受注から入金までの請求・請求書処理向けデータテンプレート

Oracle Fusion Financials
受注から入金までの請求・請求書処理向けデータテンプレート

受注から入金までの請求・請求書処理向けデータテンプレート

このテンプレートでは、受注から入金までの請求・請求書処理を分析するために必要なデータの抽出方法をご案内します。収集する属性や追跡するアクティビティ、データ抽出の手順をまとめています。テンプレートに沿ってデータを準備することで、プロセスマイニングとプロセス改善に必要なデータセットを整えられます。
  • 収集を推奨する属性
  • 追跡する主なアクティビティ
  • Oracle Fusion Financialsからのデータ抽出ガイド
イベントログを初めて作成する方はこちら: プロセスマイニング用イベントログの作成方法.

受注から入金までの請求・請求書処理の属性

受注から入金までの請求・請求書処理を詳しく分析するために、イベントログに含めることを推奨するデータ項目です。
3 必須 5 推奨 14 任意
名前 説明
請求書番号
InvoiceNumber
各請求書を一意に識別する番号です。関連するすべてのアクティビティを追跡するための主要なケースIDとして使用されます。
説明

請求書番号は、請求プロセス分析の基盤となる項目です。ケースIDとして機能し、請求書の作成から最終的な支払い、終了までのすべてのイベントをまとめます。これにより、個々の請求書のライフサイクルを最初から最後まで把握できます。

プロセスマイニングでは、請求書番号を使って分析することで、プロセスのバリアントを可視化し、請求書ごとのサイクルタイムを算出し、特定の取引に影響するボトルネックや手戻りのループを特定できます。「請求書のエンドツーエンドサイクルタイム」などのダッシュボードや、売上債権回転日数(DSO)などの基本的なKPIを請求書単位で算出する際にも欠かせません。

重要な理由

この属性は、関連する請求と支払いのアクティビティを1つのケースにまとめ、請求書のライフサイクルを漏れなく正確に分析するために重要です。

入手先

通常は、Oracle Fusion FinancialsのRA_CUSTOMER_TRX_ALLテーブルにある取引番号(TRX_NUMBER)です。

例
INV-1002345983451CM-55432
開始時刻
EventTimestamp
特定のアクティビティまたはイベントが発生した正確な日時です。
説明

イベントのタイムスタンプには、アクティビティが発生した正確な時刻が記録されます。請求書ごとのイベントの順序を示すため、プロセスフローの作成や時間に基づく分析に欠かせません。

この属性は、所要時間やパフォーマンスの計算の基礎となります。アクティビティ間の時間やエンドツーエンドのサイクルタイムの測定、支払いが期限内かどうかの判定、経時的な傾向の分析に使われます。「請求書の平均承認時間」や「請求書のエンドツーエンドサイクルタイム」などのKPIは、これらのタイムスタンプから直接算出されます。

重要な理由

タイムスタンプは、サイクルタイム、遅延、期限の遵守状況など、あらゆるパフォーマンス指標の算出に欠かせず、定量的なプロセス分析の基礎となります。

入手先

Oracle Fusion Financialsのさまざまなテーブルの日付フィールドから取得します。たとえば、RA_CUSTOMER_TRX_ALLのCREATION_DATEや、ワークフローテーブルのステータス更新タイムスタンプが該当します。

例
2023-04-15T09:00:00Z2023-04-18T14:30:00Z2023-05-20T11:25:10Z
アクティビティ名
ActivityName
請求書のライフサイクルにおいて、特定の時点で発生した業務イベントまたはタスクの名前です。
説明

アクティビティ名は、「請求書の作成」「請求書の承認」「顧客からの支払い受領」など、請求プロセスの各ステップを表します。これらのイベントが、請求書ごとのプロセスフローを構成します。

この属性はプロセスの発見に欠かせません。プロセスマイニングツールはこの情報を使って、請求書が実際にどのように処理されているかを図示します。また、プロセスのバリアントの分析、複数回の承認などの手戻りの特定、各段階の発生頻度や所要時間の測定にも使われます。プロセスフローの把握に必要なすべてのダッシュボードとKPIが、この属性に基づいています。

重要な理由

プロセスマップの各ステップを定義する属性です。請求書のワークフローを可視化して分析し、非効率な箇所を特定できます。

入手先

Oracle Fusion Financialsのさまざまなテーブルやステータス変更から取得します。たとえば、承認に関連するワークフロー履歴テーブルや、取引のステータスフィールドが該当します。

