決算・レポーティング:期間決算と照合のデータテンプレート

SAP ECC
決算・レポーティング:期間決算と照合のデータテンプレート

決算・レポーティング:期間決算と照合のデータテンプレート

このテンプレートでは、決算・レポーティングの期間決算と照合プロセスを分析するために必要なデータの収集方法を示します。詳細なイベントログに必要な属性とアクティビティをまとめ、SAP ECCから効率よくデータを抽出する方法もご案内します。
  • 収集を推奨する属性
  • 追跡すべき主なアクティビティ
  • データ抽出ガイド
イベントログを初めて作成する方はこちら: プロセスマイニング用イベントログの作成方法.

決算・レポーティング:期間決算と照合の属性

決算・レポーティングの期間決算と照合プロセスを詳しく分析するために、イベントログに含めることを推奨するデータ項目です。
5 必須 7 推奨 9 任意
名前 説明
会計期間
FinancialPeriod
通常、会計年度と計上期間を組み合わせて表す、財務報告サイクルの一意の識別子です。
説明

会計期間は主要なケース識別子として機能し、特定の報告サイクルにおける決算や勘定照合に関するすべてのアクティビティをまとめます。たとえば、2023年12月は「2023-12」と表します。これにより、期間ごとに期間決算プロセス全体を最初から最後まで分析できます。

分析では、各決算のエンドツーエンドのサイクルタイムを追跡し、期間ごとの実績を比較して、傾向や異常を特定できます。会計期間ごとに一意のケースを定義することで、期間決算プロセスの効率、ボトルネック、経時的なばらつきを可視化し、測定できます。

重要な理由

分析の基準となる重要なケース識別子です。期間ごとの決算サイクルタイム、作業量、プロセスのコンプライアンスを比較できます。

入手先

通常、財務伝票ヘッダーの会計年度(GJAHR)と計上期間(MONAT)を連結して導出します。たとえば、BKPFテーブルから取得します。

例
2023-122024-032023年第4四半期
アクティビティ
ActivityName
期間決算プロセスで実行された特定の業務イベントまたはタスクの名称です。
説明

この属性には、決算・レポーティングサイクルで行われる個々の手順が記録されます。たとえば、「調整仕訳の計上」や「財務諸表の生成」などです。期間決算を構成するイベントの順序を示す、プロセスマップの基盤となります。

アクティビティの分析は、プロセスマイニングの基本です。プロセスの流れを可視化し、タスクの順序を特定し、プロセスのバリアントを見つけ、各手順の頻度と所要時間を測定できます。ボトルネック、標準外のプロセス経路、標準化や自動化の機会を特定するうえで役立ちます。

重要な理由

期間決算におけるタスクの順序を可視化・分析するプロセスマップの作成に必須の属性です。

入手先

SAPのトランザクションコード(TCODE)、伝票タイプ(BLART)、または特定のプログラム実行(例:外貨評価のFAGL_FCV)を組み合わせて導出します。

例
調整仕訳の計上勘定照合の開始計上期間の締め
イベント時刻
EventTime
アクティビティまたはイベントが発生した日時を示すタイムスタンプです。
説明

イベント時刻は、プロセス内の各アクティビティの正確な日時を示し、分析の時系列の基準となります。通常、伝票の作成日と作成時刻を組み合わせて設定します。

イベントの順序を正しく並べ、プロセスの流れを再構成するために欠かせません。アクティビティ間のサイクルタイム、待機時間、期間決算全体の所要時間など、時間に関するすべての指標の算出に使います。タイムスタンプを分析すると、遅延や作業の時間的な分布を把握できます。

重要な理由

必須属性としてイベントの時系列を示し、サイクルタイムの算出やプロセスのボトルネックの特定に必要な情報を提供します。

入手先

通常、財務伝票のBKPFテーブルにある伝票入力日(CPUDT)と入力時刻(CPUTM)から取得します。

例
2023-12-28T14:30:15Z2024-01-02T09:05:00Z2024-01-05T17:21:45Z
ソースシステム
SourceSystem
データの抽出元となるソースシステムの識別子です。
説明

この属性は、特定のSAP ECCインスタンス名やIDなど、イベントデータの取得元を示します。複数のERPや財務システムを持つ組織では、ソースごとのデータを区別するために欠かせません。

