サプライチェーン管理データテンプレート

Microsoft Dynamics 365 SCM
サプライチェーン管理データテンプレート

サプライチェーン管理データテンプレート

サプライチェーンのプロセスマイニングに必要な情報を収集するための、体系的なデータテンプレートです。分析に欠かせない属性や追跡対象のアクティビティを示し、Microsoft Dynamics 365 SCMからデータを抽出する方法も説明します。このテンプレートを使ってイベントログを準備し、分析に役立ててください。
  • 詳細な分析に必要な推奨属性
  • プロセス全体で追跡する主なサプライチェーンのアクティビティ
  • Microsoft Dynamics 365 SCMからデータを抽出する方法
イベントログを初めて作成する方はこちら: プロセスマイニング用イベントログの作成方法.

サプライチェーン管理の属性

イベントログに含めることを推奨するデータ項目です。サプライチェーン管理プロセスを詳しく正確に分析できます。
5 必須 8 推奨 8 任意
名前 説明
物流注文
LogisticsOrder
サプライチェーンにおける特定の注文履行依頼を識別する一意の識別子で、主なケース識別子として機能します。
説明

物流注文は、顧客需要から最終納品まで、物流プロセス全体を通じて一意に識別する番号です。この属性を使うと、特定の注文履行依頼に関する調達、生産、出荷などのサブプロセスを結び付けられます。

分析では、すべてのイベントを物流注文に関連付けることで、プロセスの流れを最初から最後まで再構成できます。部門やシステムをまたぐ注文の進捗を追跡し、ボトルネックを特定するとともに、サイクル全体の時間を正確に測定できます。

重要な理由

関連するすべてのプロセスイベントを結び付けるための重要なキーです。これにより、1件の注文履行依頼について、サプライチェーンプロセスを最初から最後まで分析できます。

入手先

これは概念上の識別子です。SalesTable(販売注文)、WHSLoadTable(積荷ID)、InventTransOrigin(参照ID)などのテーブルのフィールドを組み合わせ、複数のモジュールをまたいで一意のケースIDを作成する方法が考えられます。

例
LO-2024-00123LO-2024-00124LO-2024-00125
アクティビティ
ActivityName
物流プロセスの中で発生した業務イベントまたは作業の名称です。
説明

この属性には、「発注書の発行」「製品の生産」「出荷のスケジュール設定」など、発生した業務イベントや作業が記録されます。これらのアクティビティがプロセスを構成します。

アクティビティの順序、頻度、所要時間の分析は、プロセスマイニングの中核です。プロセスマップの自動検出と可視化、標準手順からの逸脱の検出、改善の余地がある頻発または非効率な工程の特定が可能になります。

重要な理由

プロセスの各ステップを定義するため、プロセスの流れを可視化し、ばらつきを分析して、ボトルネックやコンプライアンスに反するアクティビティを特定できます。

入手先

SalesTable、PurchTable、ProdTableなどの各種取引テーブルにおけるステータス変更に基づく業務ロジックや、CustInvoiceJourなどのテーブルに記録された文書の転記日から導出します。

例
発注書の発行製品の生産完了顧客請求書の転記商品の納品
イベント時刻
EventTime
アクティビティの発生時刻を示すタイムスタンプです。
説明

この属性には、アクティビティがシステムに記録された正確な日時が含まれます。サイクル時間の算出、プロセスパフォーマンスの把握、ボトルネックの特定など、時間に基づくプロセス分析に欠かせません。

このタイムスタンプに基づいてイベントを時系列に並べると、プロセスマイニングツールでアクティビティの実際の順序を再構成できます。理想化されたプロセスモデルに頼らず、実際のプロセスの流れや変化を把握するうえで重要です。

重要な理由

イベントを正しい順序に並べ、サイクル時間やリードタイムなど、時間に基づくすべての指標を算出するうえで重要なタイムスタンプです。

入手先

通常、D365 SCMのテーブルにある作成日時またはステータス変更日時のフィールドから取得します。例として、SalesTableのCreatedDateTime、PurchLineのDeliveryDate、InventTransの物理取引日などがあります。