例
請求書作成請求書承認顧客から入金請求書クローズ
事業部門
BusinessUnit
請求書を発行した組織内の事業部門です。
説明

事業部門は、取引を担当する組織単位を表します。大規模な企業で財務データを分類、報告する際の重要なデータ項目です。

この属性を使うと、社内の各部門間でプロセスのパフォーマンスを比較できます。たとえば、事業部門ごとのDSOに大きな差があるか、特定の部門で請求の手戻り率が著しく高いかを分析できます。改善施策が特に必要な領域を見極めるのに役立ちます。

重要な理由

組織内の各部門のパフォーマンスを比較し、ベストプラクティスや改善が必要な領域を細かく特定できます。

入手先

RA_CUSTOMER_TRX_ALLなどの取引テーブルにあり、多くの場合、事業部門の定義に関連付けられたORG_IDとして記録されています。

例
米国コンサルティングEMEA製造APACサービス
支払期日
DueDate
請求書の支払い期限となる日付です。
説明

支払期日は、支払条件に基づいて請求書の支払い期限を定める重要な日付属性です。

この属性は、債権回収と財務状況の把握に欠かせません。期限内支払率KPIの算出や、支払経過期間レポートの作成の基準となります。ダッシュボードでは、支払い予定日を示してキャッシュフローを予測したり、回収対応が必要な期限超過の請求書を特定したりするために使われます。

重要な理由

支払いの適時性を測定し、DSOを算出し、売掛金の経過期間を管理するための主要な基準です。

入手先

AR_PAYMENT_SCHEDULES_ALLテーブルのDUE_DATEフィールドにあります。

例
2023-05-302023-06-152023-07-01
請求書のステータス
InvoiceStatus
請求書のライフサイクルにおける現在の状態です。「未決済」「決済済み」「異議申し立て中」などがあります。
説明

請求書のステータスから、プロセスのどの段階にあるかを把握できます。一般的なステータスには、未決済(未払い)、決済済み(支払い済み)、異議申し立て中、無効があります。

この属性は、全体的な状況の監視やデータの絞り込みに役立ちます。たとえば、「リアルタイムキャッシュフロー予測」ダッシュボードでは、未回収額の分類にこのステータスを使います。期限超過、異議申し立て中、決済済みの請求書をすばやく特定できます。

重要な理由

請求書の現在の状態をすばやく把握できます。財務報告や業務管理に向けた効率的な絞り込みと分類に役立ちます。

入手先

RA_CUSTOMER_TRX_ALLやAR_PAYMENT_SCHEDULES_ALLなどのテーブルにあるステータスフィールド(STATUSなど)から取得します。

例
未決済決済済み異議申し立て中承認待ち
請求金額
InvoiceAmount
請求書の合計金額です。
説明

この属性は、請求書の請求総額を表します。請求プロセスで扱う金額を把握するための重要な財務指標です。

分析では、請求金額を使って高額取引の優先順位を付けたり、未回収債権の総額を算出したり、売上債権回転日数(DSO)などのKPIに重み付けしたりできます。財務への影響に応じてプロセスを分類できるため、高額請求書で承認経路が異なるか、支払いまでに時間がかかるかなども分析できます。

重要な理由

各ケースの財務状況を把握するための属性です。金額に基づく分析や高額請求書の優先順位付け、主要な財務KPIの算出に役立ちます。

入手先

RA_CUSTOMER_TRX_ALLテーブルにあります。INVOICE_AMOUNTなど、取引の合計額を表すフィールドが該当します。

例
5000.001250.75250000.00
顧客名
CustomerName
請求先となる顧客または法人の名前です。
説明

この属性は、請求書に関連付けられた顧客を特定します。プロセスデータを分類、絞り込むための主要な軸です。

顧客名ごとにプロセスを分析すると、支払いサイクルが最も長い顧客、請求書に異議を申し立てる可能性が高い顧客、常に期限内に支払う顧客を特定できます。「DSOの推移」ダッシュボードや、顧客ごとの行動に合わせた回収方針の策定にも欠かせません。