単一システムの環境でも、データガバナンス、監査、トラブルシューティングに必要なメタデータとして機能します。データの出所を確認できるため、分析への信頼性を高め、データの来歴を明確にできます。

重要な理由

データの来歴を示し、ガバナンスのためにデータの取得元を確認できます。複数システムの環境では、プロセスを区別するうえで欠かせません。

入手先

通常、データ抽出時に追加する固定値で、特定のSAPクライアントとシステムIDを示します(例:テーブルT000から取得)。

例
ECC本番環境100SAP_E74_200ECC財務
最終データ更新
LastDataUpdate
ソースシステムからデータを最後に更新または抽出した日時を示すタイムスタンプです。
説明

この属性は、分析対象データの鮮度を示します。データパイプラインが最後に実行された日時を表示し、インサイトがどの時点のプロセス状況を反映しているかを把握できます。

特にリアルタイムの進捗を追跡するダッシュボードでは、最新の情報を見ているのか、前日のデータを見ているのかを判断するために重要です。利用者の期待値を適切に保ち、分析結果を正しく解釈するうえでも役立ちます。

重要な理由

データの鮮度を利用者に伝え、分析やダッシュボードの情報が適時かつ適切であることを確認できます。

入手先

各データ読み込みの終了時に、データ抽出ツールまたはETLツールがこのタイムスタンプを生成して追加します。

例
2024-05-21T04:00:00Z2024-05-20T04:00:00Z2024-05-19T04:00:00Z
仕訳タイプ
JournalEntryType
「標準」「調整」「未払計上」「取消」など、仕訳を分類する区分です。
説明

この属性は、決算プロセスにおける業務上の目的に基づいて財務伝票を分類したものです。伝票タイプ(BLART)、取消理由(STGRD)、使用された特定の総勘定元帳勘定などを組み合わせて判定します。

「調整仕訳の量の分析」ダッシュボードと関連KPIの基礎となる属性です。調整仕訳や未払計上仕訳を明確に識別することで、件数や金額を測定し、経時的な傾向を追跡して、計上が必要となる根本原因を調査できます。通常の業務計上と期間末の調整を区別できます。

重要な理由

計上を分類して対象を絞った分析を可能にします。調整や未払計上など、プロセスの健全性を示す主要な仕訳タイプを追跡・測定できます。

入手先

導出項目です。通常はBKPFの伝票タイプ(BLART)などを使い、業務ルールに基づいて判定ロジックを定義する必要があります。

例
調整未払計上取消標準
会社コード
BUKRS
財務諸表を作成する対象となる法人を表す組織単位です。
説明

会社コードは、SAP財務会計における基本的な組織単位です。独立した帳簿を持つ会社を表し、すべての財務取引は会社コード単位で計上されます。

プロセスマイニングでは、会社コードで絞り込むことで、企業グループ内の異なる法人間で期間決算プロセスを比較できます。実績の高い法人のベストプラクティスを特定し、遅延、調整件数の多さ、プロセス逸脱に課題を抱える法人を見つけられます。分析対象を分類するための重要な切り口です。

重要な理由

異なる法人間で期間決算の実績とコンプライアンスを比較できます。グループ全体の財務分析に欠かせない属性です。

入手先

SAPのほとんどの財務伝票テーブルで利用できます。主なテーブルはBKPF(ヘッダー)とBSEG(明細)です。

例
10002000US01DE01
伝票タイプ
BLART
会計伝票の種類を分類するコードです。
説明

SAPでは伝票タイプを使って、仕入先請求書(KR)、得意先入金(DZ)、総勘定元帳への計上(SA)など、さまざまな業務取引を区別します。また、伝票番号範囲などの属性も制御します。

期間末決算の分析では、伝票タイプを使って対象を絞り込めます。未払計上、引当金、取消仕訳など、特定のアクティビティを切り分けて、決算関連取引の件数や財務への影響を分析できます。プロセスモデルで特定のアクティビティを定義する際にも利用できます。

