決算・レポーティングの仕訳データテンプレート

SAP S/4HANA
決算・レポーティングの仕訳データテンプレート

決算・レポーティングの仕訳データテンプレート

このテンプレートでは、決算・レポーティングの仕訳プロセスを分析するために必要なデータの収集方法を説明します。収集する属性や追跡する主なアクティビティに加え、ソースシステムからデータを抽出する手順も紹介します。プロセスマイニング分析に必要なデータがそろっているか確認する際にお役立てください。
  • 収集を推奨する属性
  • 追跡する主なアクティビティ
  • データ抽出の手順
イベントログを初めて作成する方はこちら: プロセスマイニング用イベントログの作成方法.

決算・レポーティングの仕訳の属性

決算・レポーティングの仕訳を詳しく分析するために、イベントログに含めることを推奨するデータ項目です。
3 必須 5 推奨 11 任意
名前 説明
アクティビティ
ActivityName
仕訳プロセスの特定の時点で発生した業務アクティビティの名前です。
説明

アクティビティは、「仕訳を作成」「仕訳を確認に提出」「仕訳を転記」など、仕訳のライフサイクルにおける特定の手順やイベントを表します。通常、システムに記録された変更ログ、ステータス更新、トランザクションコードから特定します。

アクティビティを分析すると、プロセスの流れを可視化し、よくある経路を特定して、標準手順からの逸脱を見つけられます。アクティビティの発生頻度や手順間の待ち時間、適合率などの指標を算出するための基本情報です。

重要な理由

プロセスの手順を定義し、プロセスマップの可視化やワークフローのパターン分析を可能にします。

入手先

ヘッダー/明細テーブルのステータス項目(BKPF-BSTATなど)、変更伝票ログ(CDHDR/CDPOS)、ワークフローログなど、複数のデータソースから特定します。

例
仕訳を作成仕訳を保留仕訳を確認に提出仕訳を承認仕訳を転記
イベント時刻
EventTime
仕訳に関する特定のアクティビティが発生した日時を示すタイムスタンプです。
説明

イベント時刻は、業務アクティビティが実行され、システムに記録された正確な日時です。ケース内の各アクティビティにタイムスタンプがあり、イベントの時系列を構成します。

この属性は、時間に基づくプロセス分析全般に欠かせません。サイクルタイムやアクティビティ間の所要時間、待ち時間の算出、作業が発生する時間帯の把握に使用します。信頼できるプロセスモデルの作成や、承認サイクルタイムなどの主要なパフォーマンス指標の算出には、正確なタイムスタンプが必要です。

重要な理由

イベントの時系列を示し、所要時間に関する指標の算出やプロセスの時間的な流れの把握に欠かせません。

入手先

変更伝票ログ(CDHDR-UDATE、CDHDR-UTIME)、ワークフローログ、またはBKPFなどのテーブルにある作成日時/入力日時(CPUDT、CPUTM)から取得します。

例
2023-10-26T10:05:00Z2023-11-15T14:30:15Z2024-01-20T09:00:45Z
仕訳ID
JournalEntryId
財務仕訳を一意に識別する番号で、プロセスの主要なケース識別子として使用します。
説明

仕訳IDは、SAP S/4HANAで会計伝票を作成する際に割り当てられる一意の番号です。この識別子を使うと、仕訳の作成または保留から、承認ワークフロー、最終転記、取消や消込まで、ライフサイクル全体を追跡できます。

プロセスマイニングでは、このIDを使って関連するすべてのアクティビティを1つのケースにまとめます。共通の仕訳IDでイベントをグループ化すると、エンドツーエンドの処理の流れを再構成し、サイクルタイムを測定して、個々の財務取引におけるばらつきやボトルネックを特定できます。プロセス全体を分析するための基本となる属性です。