重要な理由

顧客ごとにプロセスを分類し、顧客ごとの行動や支払いパターン、キャッシュフローに影響する関係上の課題を明らかにできます。

入手先

取引テーブル(RA_CUSTOMER_TRX_ALL)と、HZ_PARTIESなどの顧客マスターデータテーブルを結合して取得します。

例
Global Tech Inc.Innovate Solutions LLCApex Manufacturing
ソースシステム
SourceSystem
イベントデータの抽出元となる記録システムです。
説明

この属性は、データの発生元であるアプリケーションを示します。このプロセスでは通常、Oracle Fusion Financialsが該当しますが、Oracle Receivables(AR)など、特定のモジュールを示す場合もあります。

複数のシステムが連携する環境では、このフィールドによってデータソースを区別できます。データの検証とガバナンスにも欠かせず、意図した正しいデータセットに基づいて分析できるようにします。

重要な理由

データの発生元を特定します。データガバナンスやトラブルシューティングに欠かせないほか、正しい記録システムのデータに基づいて分析するためにも重要です。

入手先

通常は「Oracle Fusion Financials」などの固定値で、データの抽出・変換時に追加されます。

例
Oracle Fusion FinancialsOracle AR CloudFusion Apps
ユーザー
User
特定のアクティビティを実行した従業員またはシステムユーザーです。
説明

ユーザー属性は、プロセスのステップを実行した担当者または自動処理を特定します。請求書を作成したユーザー、承認したマネージャー、督促状を送付した回収担当者などが該当します。

ユーザーごとの分析により、研修の必要性や業務量の配分、個人またはチーム間のパフォーマンスの違いを把握できます。特定のユーザーにエラーが多い場合や、特定の承認者が一貫してボトルネックになっている場合も明らかになります。

重要な理由

プロセスの各ステップの担当者を明確にし、ユーザーのパフォーマンスや業務量の配分、研修の必要性を分析できます。

入手先

さまざまな取引テーブルやワークフローテーブルにあるCREATED_BYやLAST_UPDATED_BYなどのユーザーIDフィールドから取得します。その後、PER_ALL_PEOPLE_Fなどのユーザーディレクトリテーブルと結合し、ユーザー名を取得します。

例
john.smithjane.doeCollectionsBot
最終データ更新
LastDataUpdate
このイベントのデータがソースシステムから最後に更新または抽出された日時を示すタイムスタンプです。
説明

この属性には、直近のデータ抽出時刻が記録されます。分析対象データがどの程度新しいかを把握するために欠かせないメタデータです。

分析担当者はこの情報を確認し、最新のデータを使っているか、またデータがいつ時点のものかを把握できます。「リアルタイム」またはほぼリアルタイムとするダッシュボードでは、データの遅延が生じる可能性を明示するため、特に重要です。

重要な理由

データの新しさを把握できるため、分析や結論が、更新時点の明らかな許容範囲内のデータに基づいていることを確認できます。

入手先

データの抽出、変換、ロード(ETL)処理で生成されるメタデータです。通常はデータパイプラインの実行時刻に相当します。

例
2023-10-27T02:00:00Z2023-10-28T02:00:00Z
地域
Region
顧客または取引に関連する地理的な地域です。
説明

地域属性は、通常は顧客の所在地に基づいて、請求書の地理的な背景を示します。これにより、地域別にプロセスのパフォーマンスを分析できます。

地域ごとの分析から、現地の規制、市場環境、地域チームのパフォーマンスによる違いを明らかにできます。「DSOの推移」や「請求書のエンドツーエンドサイクルタイム」などのダッシュボードを地域別に分類し、請求書の支払いに特有の課題がある地域を確認できます。

重要な理由

地域別にプロセスを分類し、パフォーマンス、顧客の行動、コンプライアンスにおける地域差を明らかにできます。

入手先

通常は、TCA(HZ_LOCATIONS、HZ_PARTY_SITES)に保存された顧客の住所情報から取得します。請求書自体に直接記録されているフィールドではありません。

例
北米欧州アジア太平洋
売上債権回転日数
DaysSalesOutstanding
請求日から支払いを受領した日までの日数です。
説明

売上債権回転日数(DSO)は、請求書の発行後、支払いを回収するまでの平均日数を測る重要な財務指標です。この属性では、請求書ごとのDSOを算出します。

全体のDSOは重要なKPIですが、請求書単位で算出すると、より詳細な分析が可能になります。推移を示すダッシュボードの作成や、DSOが長い請求書の特徴の特定、プロセス遅延による財務への影響の測定に利用できます。この詳細な計算結果から、全体のDSO KPIを左右する要因を把握できます。