重要な理由

取引を分類・絞り込み、未払計上、取消、会社間計上などの特定のアクティビティを切り分けて分析できます。

入手先

伝票ヘッダーテーブルBKPF(BLART)にあります。

例
SAABKR
伝票番号
BELNR
会計年度と会社コードの中で、会計伝票を一意に識別する番号です。
説明

会計伝票番号は、SAPの財務計上を識別する主キーです。仕訳、請求書、支払伝票には、それぞれ一意の番号が割り当てられます。

通常、全体的なプロセス分析には使いませんが、詳細を確認する際に役立ちます。プロセスマイニングのダッシュボードから伝票番号を使ってSAPの該当取引に直接移動し、多額の調整仕訳や照合の遅れなどの異常を詳しく調査できます。分析で得たインサイトを元の取引に結び付けられます。

重要な理由

SAPの元取引に直接リンクし、プロセスの表示から個々の会計明細へドリルダウンして詳しく分析できます。

入手先

BKPFテーブルのBELNRにあり、主キーとして使用されます。

例
100000456719000001233000008901
担当ユーザー
USNAM
取引を作成または実行した担当者のSAPユーザーIDです。
説明

この項目には、伝票を計上したユーザー、レポートを実行したユーザー、または決算関連プログラムを実行したユーザーが記録されます。各アクティビティの担当者を特定できます。

ユーザー別の分析は、作業量の分布や研修の必要性を把握し、プロセス逸脱を調査するうえで重要です。ユーザーごとのアクティビティを示すダッシュボードから、負荷が集中しているチームメンバーや、標準外の手順を実行している可能性のある担当者を特定できます。財務チーム内の業績管理やリソース配分にも役立ちます。

重要な理由

作業量の分布やチームの実績を分析し、特定の担当者に関連するプロセス逸脱を特定できます。

入手先

伝票作成者はBKPFテーブル(USNAM)で確認できます。バッチジョブの場合はTBTCO(SDLUNAME)に記録されています。

例
JSMITHRDOE財務管理者
現地通貨額
DMBTR
会社コードの現地通貨で表した、取引明細の金額です。
説明

この属性は、財務計上に関連する金額を示します。総勘定元帳に対する取引の影響を測る基本的な定量指標です。

金額を分析すると、問題への対応の優先順位を決め、財務リスクを把握できます。たとえば、「調整仕訳の量の分析」ダッシュボードで、金額の小さい調整が多数ある場合と、金額の大きい調整が少数ある場合を区別できます。財務上の影響が大きい取引に注目しやすくなります。

重要な理由

取引の財務的な影響を数値化し、金額の大きい調整仕訳など、重要性に基づく分析を可能にします。

入手先

伝票明細テーブルBSEG(DMBTR)で確認できます。

例
1500.75-25000.00123456.00
総勘定元帳勘定
HKONT
明細が計上される総勘定元帳勘定の番号です。
説明

総勘定元帳(GL)勘定は、取引を分類する財務の基本マスターデータです。すべての財務計上は、1つ以上の総勘定元帳勘定に割り当てられます。

期間決算では、総勘定元帳勘定別にアクティビティを分析することで、「勘定照合のボトルネック」や「調整仕訳の量の分析」のダッシュボードに役立つ情報が得られます。照合が難しい勘定、調整が多く必要な勘定、重要な虚偽表示のリスクが高い勘定を特定できます。問題のある勘定にチームの対応を集中させることができます。

重要な理由

照合や調整仕訳を対象別に分析し、遅延や頻繁な修正の原因となる問題のある勘定を特定できます。

入手先

財務伝票の明細テーブルBSEG(HKONT)で確認できます。

例
113100400500750000
会計年度
GJAHR
トランザクションが転記された会計年度です。
説明

会計年度は、財務データを整理するための基本項目です。会計期間のケースIDを構成する重要な要素であり、すべてのトランザクションの把握に必要なコンテキストを提供します。

ケースIDに含まれることが多い項目ですが、会計年度を独立した属性として持つと、長期的な傾向分析に役立ちます。決算サイクルタイム、調整件数、その他のKPIを年度ごとに比較できるため、複数年にわたるパフォーマンスの改善や悪化を把握できます。