重要な理由

この識別子で関連するすべてのプロセス手順を結び付け、仕訳ごとのエンドツーエンドの流れを分析できます。

入手先

通常、会社コード(BKPF-BUKRS)、伝票番号(BKPF-BELNR)、会計年度(BKPF-GJAHR)を連結して作成する複合キーです。

例
1000-1000000001-20231710-1900000055-20242000-2100003412-2023
仕訳タイプ
JournalEntryType
資産計上、仕入先請求書、総勘定元帳への記帳など、業務上の目的に基づいて仕訳を分類します。
説明

仕訳タイプは、SAPの用語では伝票タイプとも呼ばれ、会計伝票を分類するキーです。伝票に割り当てる番号範囲や、記帳できる勘定タイプなどを制御します。

仕訳タイプ別のプロセス分析は、業務の背景による違いを理解するうえで重要です。たとえば、単純な未払計上(タイプSA)の承認プロセスは、複雑な資産取得(タイプAA)の承認プロセスよりも簡単な場合があります。この属性は「仕訳タイプ別コンプライアンス」ダッシュボードの分析に欠かせません。

重要な理由

業務上の背景に応じて仕訳を分類し、財務取引の種類ごとにプロセスの違いやパフォーマンスを分析できます。

入手先

SAP S/4HANAのテーブルBKPF、フィールドBLART(伝票タイプ)。

例
SAKRAA
会社コード
CompanyCode
仕訳が計上される会社または法人を識別する一意のコードです。
説明

会社コードはSAP Financialsにおける基本的な組織単位で、財務諸表を作成する独立した法人を表します。各仕訳には、特定の会社コードが割り当てられます。

この属性を使うと、組織内の各部門におけるプロセスパフォーマンスを分けて比較できます。特定の法人に絞ってプロセスを表示したり、会社コード間で差し戻し率を比較したり、地域ごとのプロセスの違いを特定したりできます。

重要な理由

組織内の異なる法人や事業部門ごとに、仕訳プロセスを絞り込んで比較できます。

入手先

SAP S/4HANAのテーブルBKPF、フィールドBUKRS(会社コード)。

例
10001710US01
会社コード通貨での金額
AmountInLocalCurrency
会社コードの現地通貨で表した仕訳の合計金額です。
説明

この属性は、仕訳の金額規模を表します。通常、伝票内の借方または貸方の各明細金額の絶対値を合計し、会社コードの現地通貨に換算した値です。

金額別に分析すると、財務への影響に応じてプロセスを分類できます。たとえば、高額の仕訳には、少額の仕訳より厳格な承認プロセスが適用される場合があります。財務リスクが最も高い取引を優先し、プロセス改善に取り組む際にも役立ちます。

重要な理由

仕訳の金額を示し、金額の規模によってプロセスの動きがどう変わるかを分析できます。

入手先

明細テーブルBSEGのフィールドDMBTRから、対象の仕訳(BELNR)の金額を合計し、正の値に換算して算出します。

例
1500.75125000.0050.20
作成者ユーザー
CreatedByUser
仕訳を作成したユーザーのIDです。
説明

この属性には、最初の文書を作成して仕訳プロセスを開始したユーザーの一意の識別子が記録されます。会計担当者、業務担当者、または自動仕訳に使用されたシステムIDの場合があります。

作成者別にプロセスを分析すると、特定のユーザーやチームに関連する傾向を把握できます。特定のユーザーの差し戻し率が高い場合はトレーニングの必要性が見つかり、優れた成果を上げている担当者を特定することもできます。「ユーザーのアクティビティと処理量」ダッシュボードの分析に欠かせない属性です。

重要な理由

アクティビティをユーザーごとに把握できるため、パフォーマンス分析、業務負荷の調整、トレーニング機会の特定に役立ちます。

入手先

SAP S/4HANAのテーブルBKPF、フィールドUSNAM(ユーザー名)。

例
ABROWNCJONESBATCH_USER
転記日
PostingDate
仕訳が総勘定元帳に記録された日付です。財務期間に影響します。
説明

転記日は、取引が財務諸表に反映される会計期間を決定します。会計上重要な日付であり、文書の作成日やシステムへの入力日とは異なる場合があります。

プロセスマイニングでは、転記日を使って期間別のコホート分析を行います。たとえば、月次決算プロセスを比較したり、異なる会計期間のパフォーマンスの推移を分析したりできます。また、仕訳の作成から実際の転記までの遅延を測定する際にも利用できます。