重要な理由

請求書ごとのキャッシュフローに関する重要な指標を算出し、回収期間や財務パフォーマンスを左右する要因を詳しく分析できます。

入手先

「顧客からの支払い受領」アクティビティのタイムスタンプと「請求日」の差を求めて算出します。

例
356228
手戻りかどうか
IsRework
アクティビティが手戻りに該当するかどうかを示す真偽値です。承認のやり直しや修正などが該当します。
説明

この計算属性は、不要または重複した作業に該当するアクティビティを示します。たとえば、請求書が却下された後に再申請された場合や、最初の作成後に修正された場合が該当します。

手戻りを識別することで、プロセスへの影響を簡単に定量化できます。請求の手戻り率KPIは、この属性から直接算出されます。ダッシュボードで手戻りの頻度や、それによって増加するサイクルタイムを可視化し、非効率やエラーの原因を特定できます。

重要な理由

不要な作業や繰り返し作業を特定し、プロセスの非効率を直接定量化できます。品質上の問題がもたらすコストや時間への影響も測定しやすくなります。

入手先

アクティビティの順序に基づいて、データ変換時に算出します。たとえば、同じケースで「請求書の却下」の後に「請求書の承認」が発生した場合、そのアクティビティを手戻りとして記録します。

例
truefalse
支払い方法
PaymentMethod
銀行振込やクレジットカードなど、顧客が支払いに使用した方法です。
説明

この属性は、顧客が請求書をどの方法で支払ったかを示します。支払いの傾向やコストの分析に役立ちます。

支払い方法によって、処理時間や取引コストが異なる場合があります。支払い方法ごとに分析すると、特定の方法で照合エラーや遅延が起きやすいかを把握できます。また、より効率的な支払い方法を顧客に促す施策の検討にも役立ちます。

重要な理由

支払い方法ごとの処理効率、取引コスト、照合エラー率の分析に役立ちます。

入手先

AR_CASH_RECEIPTS_ALLなどの入金テーブルにあります。支払い方法を示すフィールドが含まれています。

例
ACH銀行振込クレジットカード小切手
支払条件
PaymentTerms
「30日以内」や「10日以内に2%割引、30日以内に支払い」など、合意された請求書の支払条件です。
説明

支払条件は、早期支払い割引の有無も含め、請求書をいつ、どのように支払うかを定めます。債権とキャッシュフローの管理に欠かせない情報です。

正確な支払期日の算出や、早期支払い割引の機会を特定するために必要な属性です。早期支払い割引適用率KPIは、割引対象となる請求書を判定するため、このデータに直接依存します。

重要な理由

請求書の支払ルールを定める属性です。支払期日の算出に直接影響し、早期支払い割引の適用状況の追跡と最適化にも役立ちます。

入手先

RA_TERMSテーブルにあり、RA_CUSTOMER_TRX_ALLのterm_idを介して取引に関連付けられています。

例
30日以内60日以内10日以内に2%割引、30日以内に支払い
期限内に支払われたか
IsPaidOnTime
請求書が支払期日までに支払われたかどうかを示す真偽値です。
説明

この計算属性は、支払いが期限内かどうかを真偽値で示します。「顧客からの支払い受領」アクティビティの日付と、請求書の「支払期日」属性を比較して算出します。

このフラグにより、期限内支払率KPIの分析や報告が簡単になります。顧客、地域、請求金額などの条件で絞り込み、支払いの遅延に関係する要因を把握できます。債権回収の有効性を評価する重要な指標です。

重要な理由

債権回収のパフォーマンスを測定しやすくなり、期限内の支払いと遅延の要因を簡単に分析できます。

入手先

最終支払いアクティビティのタイムスタンプとDueDate属性を比較して算出します。計算式はPaymentTimestamp <= DueDateです。

例
truefalse
異議申し立ての理由
DisputeReason
顧客が請求書に異議を申し立てた理由です。
説明

顧客が請求書に異議を申し立てた場合、その理由が記録されます。価格、数量、サービス品質などに関する問題が該当します。

異議申し立ての理由を分析すると、根本原因を特定できます。よくある理由を把握することで、価格設定、注文処理、データ品質に関する根本的な問題に対処できます。これにより、請求書の異議解決にかかる平均時間を短縮し、顧客満足度を高められます。