例
2023-04-15T09:00:00Z2023-04-18T14:30:00Z2023-05-01T11:22:00Z
ソースシステム
SourceSystem
イベントデータの抽出元となる記録システムです。
説明

この属性は、データの発生元となったシステムまたはモジュールを示します。複雑なサプライチェーン環境では、販売、調達、倉庫管理など、Dynamics 365 SCM内の複数のモジュールからデータを取得する場合があります。

ソースシステムを指定すると、データガバナンスやデータの不整合の調査に役立ち、記録されたアクティビティの背景も把握できます。データ品質を確保し、情報の発生元まで追跡できるため、特にシステム連携がある環境で重要です。

重要な理由

データの発生元に関するコンテキストを示します。データの検証や問題の調査、システム間にまたがるプロセスのばらつきを把握するうえで欠かせません。

入手先

通常、データ抽出時に追加する固定値で、この特定のシステムから取得したレコードを識別します。

例
Microsoft Dynamics 365 SCMD365-PRODAX2012-FIN
最終データ更新
LastDataUpdate
ソースシステムからデータを最後に更新した時刻です。
説明

この属性は、データを最後に抽出または更新した日時を示します。プロセス分析ダッシュボードに欠かせないメタデータです。

分析対象のデータがどの時点のものかを把握できるため、最新の情報に基づいて結論を導けます。また、データパイプラインの管理や、データの読み込みが予定どおりに実行されているかの確認にも役立ちます。

重要な理由

データの鮮度を把握できるため、分析に基づいて適切なタイミングで関連性の高い業務判断を行えます。

入手先

更新サイクルの終了時に、データ抽出ツールまたはETLツールがデータセットに値を付与します。

例
2023-06-10T02:00:00Z2023-06-11T02:00:00Z2023-06-12T02:00:00Z
ユーザーID
UserId
アクティビティを実行したユーザーの識別子です。
説明

この属性には、特定のアクティビティを実行した従業員またはシステムユーザーのIDが記録されます。発注書を作成した購買担当者や、出荷を確定した倉庫作業者などが該当します。

ユーザー別にアクティビティを分析すると、業務負荷の分布や研修の必要性を把握し、プロセスの逸脱を調査できます。また、監査担当者が操作を個人まで追跡できるため、コンプライアンス分析にも欠かせません。パフォーマンス管理やリソースの最適化にも役立ちます。

重要な理由

ユーザーやチームごとのプロセスパフォーマンスを分析し、自動化の機会を見つけるのに役立ちます。コンプライアンスや監査証跡の分析にも欠かせません。

入手先

D365 SCMの多くの取引テーブルにある「Created by」または「Modified by」フィールドから取得します。例として、SalesTableやPurchTableのCreatedByがあります。

例
j.doea.smithAX_BATCH_USER
仕入先名
SupplierName
原材料や商品を提供する仕入先の名前です。
説明

この属性には、資材の調達先である仕入先の名前が含まれます。調達関連のアクティビティを分析する際の重要な切り口です。

「調達リードタイムの内訳」や「仕入先パフォーマンスのベンチマーク」のダッシュボードで幅広く使われます。仕入先別にプロセス指標を分析すると、信頼性や効率性の高い取引先だけでなく、遅延や業務の中断を頻繁に引き起こす取引先も特定できます。この情報は、戦略的な調達先の選定や仕入先との関係管理に役立ちます。

重要な理由

仕入先ごとに調達パフォーマンスを分類して比較できます。仕入先との関係改善や資材のリードタイム短縮に役立ちます。

入手先

発注書テーブル(PurchTable)と仕入先マスターテーブル(VendTable)を、仕入先勘定番号で結合して取得します。

例
Contoso原材料Fabrikam Inc.Northwind Traders
希望納品日
RequestedDeliveryDate
顧客が希望する納品日です。
説明