重要な理由

期間に関する重要なコンテキストを提供し、決算プロセスのパフォーマンスを年度ごとに比較できます。

入手先

伝票ヘッダーテーブルBKPFのGJAHRで取得できます。

例
202320242022
取引先
VBUND
会社間取引に関与するグループ内企業の識別子です。
説明

取引先IDは、会社間取引に参加する相手の会社コードを識別するために使います。関連する法人間の勘定照合に欠かせない属性です。

この属性は、「会社間照合フロー」ダッシュボードと「会社間照合サイクルタイム」のKPIを支えます。取引先が設定された取引に絞り込むことで、期間決算時に大きな課題となりやすい会社間照合プロセスの効率と適時性を重点的に分析できます。

重要な理由

会社間取引を特定し、複雑で時間のかかることが多い会社間照合プロセスを重点的に分析できます。

入手先

伝票明細テーブルBSEG(VBUND)で確認できます。

例
1000US013000
取消理由
ReversalReason
財務伝票を取り消した理由を示すコードです。
説明

SAPで伝票を取り消す際、取消の目的を説明する理由コードを割り当てることができます。たとえば、「当期中の取消」や「入力誤り」などです。

この属性から、手戻りが発生する理由を把握できます。取消理由を分析すると、データ入力の誤りや日付の間違いなど、エラーの傾向を特定できます。その結果を予防策の導入、研修の改善、システム統制の強化に役立て、エラーやその後の取消を減らして決算を効率化できます。

重要な理由

エラーや手戻りの根本原因を把握し、プロセス改善やエラー防止の機会を特定できます。

入手先

伝票ヘッダーテーブルBKPF(STGRD)にあります。

例
010205
手戻りあり
IsRework
取消や却下された照合など、手戻りに該当するアクティビティを識別する計算フラグです。
説明

この真偽値属性は、非効率な繰り返しやプロセス内の修正を示すイベントまたはイベントの連続にフラグを付けます。たとえば、同じ勘定で「照合レビュー済み」の後に「調整仕訳転記済み」が発生した場合、手戻りとして識別できます。

この属性は、プロセスの無駄を定量化するうえで欠かせず、「照合の手戻り件数」ダッシュボードと「照合の手戻り率」KPIを支えます。手戻りを切り分けることで、チームは根本原因を調査し、サイクルタイムへの影響を測定できます。また、最初から正しく処理することを目指す改善施策の効果も追跡できます。

重要な理由

修正や繰り返しに該当するアクティビティにフラグを付け、プロセスの非効率を定量化します。無駄な作業の測定と削減に役立ちます。

入手先

計算属性です。特定のアクティビティの連続(例:ループ)や属性(例:ReversalReasonがnullではない)に基づき、プロセスマイニングツールでロジックを定義します。

例
truefalse
期限超過
IsOverdue
アクティビティが予定された目標日を過ぎて完了したかを示す計算フラグです。
説明

この真偽値属性は、アクティビティの実際の完了時刻(EventTime)と予定期限(TargetCompletionDate)を比較します。イベント時刻が目標日より後の場合、フラグはtrueになります。

この属性は、「決算コンプライアンスと期限超過タスク」ダッシュボードと「期限内の期間決算率」KPIに直接役立ちます。スケジュールからの遅れを明確かつ即座に把握できるため、管理者は遅延タスクをすばやく特定し、全体のスケジュールへの影響を把握して、期限の遵守に対するチームの責任を明確にできます。

重要な理由

スケジュールの不遵守を明確に示し、遅延タスクの迅速な特定と期限内のパフォーマンス測定を可能にします。

入手先

計算属性です。プロセスマイニングツールでEventTimeとTargetCompletionDateを比較して算出します。

例
truefalse
照合ステータス
ReconciliationStatus
「未処理」「レビュー中」「承認済み」など、勘定照合の現在のステータスです。
説明

この属性は、ワークフローの進行に合わせて勘定照合の状態を追跡します。照合の開始、レビューへの提出、承認、却下などの状況を示します。

照合アクティビティの進捗をリアルタイムで監視するための重要な属性です。どの照合が停滞しているか、停滞期間がどれくらいかを特定でき、「勘定照合サイクルタイム」などのKPIにも役立ちます。承認プロセスの状況を把握でき、照合のボトルネックやチームの作業量を追跡するダッシュボードに欠かせません。