重要な理由

支払いの遅延や顧客の不満につながる根本原因を把握し、組織として構造的な問題に対処できます。

入手先

Oracle Collectionsまたは関連する異議管理モジュールに保存されている場合があります。専用の異議管理テーブル、または取引自体の理由コードに記録されている可能性があります。

例
価格の誤り数量の不一致商品の破損請求書の重複
終了時刻
EventEndTime
特定のアクティビティまたはイベントが完了した正確な日時です。
説明

イベント終了時刻には、アクティビティが完了した時刻が記録されます。多くのイベントは瞬時に完了しますが、「請求書の承認」など、申請から判断まで一定の時間がかかるアクティビティもあります。

終了時刻があれば、アクティビティの処理時間を正確に算出できます。特定のタスクにユーザーがどれだけ時間をかけているかを分析する際に役立ちます。また、待ち時間と実際の処理時間を区別できるため、ボトルネック分析の精度も高まります。

重要な理由

アクティビティの処理時間を正確に算出し、実作業時間と待ち時間を区別できます。詳細なボトルネック分析に欠かせない情報です。

入手先

多くの場合、後続アクティビティの開始時刻から算出します。アクティビティによっては、ワークフローログに専用の終了時刻フィールドが記録されています。

例
2023-04-15T09:05:12Z2023-04-18T15:00:00Z2023-05-20T11:25:45Z
請求日
InvoiceDate
請求書が正式に発行された日付です。
説明

請求日は取引日とも呼ばれ、請求書に記載された日付です。支払条件の計算開始日となります。

売上債権回転日数(DSO)の算出に欠かせない項目です。DSOは請求日から支払日までの期間を測定します。システム上の作成日とは異なり、顧客から見た支払いサイクルの正式な開始日を表します。

重要な理由

請求書のライフサイクルの正式な開始日であり、売上債権回転日数(DSO)KPIを算出する際の基準となります。

入手先

RA_CUSTOMER_TRX_ALLテーブルのTRX_DATEフィールドにあります。

例
2023-04-142023-05-182023-06-25
請求書のサイクルタイム
InvoiceCycleTime
請求書の作成から終了までにかかった合計時間です。
説明

この属性は、1つのケースにおける請求書のライフサイクル全体の所要時間を測定します。通常は「請求書の作成」である最初のアクティビティから、最後の「請求書の終了」までの時間差として算出します。

この指標から、プロセス全体の効率を把握できます。「請求書のエンドツーエンドサイクルタイム」ダッシュボードの主要な測定項目です。顧客や事業部門などの切り口で分析すると、処理に最も時間がかかる請求書の種類を特定し、根本原因を調査できます。

重要な理由

プロセス全体の処理速度を示す重要な指標です。開始から完了までに時間がかかる請求書をすばやく特定できます。

入手先

計算指標です。一意のInvoiceNumberごとに、EventTimestampの最大値と最小値の差を求めて算出します。

例
45日8時間32日2時間90日12時間
請求部門
BillingDepartment
請求書の作成と管理を担当する社内の部門またはチームです。
説明

この属性は、組織内で請求プロセスを担当したチームまたは部門を特定します。分析に組織面の情報を加えることができます。

請求部門ごとにプロセスを分類すると、チーム間で効率や正確性を比較できます。手戻り率や承認サイクルが長い部門、DSOの上昇に大きく影響している部門を特定し、対象を絞った研修やプロセスの標準化につなげられます。

重要な理由

社内チーム間のパフォーマンスを比較し、ベストプラクティスや必要なリソース、プロセス改善が必要な領域を特定できます。

入手先

請求書を作成したユーザーを特定し、PER_ALL_ASSIGNMENTS_Fなどを介してHRシステム上の所属部門と関連付けることで取得できる場合があります。

例
全社請求部門サービス請求チーム製品販売請求部門
必須 推奨 任意

受注から入金までの請求・請求書処理のアクティビティ

プロセスを正確に把握するために、イベントログに記録する主なプロセスのステップと節目です。
6 推奨 7 任意
アクティビティ 説明
入金を請求書に充当
受領した顧客からの入金が特定の請求書と照合され、正常に充当された状態です。請求書の未回収残高が減少します。個別の取引レコードとして記録されます。
重要な理由