重要な理由

財務上の背景を把握するために重要な属性です。月次や年次の決算など、特定の会計期間におけるプロセスパフォーマンスを分析できます。

入手先

SAP S/4HANAのテーブルBKPF、フィールドBUDAT(伝票の転記日)。

例
2023-10-312023-11-012024-02-29
ソースシステム
SourceSystem
仕訳データの抽出元となるソースシステムを識別します。
説明

この属性は、仕訳データの発生元である記録システムを示します。複数のERPインスタンスや、旧システムと最新システムが混在する企業では、データソースを区別するために役立ちます。

分析では、システムごとのプロセスパフォーマンスの比較や、特定のソースからのデータの絞り込みに利用できます。データガバナンスを確保し、データの背景を正しく理解するうえでも重要です。

重要な理由

データの発生元を把握できるため、複数のシステムがある環境で、正確なプロセス分析や比較を行う際に役立ちます。

入手先

通常はデータ抽出時に付与される固定値で、特定のSAP S/4HANAインスタンス(SIDや論理システム名など)を識別します。

例
S4H_PROD_100ECC_FIN_200S4C_US_EAST
トランザクションコード
TransactionCode
仕訳の作成または変更に使用したSAPのトランザクションコードです。
説明

トランザクションコード(T-Code)は、SAPの特定の機能やプログラムを呼び出すためのコードです。仕訳の場合、T-Codeから作成方法を特定できます。たとえば、FB01は総勘定元帳への手動記帳、FV50は仮登録を示し、自動処理用のコードはシステムによる仕訳作成を示します。

この属性は、アクティビティがユーザーによる手動処理か、システムによる自動処理かを判断する手がかりになります。手動記帳率のKPI算出や、自動化できる業務の特定にも役立ちます。

重要な理由

仕訳の処理方法(手動か自動かなど)を示し、自動化分析やプロセスの違いの把握に役立ちます。

入手先

SAP S/4HANAのテーブルBKPF、フィールドTCODE(トランザクションコード)。

例
FB01FV50F-02
会計年度
FiscalYear
仕訳が属する会計年度です。
説明

会計年度は、会社コードおよび伝票番号とともに、仕訳を一意に識別するキーの一部です。伝票が関連する会計年度を表します。

分析では、長期的な傾向の把握やケースIDの一意性の確保に会計年度を使います。会計年度ごとにプロセス指標を比較すると、パフォーマンスが時間とともに改善したか、低下したかを確認できます。

重要な理由

伝票を一意に識別するための重要な情報であり、前年比でプロセスパフォーマンスを分析できます。

入手先

SAP S/4HANAのテーブルBKPF、フィールドGJAHR(会計年度)。

例
202320242022
伝票ステータス
DocumentStatus
仮登録、転記済み、消込済みなど、仕訳の現在の処理状況です。
説明

伝票ステータスは、仕訳のライフサイクルにおける現在の状態を示します。たとえば、仮登録された伝票は保存済みですが、総勘定元帳にはまだ転記されていません。一方、転記済みの伝票は処理が完了しています。

ステータスを分析すると、業務の流れを把握し、ボトルネックを特定できます。仮登録や承認待ちの伝票が長期間にわたって多く残っている場合、プロセスに非効率な部分がある可能性があります。また、プロセスのアクティビティを導出する際の重要なデータでもあります。

重要な理由

仕訳のライフサイクル上の状態を把握し、滞留やボトルネックの特定に役立ちます。

入手先

SAP S/4HANAのテーブルBKPF、フィールドBSTAT(伝票ステータス)。

例
VAB
最終データ更新日時
LastDataUpdate
このレコードのデータがソースシステムから最後に更新された日時を示すタイムスタンプです。
説明

この属性には、ソースシステムからデータを最後に抽出または更新した日時が記録されます。分析対象のデータがどの程度新しいかを把握できます。

最終更新日時を確認することで、プロセス分析のデータが最新のものかどうかを判断できます。ほぼリアルタイムのデータなのか、前の期間のスナップショットなのかを踏まえて、ダッシュボードやKPIを正しく読み取るために役立ちます。