重要な理由

照合ワークフローの進捗を把握し、ボトルネックを特定するとともに、レビューや承認にかかる時間を測定できます。

入手先

この情報は、通常、別の照合ツール(例:BlackLineのSAP Account Substantiation and Automation)または独自のステータス項目で管理されます。BKPF/BSEGの標準項目として含まれていることは一般的ではありません。

例
未開始進行中承認済み却下
目標完了日
TargetCompletionDate
アクティビティまたは期間決算全体の予定期限です。
説明

目標完了日は、期間決算プロセスの進捗を測る基準となるスケジュールを示します。特定のマイルストーンや最終決算を完了すべき期限です。

この属性は、パフォーマンスやコンプライアンスに関する分析に欠かせません。「期限内の期間決算率」KPIの算出や、「決算コンプライアンスと期限超過タスク」ダッシュボードに使用します。実際のイベント時刻を目標日と比較することで、タスクが予定どおりか、遅延しているか、遅延のリスクがあるかを判定でき、決算プロセスを先回りして管理できます。

重要な理由

決算アクティビティが期限内に完了したかを測るベースラインとなり、コンプライアンスとパフォーマンスの監視や、納期遵守に関するKPIを支援します。

入手先

通常、別のカレンダー、決算管理ツール(SAP Financial Closing cockpitなど)、またはスプレッドシートで管理されるマスターデータです。トランザクションデータには含まれません。

例
2023-12-29T23:59:59Z2024-01-03T17:00:00Z2024-01-02T12:00:00Z
自動化済み
IsAutomated
アクティビティが人のユーザーによって実行されたか、自動化されたシステムによって実行されたかを示すフラグです。
説明

この真偽値属性は、手作業のタスクと、外貨評価の定期バッチジョブや定期仕訳を登録するボットなど、システムが自動実行するタスクを区別します。トランザクションに関連付けられたユーザー名(例:「BATCHUSER」)を分析して判定することがよくあります。

自動化の度合いを把握することは、効率化の機会を見つけるうえで重要です。この属性を分析すると、プロセスのどの部分が手作業で、自動化の余地があるかを可視化できます。また、システムが生成したアクティビティを除外し、人の業務負荷を正確に評価するのにも役立ちます。

重要な理由

手作業のアクティビティとシステム主導のアクティビティを区別します。自動化の機会を見つけ、手作業の負荷を正確に測定するうえで重要です。

入手先

派生属性です。通常はユーザー名(USNAM)に基づいて判定し、既知のシステムユーザーIDまたはバッチユーザーIDの一覧を使ってタスクが自動化されたものかを識別します。

例
truefalse
部門
Department
アクティビティまたは取引を担当する機能部門または原価センタです。
説明

この属性は、取引に関連する「財務」「営業」「物流」などの業務部門を示します。計上に関連付けられた原価センターのマスターデータや、ユーザーのマスターデータから導出することがよくあります。

部門別の分析は、「決算チームの作業量分布」ダッシュボードに役立ちます。特に、後から調整や照合が必要になる取引の開始など、各業務部門が期間末の作業量にどのように関わっているかを把握できます。財務チーム以外で決算プロセスに影響を与えている領域も明らかになります。

重要な理由

業務部門ごとの作業量やプロセスの遵守状況を分析し、各部門が財務決算の効率に与える影響を把握できます。

入手先

多くの場合、BSEGの原価センター(KOSTL)または担当ユーザーの人事マスターデータから導出します。複数のテーブルを結合する必要がある場合があります。

例
経理財務買掛金財務計画・分析
必須 推奨 任意

決算・レポーティング:期間決算と照合のアクティビティ

期間決算アクティビティを正確に把握し、改善するために、イベントログに記録すべき主なプロセスステップとマイルストーンです。
6 推奨 6 任意
アクティビティ 説明
勘定照合の開始
期間内の一連の総勘定元帳勘定について、照合プロセスの開始を示します。標準のSAP ECCでは独立したイベントとして記録されないため、関連するアクティビティ、たとえば残高レポートの初回実行から推定します。
重要な理由

照合フェーズ全体の所要時間を測るための重要な節目となります。勘定照合サイクルタイムの重要業績評価指標(KPI)を算出するには、照合の開始時点を把握する必要があります。