このアクティビティは、入金が適切に割り当てられたことを示します。滞留期間レポートや財務諸表を正確に作成するうえで重要であり、売掛金として計上した入金を認識する最終段階です。

入手先

AR_RECEIVABLE_APPLICATIONS_ALLテーブルに明示的に記録されます。apply_dateとgl_dateのフィールドは、入金が充当された日付を示します。

記録

現金受領を請求書に関連付けるAR_RECEIVABLE_APPLICATIONS_ALLテーブルのapply_dateを使用します。

イベントタイプ explicit
請求書クローズ
請求書の全額が支払われ、照合が完了すると、請求書のライフサイクルは終了します。このイベントは通常、請求書の未決済残高がゼロになり、ステータスが更新された時点で推定されます。
重要な理由

これは請求書の最終的な処理結果であり、プロセスの終了を示します。この状態に至るまでの合計時間がエンドツーエンドのサイクルタイムとなり、請求プロセスの主要なKPIです。

入手先

AR_PAYMENT_SCHEDULES_ALLテーブルで、ステータスが「CLOSED」に更新され、amount_due_remainingがゼロになったことから推定されます。gl_date_closedフィールドに終了日が記録されています。

記録

対象の請求書について、AR_PAYMENT_SCHEDULES_ALLのgl_date_closedを使用します。

イベントタイプ inferred
請求書を顧客に送付
メールや印刷物など、顧客が希望する方法で請求書を送付した状態です。多くの場合、システムには送付処理を実行した時点のタイムスタンプが記録されます。
重要な理由

このアクティビティをもって支払条件の期間が始まります。承認から送付までの時間を測定すると、請求書の配布プロセスの効率を把握できます。

入手先

RA_CUSTOMER_TRX_ALLの「last_printed_date」フィールドから推定できます。電子送付の場合は、Oracle Business Intelligence Publisherのログから取得できます。

記録

請求書に関連する送付ログまたは印刷ログのタイムスタンプを使用します。

イベントタイプ inferred
請求書作成
システムで請求書取引が最初に作成された時点です。多くの場合、下書きまたは未完了の状態です。売掛金モジュールでユーザーが新しい請求書レコードを初めて保存すると、このイベントが明示的に記録されます。
重要な理由

請求プロセスの明確な開始点です。作成から完了までの時間を分析すると、初期段階のデータ入力の遅れやシステムの処理性能に関する問題を特定できます。

入手先

RA_CUSTOMER_TRX_ALLテーブルの取引レコードの作成日から取得します。初期状態は「未完了」であることが一般的です。

記録

対象の請求書番号について、RA_CUSTOMER_TRX_ALLテーブルのcreation_dateを使用します。

イベントタイプ explicit
請求書承認
請求書に必要な承認がすべて完了し、顧客に送付できる状態です。承認ワークフローが正常に完了し、請求書のステータスが更新された時点で記録します。
重要な理由

顧客への請求書送付に進むための重要な節目です。ここで遅れが生じると、支払期間の開始が遅れ、売上債権回転日数(DSO)に影響します。

入手先

請求書取引レコードの最終承認ステータスの更新、または関連するBPMワークフロータスクの完了タイムスタンプから推定します。

記録

請求書の承認ステータスが「承認済み」に設定された時点のタイムスタンプを記録します。

イベントタイプ inferred
顧客から入金
顧客からの入金が、現金受領としてシステムに登録された状態です。この時点では、特定の請求書にまだ充当されていない場合があります。
重要な理由

資金流入を示す重要な節目です。入金から請求書への充当までの時間は、資金管理の効率を測る重要な指標です。

入手先

AR_CASH_RECEIPTS_ALLテーブルにレコードが作成された時点で明示的に記録されます。receipt_dateは支払いが処理された日付を示します。

記録

AR_CASH_RECEIPTS_ALLテーブルのcreation_dateまたはreceipt_dateを使用します。

イベントタイプ explicit
支払期日到来
契約上定められた請求書の支払期日を過ぎた状態です。取引上のイベントではなく、請求書の支払条件と現在の日付に基づいて算出します。
重要な理由