重要な理由

データの新しさを示し、プロセス分析がどの時点のデータに基づいているかを把握できます。

入手先

メタデータ属性です。通常、データ取り込みの過程で各レコードに生成・記録されます。

例
2024-03-10T02:00:00Z2024-03-11T02:00:00Z2024-03-12T02:00:00Z
取消理由
ReversalReason
転記済みの仕訳を取り消した理由を示すコードです。
説明

転記済みの仕訳に誤りがあった場合、削除するのではなく、新しい伝票を作成して取り消す必要があります。取消理由コードには、転記日や金額の誤りなど、取消処理を行った理由が記録されます。

取消理由を分析すると、決算・レポーティングプロセスで発生したエラーの根本原因を特定できます。特定の理由による取消が頻発している場合、トレーニング不足や統制上の不備など、初回処理の品質向上に向けて対処すべき組織的な問題が考えられます。

重要な理由

取消につながったエラーの根本原因を調べ、手戻りの削減とプロセス品質の向上に役立つインサイトを得られます。

入手先

SAP S/4HANAのテーブルBKPF、フィールドSTGRD(取消理由)。

例
010205
手動記帳の有無
IsManualPosting
仕訳がユーザーによって手動で転記されたかどうかを示す真偽値です。
説明

この属性は、システムジョブやインターフェースによる自動転記ではなく、ユーザーが手動で処理した仕訳を特定します。通常、伝票の転記に使用したトランザクションコードから判定します。

このフラグは、手動記帳率のKPI算出に使われ、組織が決算・レポーティングプロセスの自動化をどこまで進めているかを把握するのに役立ちます。手動で転記された仕訳に絞り込むことで、人手が必要な具体的な業務を特定し、自動化の可能性を評価できます。

重要な理由

人による記帳とシステムによる記帳を区別でき、自動化の度合いの測定や自動化できる業務の特定に役立ちます。

入手先

トランザクションコードから算出する属性です。「FB01」や「F-02」など、あらかじめ定義した手動処理用コードの一覧に基づき、該当する場合はフラグをtrueに設定します。

例
truefalse
手戻りの有無
IsRework
仕訳に、却下後の修正などの手戻りが発生したかどうかを示す真偽値です。
説明

この計算属性は、理想経路から外れた仕訳にフラグを付けます。ケース内で「仕訳却下」や「仕訳修正」などのアクティビティが発生した場合、通常はtrueに設定されます。

このフラグを使うと、プロセス効率を簡単に分析できます。手戻り率のKPIをすばやく算出できるほか、手戻りの有無によるサイクルタイムやコストの比較も可能です。手戻りの要因を特定することは、多くのプロセス改善施策で主要な目標となっています。

重要な理由

修正や追加の処理が必要だったケースにフラグを付け、プロセスの非効率性を定量化して根本原因を分析できます。

入手先

ケース内のアクティビティの順序から算出する属性です。「仕訳却下」などのアクティビティが含まれる場合、trueに設定されます。

例
truefalse
承認サイクルタイム
ApprovalCycleTime
仕訳を承認に提出してから、承認または却下されるまでの経過時間です。
説明

この計算指標は、承認段階にかかった時間を測定します。「仕訳レビュー提出」アクティビティから、その後の「仕訳承認」または「仕訳却下」アクティビティまでの時間を算出します。

このKPIは、承認ワークフローのボトルネックを特定するうえで重要です。承認サイクルタイムが長いと、プロセス全体に大きな遅れが生じる可能性があります。承認者、会社コード、仕訳タイプごとに分析すると、改善が必要な箇所を特定できます。