この属性には、顧客が注文時に指定した納品日が記録されます。実際の納品パフォーマンスを測定する際の基準となります。

「納期遵守パフォーマンスモニター」ダッシュボードと、納期遵守率の重要業績評価指標(KPI)の基礎となる日付です。希望納品日と実際の納品日を比較する方法は、納品パフォーマンスの標準的な測定方法であり、顧客満足度を測る重要な指標です。

重要な理由

納期遵守パフォーマンスを測定する基準です。顧客満足度とサプライチェーンの信頼性を測る重要業績評価指標(KPI)に欠かせません。

入手先

SalesLineテーブルのReceiptDateRequestedフィールド、またはSalesTableのShippingDateRequestedフィールドにあります。

例
2023-05-102023-06-012023-07-20
発注書番号
PurchaseOrderNumber
仕入先に送付した発注書を識別する一意の番号です。
説明

外部の仕入先に原材料や商品を発注する際に使用する正式な文書番号です。品目、数量、価格、納品日などの情報が含まれます。

発注書番号を基準に分析すると、「調達リードタイムの内訳」や「仕入先パフォーマンスのベンチマーク」のダッシュボードで役立ちます。購買依頼から仕入先への支払いまで、調達から支払いまでの全体を追跡でき、資材の調達における遅延の特定にも役立ちます。

重要な理由

このIDは、サプライチェーンの調達部分の分析、仕入先のパフォーマンスの監視、資材のリードタイムの把握に欠かせません。

入手先

PurchTableテーブルのPurchIdフィールドにあります。

例
PO-000541PO-000542PO-000543
納期遵守
IsOnTimeDelivery
希望納品日までに納品されたかどうかを示すフラグです。
説明

この属性は、物流オーダーが納期を守ったかどうかを示す計算済みの真偽値です。「商品を納品する」アクティビティのタイムスタンプと「希望納品日」を比較して算出します。

納期遵守率の重要業績評価指標(KPI)の算出に使われ、「納期遵守パフォーマンスモニター」ダッシュボードの主要なフィルターとなります。日付の比較結果を真または偽の値にすることで、遅延したオーダーの絞り込みや件数の集計が簡単になります。

重要な理由

顧客サービスのパフォーマンスを直接測定し、納期遵守の重要業績評価指標(KPI)の算出に使われます。納品の信頼性を簡単に分析できます。

入手先

計算フィールドです。ロジック:IF(「商品を納品する」のタイムスタンプ <= 「希望納品日」)THEN True ELSE False。

例
truefalse
製造オーダー番号
ProductionOrderNumber
製造オーダーを識別する一意の番号です。
説明

この番号は、製造施設で特定の数量の製品を生産するオーダーを識別します。原材料の消費量と完成品の生産量を追跡できます。

製造を行う企業にとって、このIDは生産プロセスの追跡に欠かせません。「生産スケジュール遵守状況」のダッシュボードでは、計画上の生産日と実際の完了日を関連付け、製造プロセスの差異や遅延を把握できます。

重要な理由

製造工程を詳しく分析し、生産スケジュールの遵守状況を測定するとともに、製造現場のボトルネックを特定できます。

入手先

ProdTableテーブルのProdIdフィールドにあります。

例
PRD-000112PRD-000113PRD-000114
販売注文番号
SalesOrderNumber
顧客の販売注文を一意に識別する番号です。
説明

商品やサービスに対する顧客の依頼を示す主な参照番号です。販売注文を起点に、調達や生産など、サプライチェーンの後続アクティビティが始まります。

プロセスマイニングでは、販売注文番号を重要な分析軸として、フィルターや分析に使用します。業務担当者は特定の顧客注文について、履行プロセス全体を追跡できます。また、概念上の物流注文ケースIDを構成する主な要素となることもあります。