入手先

このイベントは明示的に記録されません。システム監査ログ(トランザクションSTAD)などを参照し、FAGLB03やFS10Nのような残高表示レポートの初回実行から推定する必要があります。

記録

システムログで関連レポートのトランザクション(例:FAGLB03)の初回実行を確認し、推定します。

イベントタイプ inferred
外貨評価の実行
期間末の為替レートを使って、外貨建ての未消込明細と残高を再評価するプログラムの実行を示します。通常、期間末決算の手順の一環として、バッチジョブで実行されます。
重要な理由

多国籍企業の正確な財務報告に欠かせない手順です。実行時刻と所要時間を分析すると、自動化やパフォーマンス改善の機会を見つけられます。

入手先

FAGL_FCVやF.05など、外貨評価プログラムの実行ログから取得します。TBTCOやTBTCPなどのテーブルにあるバッチジョブの詳細から、実行時刻を確認できます。

記録

プログラムFAGL_FC_VALUATIONまたはSAPF100のバッチジョブログ(テーブルTBTCO)から取得します。

イベントタイプ explicit
計上期間の締め
計上期間を正式に締め、以降の通常の仕訳計上を防止します。これにより、締めた期間の財務データの整合性を保ちます。設定を明示的に変更して実行します。
重要な理由

期間決算プロセスの明確な終了イベントです。期間決算サイクルタイムの合計を正確に算出し、期限どおりに完了したかを測定するために欠かせません。

入手先

トランザクションOB52による期間の締めは記録されます。設定テーブルT001Bの変更文書(テーブルCDHDRおよびCDPOS)を分析すると、変更内容を確認できます。

記録

テーブルT001Bの変更文書(CDHDR/CDPOS)から抽出します。

イベントタイプ explicit
調整仕訳の計上
期間内の初回取引処理が完了した後、勘定残高を修正するために調整仕訳を計上します。このイベントは、SAPの標準的な財務伝票の計上として記録されます。
重要な理由

調整仕訳の量の分析に欠かせないアクティビティです。調整件数が多い場合は、上流プロセスの精度に問題がある可能性があり、プロセス改善の主な対象となります。

入手先

テーブルBKPFおよびBSEGで確認できます。通常、調整用に設定された特定の伝票タイプ(BKPF-BLART)や、13~16などの特別期間への計上によって識別します。

記録

特別期間に計上された伝票、または調整用の伝票タイプを持つ伝票をBKPFで絞り込みます。

イベントタイプ explicit
財務諸表の生成
損益計算書や貸借対照表などの正式な財務諸表が生成された時点を示します。通常、特定のレポートプログラムの実行を追跡して記録します。
重要な理由

データ処理の終了と、最終確認・承認フェーズの開始を示す重要な節目です。このイベントから承認までの時間は、重要なKPIです。

入手先

財務諸表生成プログラムの実行を記録するSTADなどのシステム監査ログから推定します。最も一般的なのはトランザクションF.01です。

記録

財務諸表用トランザクションF.01の実行を記録したシステムログ(STAD)から取得します。

イベントタイプ inferred
転記期間開始
会計期間の正式な開始を示し、総勘定元帳への取引計上を可能にします。権限を持つユーザーが設定を明示的に変更し、1つ以上の会社コードで特定の期間への計上を許可します。
重要な理由

このアクティビティは、期間決算プロセスのケースにおける明確な開始イベントです。この時点からの所要時間を分析することで、会計期間全体の流れを把握できます。

入手先

トランザクションOB52による転記期間の変更はログに記録されます。通常、設定テーブルT001Bの変更文書をCDHDRおよびCDPOSテーブルで分析することで、変更内容を抽出できます。

記録

テーブルT001Bの変更文書(CDHDR/CDPOS)から抽出します。

イベントタイプ explicit
GR/IR消込の実行
入庫/請求書受領勘定の自動消込プログラムを実行します。このプログラムは、対応する入庫と請求書受領を照合し、相互に消し込みます。
重要な理由

GR/IR勘定は、照合上の問題が頻繁に発生する領域です。このアクティビティを監視することで、自動処理が正しく実行されているかを確認でき、手作業での対応が必要な例外の件数も把握できます。