重要な理由

承認ステップにかかった時間を切り分け、レビューと承認のワークフローにおけるボトルネックの特定と解消に役立ちます。

入手先

「仕訳レビュー提出」イベントから「仕訳承認」または「仕訳却下」イベントまでの時間差を算出します。

例
1日2時間4時間25分5日0時間
承認者ユーザー
ApproverUser
仕訳を承認または却下したユーザーのIDです。
説明

この属性は、提出された仕訳を確認し、判断を下す担当ユーザーを特定します。複数段階の承認ワークフローでは、1つの仕訳に複数の承認者が関わる場合があります。

承認プロセスを詳しく分析するうえで欠かせない情報です。承認者ごとの業務量や承認時間を測定し、承認経路のボトルネックを特定できます。「ユーザーのアクティビティと処理量」ダッシュボードの分析にも直接役立ちます。

重要な理由

承認を担当したユーザーを特定し、承認者ごとの業務量、パフォーマンス、ボトルネックを分析できます。

入手先

ワークフローログ(SWW_WI2OBJ、SWWLOGなど)または変更文書テーブル(CDHDR/CDPOS)から、承認ステップを実行したユーザーを追跡して取得します。

例
DMILLERFWHITEKCHEN
終了時刻
EndTime
アクティビティが完了した日時を示すタイムスタンプです。
説明

終了時刻は、アクティビティが完了した時点を示します。多くのイベントログでは、瞬時に発生するイベントを表すため、アクティビティの開始時刻と終了時刻が同じです。一方、担当者による文書の確認など、所要時間を測定できるアクティビティでは、この属性でその時間を記録できます。

終了時刻を個別に記録すると、アクティビティの処理時間と待ち時間をより正確に算出できます。タスクに実際に取り組んでいた時間と、キューで待機していた時間を区別できます。

重要な理由

アクティビティの処理時間を正確に算出し、実作業時間と待機時間を区別できます。

入手先

単発のイベントでは、通常、開始時刻と同じです。所要時間のあるアクティビティでは、ワークフローログから取得するか、後続イベントを基に算出します。

例
2023-10-26T10:05:00Z2023-11-15T14:45:20Z2024-01-20T09:10:30Z
必須 推奨 任意

決算・レポーティングの仕訳のアクティビティ

プロセスを正確に把握し、改善するためにイベントログに記録する主な手順とマイルストーンです。
6 推奨 6 任意
アクティビティ 説明
仕訳の取消を処理
転記済みの仕訳を、逆仕訳を記録した新しい伝票を作成して取り消します。転記済み伝票のエラーを修正するための明示的な取引であり、監査証跡が残ります。
重要な理由

取消は、転記済み伝票にエラーがあったことを示します。取消率が高い場合、承認プロセスやデータ入力の品質に根本的な問題がある可能性があります。取消を追跡すると、初回処理の正確性を高めるのに役立ちます。

入手先

取消は明示的なイベントです。新しく作成された取消伝票のヘッダー(BKPF)には、取消対象の伝票への参照が取消伝票番号(STBLG)項目に記録されます。イベントの時刻には、新しい伝票の転記日を使用します。

記録

BKPF-STBLGに値が入力されている伝票を特定します。イベントのタイムスタンプには、取消伝票の転記日を使用します。

イベントタイプ explicit
仕訳の消込を完了
仕訳の未消込明細を、請求書に対する支払いなど別の転記で相殺します。このアクティビティは特定の明細の照合を示し、実質的にその明細をクローズします。
重要な理由

このアクティビティは、多くの仕訳、特に仮勘定や未消込明細管理対象の勘定に関する仕訳で、最終的な照合手順を示します。転記から消込までの時間を分析すると、照合の効率を測定できます。

入手先

このイベントは、明細テーブル(BSEGまたはACDOCAビュー)から推定します。明細が消し込まれると、その明細の消込日(AUGDT)と消込伝票(AUGBL)が入力されます。