重要な理由

サプライチェーンプロセスを顧客需要に直接結び付けるため、受注から入金までのサイクルや、顧客ごとの注文履行パフォーマンスを分析できます。

入手先

SalesTableテーブルのSalesIdフィールドにあります。

例
SO-001872SO-001873SO-001874
顧客名
CustomerName
販売オーダーを発注した顧客の名前です。
説明

この属性は、販売オーダーに関連付けられた顧客を識別します。サプライチェーンプロセスを顧客の視点から分析できます。

顧客別に物流プロセスを分析すると、特定の顧客に固有の納品パターンや要望、課題が見えてきます。主要顧客の管理やサービスレベルの調整にも役立ち、顧客満足度と継続率の向上につながります。

重要な理由

顧客別の分析が可能になり、遅延が多い顧客の特定や、主要顧客向けのサービスレベルの評価に役立ちます。

入手先

販売オーダーテーブル(SalesTable)と顧客マスターテーブル(CustTable)を、顧客勘定番号で結合して取得します。

例
Alpine Ski HouseAdventure WorksCity Power & Light
倉庫ID
WarehouseId
商品を保管または取り扱う倉庫を識別する番号です。
説明

この属性は、ピッキング、梱包、出荷などのアクティビティに関わる倉庫または配送センターを識別します。

「倉庫業務の処理量」ダッシュボードで施設ごとのパフォーマンスを比較する際に欠かせません。倉庫別に分析すると、効率の高い拠点、キャパシティに課題がある拠点、優先的に業務改善が必要な拠点を特定できます。

重要な理由

拠点ごとのパフォーマンス比較やボトルネック分析が可能になり、倉庫の効率改善に役立ちます。

入手先

InventSumやWHSWorkTableなど、在庫管理や倉庫管理に関連するテーブルのInventLocationIdフィールドにあります。

例
WH-MainWH-EastDC-West
出荷予定日
ScheduledShipmentDate
出荷が予定されている日付です。
説明

この属性は、倉庫または製造施設から出荷する予定日を表します。フルフィルメントプロセスにおける重要な社内マイルストーンです。

出荷スケジュール遵守率の重要業績評価指標(KPI)の算出に使われます。予定日と「輸送用に商品を積み込む」アクティビティの実績日を比較すると、社内の物流計画と実行の信頼性や予測可能性を測定できます。

重要な理由

社内スケジュールの遵守状況や出荷プロセスの予測可能性を測定できます。これらは、その後の輸送計画にも影響します。

入手先

SalesLineのConfirmedShipDateなどのフィールド、または計画済みの積荷に関するWHSLoadTableの関連フィールドにあります。

例
2023-05-082023-05-302023-07-18
受注金額
OrderValue
販売オーダーの合計金額です。
説明

この属性は、顧客の販売オーダーの合計金額を表します。プロセスパフォーマンスがビジネスに与える影響を把握するための重要な指標です。

サイクルタイムや納品遅延などのプロセス指標を受注金額とあわせて分析すると、改善の優先順位を決めやすくなります。たとえば、高額な受注への遅延は、少額の受注への遅延より優先して対処すべき場合があります。プロセス分析に金額の視点を加えられます。

重要な理由

プロセス分析に金額の視点を加え、財務への影響に基づいて問題の優先順位を決められます。

入手先

SalesLineテーブルから算出します。特定の販売オーダー(SalesId)に属するすべての明細のLineAmountフィールドを合計します。

例
15200.50850.00125000.75
手戻りの有無
IsRework
アクティビティまたはプロセスのループが手戻りに該当するかどうかを示すフラグです。
説明

この属性は、手戻りや修正のループに該当するアクティビティまたはプロセス経路を識別する、計算済みの真偽値です。たとえば、「品質検査を実施する」アクティビティで不合格となり、前の「商品を製造する」工程に戻る場合、手戻りとして記録されます。

受注フルフィルメントの手戻り率の重要業績評価指標(KPI)の算出に欠かせません。手戻りを記録することで、品質上の問題やプロセスエラーの頻度と影響を定量化し、プロセスの改善や管理が必要な領域を特定できます。

