前提条件です。ここで遅れが生じると、新入社員の入社日やオンボーディング全体の所要時間に大きく影響する可能性があります。

入手先

身元調査タスクのステータスが「完了」などの最終状態に更新された日時から推定できます。外部ベンダーからAPI経由で更新されることもよくあります。

記録

オンボーディング計画にある身元調査タスクの完了日時から推定します。

イベントタイプ inferred
IT環境の準備を依頼
新入社員向けのユーザーアカウント、メール、システムアクセスなど、ITリソースを正式に依頼した時点を示します。書類手続きの完了後に自動的に開始されることが多く、連携データまたは手動で記録されたタスクから取得します。
重要な理由

新入社員が初日から業務を始められるかを左右する重要な一連の作業の起点です。追跡することで、IT環境の準備にかかるリードタイムを測定し、短縮できます。

入手先

通常、オンボーディングプロセス内の個別タスクとして記録されます。「IT環境の準備」タスクの作成日時または開始日時から取得します。このタスクからServiceNowなどのサービスデスクシステムに通知が送られる場合もあります。

記録

IT環境の準備依頼またはタスクの作成日時から取得します。

イベントタイプ explicit
入社日前の書類を送付
コンプライアンス関連の書類や個人情報の収集フォームなど、最初に必要となる書類一式を新入社員に送付した時点を示します。通常、SuccessFactorsで事前に定義されたオンボーディングワークフローの中で自動的に実行されます。
重要な理由

このアクティビティを追跡すると、事務手続きの効率を測定できます。このステップから「書類手続き完了」までの時間は、システムまたは新入社員に起因する遅れを特定するための重要業績評価指標(KPI)です。

入手先

OnboardingのProcessオブジェクトにある「新入社員のアクティビティ」または類似のタスクで、イベントやステータス変更として明示的に記録されることがよくあります。タスクの割り当て時刻や開始時刻も通常確認できます。

記録

新入社員のオンボーディングポータルで、書類タスクが割り当てられた時刻または開始された時刻から特定します。

イベントタイプ explicit
必須研修を割り当て
新入社員の学習計画に、コンプライアンス研修や職務別研修などの必須研修を割り当てたことを示します。SuccessFactors Onboardingと学習管理システム(LMS)の連携によってコースが割り当てられたときに記録されます。
重要な理由

このアクティビティを起点に、コンプライアンス研修が始まります。ここから研修完了までの時間を分析すると、学習への取り組み状況を把握し、コンプライアンスリスクを特定できます。

入手先

SuccessFactors Learningモジュールで、新入社員のユーザーIDに関連付けられた必須研修項目の割り当て日時から取得します。

記録

連携されたSuccessFactors Learningモジュールのコース割り当て日から取得します。

イベントタイプ explicit
必須研修を完了
新入社員が割り当てられた必須研修をすべて完了したことを示します。SuccessFactors Learningモジュールで、必須コースすべてのステータスが「完了」に更新されたときに記録されます。
重要な理由

必須研修の完了は、コンプライアンス上の重要な確認事項です。監査に備え、会社が規制上の義務を果たしていることを確認するためにも、この節目の追跡が欠かせません。

入手先

SuccessFactors Learningモジュールで、最後に完了した必須研修項目の完了日時から取得します。

記録

連携されたSuccessFactors Learningモジュールのコース完了日から取得します。

イベントタイプ explicit
機器を発注
ノートパソコンや電話などの物理的な機器を依頼した時点を示します。SuccessFactors Onboardingのチェックリストにある機器依頼タスクの日時から取得します。
重要な理由

新入社員が初日から業務を始められるよう、機器を準備しておくことが重要です。追跡すると、調達や機器の準備における遅れを特定できます。

入手先

オンボーディングプロセスにある「機器を発注」タスクのステータス変更から推定できます。ステータスが「送信済み」または「完了」に変わった日時がイベントの時刻になります。

記録

マネージャーまたはIT部門のチェックリストにある「機器を発注」タスクの完了日時から推定します。

イベントタイプ inferred
機器を納品
新入社員向けの機器が指定場所に納品されたことを確認します。IT担当者またはマネージャーが「機器の納品」タスクのステータスを「完了」に更新したときに記録されます。
重要な理由

入社初日の準備状況を示す重要な指標です。このイベントの日時と従業員の入社日を比較すると、「初日のITリソース準備完了率」を測定できます。

入手先

オンボーディング計画にある「機器を納品」または「機器の設定」タスクのステータスが「完了」になった日時から推定します。

記録

機器の納品確認タスクの完了日時から推定します。

イベントタイプ inferred
身元調査を開始
多くの場合、外部サービスと連携して身元調査を正式に開始した時点を示します。SuccessFactorsのワークフローで該当するタスクまたはプロセスステップが開始されたときに記録されます。
重要な理由

身元調査は、コンプライアンス上重要で、完了までに時間がかかることも多いステップです。開始から完了までの期間を測定すると、社内プロセスや外部ベンダーに起因するボトルネックを特定できます。

入手先

通常、Onboardingのワークフローにある「身元調査」タスクのステータス変更として記録されます。ステータスが変更された日時がイベントの時刻になります。

記録

身元調査タスクのステータスが「進行中」または同様の状態に変わった日時から推定します。

イベントタイプ inferred
推奨 任意

データ抽出ガイド

SAP SuccessFactorsのオンボーディングデータを取得する方法

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