記録

イベントのタイムスタンプには、明細の消込日(BSEG-AUGDT)を使用します。

イベントタイプ inferred
仕訳を作成
このアクティビティは、システムで仕訳伝票を作成した時点を示します。ヘッダーテーブル(BKPF)にレコードが作成されますが、総勘定元帳にはまだ転記されていません。仕訳のライフサイクルはここから始まります。
重要な理由

これはプロセスの主要な開始イベントです。このイベントから転記までの時間を分析すると、全体のサイクルタイムを測定し、初期のデータ入力の遅れを特定できます。

入手先

SAPのBKPFテーブルにある作成日(CPUDT)と作成時刻(CPUTM)の項目を使い、対象の伝票番号(BELNR)に対するこのイベントを明示的に記録できます。

記録

イベントのタイムスタンプにはBKPF-CPUDTとBKPF-CPUTMを使用します。

イベントタイプ explicit
仕訳を承認
権限を持つ管理者が仕訳を最終承認し、その妥当性と正確性を確認します。このアクティビティは、伝票を総勘定元帳に転記する前の最終ゲートです。
重要な理由

これは承認サイクルを締めくくる重要な節目です。この段階に至るまでの時間は、プロセス全体の所要時間を大きく左右し、承認者の処理効率を示す重要な指標となります。

入手先

このイベントは、最終承認の手順を示すワークフローログ、または伝票のステータス変更から推定します。承認者のユーザーIDとタイムスタンプは、ワークフローデータや変更ログから取得できます。

記録

ワークフローログで最終承認のタイムスタンプを特定するか、変更伝票でステータスが「承認済み」に変わった時刻を確認します。

イベントタイプ inferred
仕訳を確認に提出
仕訳の作成者が、確認・承認ワークフローに正式に伝票を提出します。このアクティビティは、データ入力から正式な統制プロセスへの引き継ぎを示し、承認サイクルの開始点となります。
重要な理由

ここが承認サイクルタイムの開始点です。この時点から最終承認または却下までを測定すると、確認・承認段階におけるボトルネックを切り分けられます。

入手先

多くの場合、業務オブジェクトに関連付けられたワークフローログ(テーブルSWW_WIHEAD、SWWLOG)から取得します。また、伝票ヘッダー(BKPF)のカスタム項目のステータス変更から推定することもできます。

記録

ワークフロー項目の作成タイムスタンプ、またはステータス項目が「提出済み」や「確認中」に変わった時刻。

イベントタイプ inferred
仕訳を転記
仕訳が総勘定元帳に正式に記録され、会社の財務諸表に反映されます。この時点で、伝票は恒久的な財務記録となります。
重要な理由

これは主要な成功の節目であり、中心となる処理サイクルの終了を示します。転記済み仕訳の処理量と、この段階に至るまでの時間は、プロセスマイニングの基本的な指標です。

入手先

このイベントは、BKPFテーブルの転記日(BUDAT)で明示的に記録されます。転記済み伝票では伝票ステータス(BSTAT)が空欄となり、保留中(「V」)や仮置き(「D」)の伝票と区別できます。

記録

イベントのタイムスタンプには転記日(BKPF-BUDAT)と入力日(BKPF-CPUDT)を使用します。BKPF-BSTATが空欄の場合、伝票は転記済みです。

イベントタイプ explicit
仕訳を保留
ユーザーが仕訳を転記せずに未完成の状態で保存し、後から入力を完了したり確認したりできるようにします。明示的な操作によって伝票ヘッダーのレコードが作成され、ステータスが「保留」となり、未転記の状態で保持されます。
重要な理由

保留は提出前によく行われる手順です。保留状態の期間を追跡すると、正式な確認・承認プロセスが始まる前のデータ入力や準備の遅れを特定できます。

入手先

BKPFテーブルでは、伝票ステータス項目(BSTAT)が「V」の伝票を保留中として識別します。イベントのタイムスタンプには作成日(CPUDT)を使用します。

記録

作成時点でBKPF-BSTAT = 'V'となっている伝票を抽出します。

イベントタイプ explicit
仕訳を修正
ユーザーが、却下または修正のために差し戻された仕訳を変更します。確認プロセスで指摘された問題に対応し、再提出するまでに必要な手戻りを示します。
重要な理由