重要な理由

理想経路に含まれないアクティビティを明示することで、プロセスの非効率や品質上の問題を定量化できます。

入手先

通常、ビジネスルールに基づいて算出する計算フィールドです。たとえば、「商品を再梱包する」など特定のアクティビティ名を手戻りとして記録したり、プロセスフローの逆戻りループを特定したりします。

例
truefalse
製品カテゴリー
ProductCategory
製品が属するカテゴリーです。
説明

この属性は、個々の製品を「電子機器」「原材料」「完成品」などの大きなカテゴリーに分類し、サプライチェーンをより高い視点から分析できるようにします。

数千のSKUを個別に確認する代わりに、製品カテゴリーを使って、製品群全体に影響する傾向やボトルネックを特定できます。「調達リードタイムの内訳」ダッシュボードでは、資材の種類ごとに仕入先のパフォーマンスを把握する際に役立ちます。

重要な理由

製品群ごとの集計分析が可能になり、戦略的な意思決定や、特定の製品群に影響する全体的な問題の特定に役立ちます。

入手先

品目マスターテーブル(InventTable)と、EcoResProductCategoryなどの製品カテゴリーのテーブルを結合して取得します。

例
オーディオ部品梱包材油圧部品
製品番号
ProductNumber
発注または製造する製品を識別する一意の番号です。
説明

この属性は、取引対象となる製品の在庫管理単位(SKU)または品目番号です。顧客に販売する完成品の場合も、仕入先から購入する原材料の場合もあります。

製品別にサプライチェーンプロセスを分析すると、リードタイムが長い品目、品質上の問題が頻発する品目、製造工程が複雑な品目を特定できます。この情報は、在庫管理、需要予測、製品ポートフォリオの最適化に役立ちます。

重要な理由

製品ごとのプロセスパフォーマンスを分析し、特定の品目に固有のサプライチェーン上の課題を把握できます。

入手先

SalesLine、PurchLine、ProdBOMなどの取引明細テーブルにあるItemIdフィールドにあります。

例
A0001D0010M9201
輸送手段
ModeOfTransport
トラック、航空機、船舶など、出荷に使用する輸送手段です。
説明

この属性は、出発地から目的地まで商品を運ぶための輸送手段を指定します。道路、鉄道、航空、海上輸送などがあります。

「輸送効率とコスト」ダッシュボードで重要な分析軸となります。輸送手段別にサイクルタイムとコストを分析すると、物流戦略の最適化、速度とコストの適切なバランスの選択、特定の輸送経路における非効率の特定に役立ちます。

重要な理由

輸送コストと効率の分析に欠かせません。物流ネットワークの最適化や運賃の削減に役立ちます。

入手先

SalesTableやPurchTableなどのテーブルにあるModeOfDeliveryフィールド、またはTMSRouteなどの輸送管理テーブルにある詳細情報から取得します。

例
トラック航空海上鉄道
運送会社名
CarrierName
出荷を担当する輸送会社または運送業者の名前です。
説明

この属性は、商品の輸送を担当するサードパーティーの物流事業者または自社の車両を識別します。商品を実際に輸送する会社を示します。

運送業者は、「輸送効率とコスト」ダッシュボードの重要な分析軸です。運送業者別に輸送時間や納期遵守率などの指標を分析すると、物流パートナーを比較し、より有利な料金を交渉したり、運送業者の選定について十分な情報に基づいて判断したりできます。

重要な理由

物流パートナーごとのパフォーマンスを分析でき、運送業者の管理や輸送コストの最適化に役立ちます。

入手先

販売オーダーのCarrierServiceなどのフィールド、またはTMSCarrierなどの専用輸送管理テーブルにあります。

例
FedExUPSMaerskDHL
必須 推奨 任意

サプライチェーン管理のアクティビティ

イベントログに記録する主なプロセスのステップとマイルストーンです。プロセスの発見やパフォーマンス分析に役立ちます。
8 推奨 7 任意
アクティビティ 説明
原材料の受領
サプライヤーから注文した商品や資材を倉庫で実際に受け取ります。Dynamics 365で発注書に対する製品受領の転記を行うと、この取引が記録されます。
重要な理由