入手先

実行記録はバッチジョブログ(トランザクションSM37)に残ります。通常、プログラムSAPF124をトランザクションF.13から実行します。TBTCOなどのジョブログテーブルから必要なタイムスタンプを取得できます。

記録

消込プログラムSAPF124のバッチジョブログ(テーブルTBTCO)から取得します。

イベントタイプ explicit
会社間伝票の消込
異なる2つの会社コード間の未消込明細が消し込まれたことを示します。会社間取引の決済または照合が完了した状態です。SAPでは通常、消込伝票として明示的に記録されます。
重要な理由

会社間明細の消込遅延は、決算プロセスでよく見られるボトルネックです。このアクティビティを追跡することは、会社間照合のサイクルタイムを測定し、改善するうえで重要です。

入手先

BKPFおよびBSEGの財務伝票から識別します。消込伝票は未消込明細と関連付けられ、それらを消し込みます。イベントのタイムスタンプには消込日付(BSEG-AUGDT)を使用します。会社間取引は取引先項目で識別します。

記録

取引先を含む明細に関係する消込伝票をBKPF/BSEGから識別します。

イベントタイプ explicit
取消仕訳の計上
以前に計上した仕訳を取り消す伝票の計上を記録します。多くの場合、誤りの修正を目的とします。SAPでは、取消伝票と元の伝票が明示的に関連付けられます。
重要な理由

取消件数が多い場合は、データ入力の精度やプロセス統制に問題がある可能性があります。これらのイベントを追跡すると、初回正確率を測定し、改善が必要な領域を特定できます。

入手先

取消伝票はBKPFテーブルで確認できます。トランザクションFB08で作成されることが多く、BKPF-STBLG項目に取消対象の伝票番号が記録されます。

記録

BKPF-STBLGに値が設定されている伝票、または取消用のTコードで作成された伝票を識別します。

イベントタイプ explicit
未払計上または引当金の計上
未払計上、繰延、または引当金に関する仕訳の記録を示します。これらは通常、期間末に計上されます。SAPに独立したイベントタイプとして記録されるものではなく、特性に基づいて特定の仕訳を識別し、イベントとして推定します。
重要な理由

これらの仕訳を切り分けることで、見積もり管理のサブプロセスを分析できます。未払計上の件数が多い場合や頻繁に調整されている場合は、プロセス改善が必要な領域を示している可能性があります。

入手先

財務伝票テーブルBKPFおよびBSEGから推定します。特定の伝票タイプ(BKPF-BLART)、固有の総勘定元帳勘定(BSEG-HKONT)、またはヘッダーテキスト(BKPF-BKTXT)のキーワードで絞り込むと、該当する仕訳を識別できます。

記録

BKPF/BSEGテーブルを伝票タイプ、特定の総勘定元帳勘定、またはテキスト項目で絞り込みます。

イベントタイプ inferred
照合のレビュー
特定の勘定または勘定グループの照合がレビューされ、確認されたことを示します。標準のSAP ECCでは明示的に記録されないため、オフラインの統制やカスタムソリューションで管理されることがよくあります。
重要な理由

レビューのタイミングを追跡すると、決算プロセスの統制・監督段階におけるボトルネックを把握できます。管理者の対応可能時間や手戻りによる遅延も明らかになります。

入手先

この情報は標準のECCテーブルでは取得できません。カスタムZテーブルのステータス項目、簡易ワークフロー、または照合専用のサードパーティーツールとの連携など、カスタムソリューションが必要です。

記録

導入済みの場合は、カスタムワークフローまたはZテーブルからステータス変更を取得します。

イベントタイプ inferred
試算表レポートの生成
試算表を生成するレポートの実行を示します。正式な財務諸表を作成する前に、借方合計と貸方合計が一致していることを確認する重要な手順です。
重要な理由

最終報告前の重要な品質チェックです。このレポートが繰り返し実行されている場合、基礎データの問題が見つかって修正されている可能性があり、遅延につながることがあります。

入手先

トランザクションSTADなどのシステム監査ログから推定します。S_ALR_87012277やF.01など、試算表レポートのトランザクション実行を記録できます。

記録

レポート用トランザクションコードの実行を記録したシステムログ(STAD)から取得します。

イベントタイプ inferred
推奨 任意

データ抽出ガイド

SAP ECCからデータを取得する方法

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