このアクティビティから手戻りの発生状況を数値で把握できます。修正の頻度と所要時間を分析すると、非効率の原因を特定し、トレーニングやプロセスの明確化に向けた改善機会を見つけられます。

入手先

BKPFテーブルの最終変更日(AEDAT)を追跡し、以前に「却下」状態だった伝票の変更を推定できます。変更内容の詳細は、変更伝票から確認できます。

記録

却下後に行われた変更のタイムスタンプには、変更伝票ヘッダー(CDHDR-UDATE)を使用します。

イベントタイプ inferred
仕訳を却下
確認者または承認者が仕訳を却下し、転記を差し止めます。通常、伝票は修正のため作成者に差し戻され、手戻りが発生します。
重要な理由

却下を追跡することは、プロセスの品質を把握し、よくあるエラーを特定するうえで重要です。却下率が高い場合、データの正確性や方針の理解、証憑の不足に問題がある可能性があります。

入手先

このイベントは、ワークフローログまたは仕訳伝票のカスタムステータス項目の変更から推定します。該当するステータス項目の変更伝票ログ(CDHDR/CDPOS)からタイムスタンプを取得できます。

記録

変更伝票(CDHDR/CDPOS)またはワークフローログで、ステータス項目が「却下」に変わったことを特定します。

イベントタイプ inferred
手動転記を特定
仕訳が自動インターフェースやバッチジョブではなく、手動のトランザクションコードを使って転記されました。これは時間を伴うイベントではなく、転記アクティビティの分類です。
重要な理由

手動転記の特定は、自動化の取り組みに欠かせません。手動転記の割合が高い場合、サブシステムの連携や自動転記プログラムの利用によって、プロセスを効率化できる可能性があります。

入手先

伝票ヘッダーテーブル(BKPF)のトランザクションコード(TCODE)項目を分析して判定します。FB01、F-02、FB50など、既知の手動Tコードの一覧を使って仕訳を分類します。

記録

転記時点のBKPF-TCODEを、あらかじめ定めた手動トランザクションコードの一覧と照合してイベントを分類します。

イベントタイプ calculated
証憑を添付
ユーザーが請求書やスプレッドシートなどの証憑を1つ以上仕訳に添付します。通常、確認や監査の際に財務取引の根拠や背景を示すために行います。
重要な理由

確認前に証憑を添付することは、コンプライアンスの遵守と承認の効率化に欠かせません。このアクティビティを分析すると、文書化ルールの遵守状況と承認サイクルへの影響を測定できます。

入手先

通常は、汎用オブジェクトサービス(GOS)を通じて関連付けられた添付ファイルの作成タイムスタンプから推定します。SRGBTBRELテーブルで、業務オブジェクト(BKPF伝票など)と添付ファイルの関連を確認できます。

記録

GOSの添付ファイルテーブル(SRGBTBRELなど)を照会してBKPFオブジェクトへのリンクを確認し、添付ファイルの作成タイムスタンプを使用します。

イベントタイプ inferred
転記後に仕訳を変更
ユーザーが、総勘定元帳への転記後に仕訳の一部の項目を変更します。転記後はほとんどの財務データを変更できませんが、テキストや割当などの項目は変更できる場合があります。
重要な理由

このアクティビティは、コンプライアンス上の重要な確認項目です。転記後の変更は記録の改ざんを示す可能性があるため、不正の防止とデータの整合性確保に向けて注意深くモニタリングする必要があります。

入手先

変更伝票テーブル(CDHDR、CDPOS)から確実に推定できます。伝票番号に対応するCDHDRの変更日が転記日より後であれば、転記後に変更が行われたことを示します。

記録

CDHDRで、変更タイムスタンプ(UDATE/UTIME)が伝票の転記日(BKPF-BUDAT)より後になっているレコードを検索します。

イベントタイプ inferred
推奨 任意

データ抽出ガイド

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