この算出イベントは、滞留期間分析やDSOの計算に欠かせません。期日どおりの請求書と支払遅延の請求書を区別し、対象を絞った回収活動を可能にします。

入手先

算出イベントです。対象の請求書について、AR_PAYMENT_SCHEDULES_ALLテーブルのdue_dateフィールドより現在の日付が後になった時点で発生します。

記録

現在の日付とAR_PAYMENT_SCHEDULES_ALLのdue_dateフィールドを比較して算出します。

イベントタイプ calculated
支払督促の送付
支払遅延の請求書について、督促状または支払案内を顧客に送付した状態です。回収モジュールに明示的なアクションとして記録されます。
重要な理由

督促を追跡すると、回収プロセスの効果を測定できます。どの督促方法が入金を早めているかを分析できます。

入手先

Oracle Advanced Collectionsモジュールに明示的に記録されます。IEX_DUNNINGSなどの督促履歴テーブルには、督促の送付日と段階が記録されます。

記録

督促履歴テーブルから取得し、督促取引を請求書に関連付けます。

イベントタイプ explicit
異議申し立て開始
顧客が請求書に正式に異議を申し立て、システムに紛争案件が作成された状態です。通常、請求書の支払予定にあるステータスフラグを変更して記録します。
重要な理由

異議申し立てがあると支払いが保留され、解決には手作業が必要になります。発生頻度と解決時間を分析すると、価格設定や配送の誤りなど、根本原因を特定できます。

入手先

AR_PAYMENT_SCHEDULES_ALLテーブルのステータスフィールドが紛争中に設定されたこと、またはAR_DISPUTE_HISTORYの作成レコードから推定できます。

記録

請求書の支払予定で、異議申し立てフラグまたはステータスが有効になった時点を特定します。

イベントタイプ inferred
請求書の承認却下
通常、価格や数量などのデータに誤りがある場合、承認者が請求書を却下します。請求書は修正のために差し戻され、手戻りが発生します。
重要な理由

却下を追跡すると、請求の正確性や内部統制に関する問題が明らかになります。却下の頻度や理由を分析することで、プロセスの改善やトレーニングが必要な箇所を特定できます。

入手先

請求書取引レコードのステータス更新、またはBPMワークフロータスクの「却下」結果から推定します。

記録

請求書の承認ステータスが「却下」に設定された時点のタイムスタンプを記録します。

イベントタイプ inferred
請求書の承認申請
承認ワークフローが設定されている場合、請求書が正式に申請されます。請求書のステータスが承認待ちに更新され、指定された承認者に通知が送信された時点で記録します。
重要な理由

承認サイクルの開始を示します。このアクティビティを追跡すると、請求書のサイクルタイム全体を左右する重要な要素である、その後の承認時間を測定・分析できます。

入手先

請求書取引のステータス変更から推定するか、承認タスクの開始を記録するOracle Business Process Management(BPM)のワークフローテーブルから取得します。

記録

請求書の承認ステータスが「保留中」または同様の状態に変わった時点のタイムスタンプを特定します。

イベントタイプ inferred
請求書の金額を調整
貸倒処理やクレジットなどにより、請求書の金額が変更された状態です。請求書の未回収残高を変更する取引として明示的に記録されます。
重要な理由

調整は、異議申し立て、譲歩、または修正があったことを示す場合があります。調整の頻度や金額を分析すると、受注から入金までのプロセスに潜む問題を明らかにできます。

入手先

AR_ADJUSTMENTS_ALLテーブルに明示的に記録されます。調整レコードのcreation_dateがイベントの発生日を示します。

記録

対象の請求書について、AR_ADJUSTMENTS_ALLテーブルのcreation_dateを使用します。

イベントタイプ explicit
請求書処理完了
請求書のデータ入力が完了し、検証と会計処理に進める状態です。通常、請求書のステータスが「未完了」から「完了」に変わった時点で記録します。
重要な理由

データ入力段階の終了を示す節目です。作成から完了までの時間から、請求部門のデータ入力や確認の効率を把握できます。

入手先

RA_CUSTOMER_TRX_ALLテーブルの請求書取引レコードのステータス変更から推定します。「完了」への更新に関連付けられたタイムスタンプを確認します。

記録

RA_CUSTOMER_TRX_ALLまたは関連するワークフローテーブルで、取引のステータス履歴を追跡します。

イベントタイプ inferred
推奨 任意

データ抽出ガイド

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