このアクティビティは、サプライヤーのリードタイムの終了と、生産や注文履行に必要な資材の利用可能化を示します。ここでの遅延は、後続のスケジュールや顧客への納品日に直接影響します。

入手先

調達とソーシング、または在庫管理モジュールに記録されます。製品受領(VendPackingSlipJour)を転記すると、タイムスタンプ付きの取引レコードが作成されます。

記録

発注書に対する製品受領が転記された時点で記録されるイベントです。

イベントタイプ explicit
商品のピッキングと梱包
倉庫作業者が在庫から商品を実際にピッキングし、出荷用に梱包します。ピッキング作業が完了し、システム上の梱包ステータスが更新された時点で記録されます。
重要な理由

倉庫での注文履行における主要作業の完了を示します。倉庫オペレーションの処理量を示すダッシュボードの重要な指標であり、ピッキングと梱包のプロセスにおけるボトルネックの特定にも役立ちます。

入手先

倉庫管理モジュールに記録されます。通常、倉庫作業(WHSWorkTable)のステータスが「Closed」に変わったこと、または梱包明細を転記したことから判断します。

記録

倉庫作業のステータスが「Closed」に変わったこと、または梱包明細の転記日から判断します。

イベントタイプ inferred
商品の納品
商品が顧客の指定場所に到着したことを示します。Dynamics 365には標準の「delivered」取引がないため、運送業者の追跡データや手動のステータス更新から判断する場合があります。
重要な理由

実際の納品完了を示します。納期遵守の重要業績評価指標(KPI)や顧客向け指標の算出に欠かせない「実際の納品日」を把握できます。

入手先

通常、標準フィールドとしては用意されていません。販売注文または出荷のカスタム日付フィールドに記録し、手動で更新するか、運送業者のシステムとの連携を通じて取得します。

記録

納品日フィールドの手動更新、または外部運送業者APIとの連携から判断します。

イベントタイプ inferred
発注書の発行
正式な発注書を作成して確定し、サプライヤーからの購入を確約します。発注書のステータスが「Confirmed」または「In external review」に更新された時点で、このイベントが記録されます。
重要な理由

これは調達における重要な節目であり、サプライヤーのリードタイムを測定する際の主な起点です。このイベントから資材の受領までにかかる時間を分析すると、サプライヤーのパフォーマンスを評価できます。

入手先

調達とソーシングモジュールに記録されます。発注書の確定は、PurchTableのステータス変更と日付で追跡できます。

記録

仕訳処理によって発注書のステータスが「Confirmed」に更新された時点で記録されます。

イベントタイプ explicit
納品受領書への署名
顧客が納品書への署名などを通じて、商品の受領を正式に確認します。通常、文書を添付するか、システムのステータスを更新して記録します。
重要な理由

注文履行が正常に完了したことを示す最終確認であり、物流プロセスの確定的な終了点です。紛争の解決や注文サイクル全体の時間を算出するうえで重要です。

入手先

これは標準の個別取引ではありません。販売注文のステータスを更新するか、文書管理機能で納品証明書のスキャンデータを添付して管理することが一般的です。

記録

ステータスの更新、または販売注文や出荷への納品証明書(POD)の添付から判断します。

イベントタイプ inferred
製品の生産完了
製造プロセスが完了し、完成品としてシステムに正式に報告されます。製造オーダーの「Report as Finished」仕訳を転記すると記録され、在庫が更新されます。
重要な理由

生産段階の完了を示し、品質管理や出荷に向けて製品が利用可能になります。生産スケジュールの遵守状況を測る重要な節目です。

入手先

生産管理モジュールに記録されます。「Report as Finished」仕訳を転記すると、タイムスタンプ付きの在庫取引が作成され、製造オーダーのステータスが更新されます。

記録

製造オーダーの「Report as Finished」仕訳が転記された時点で記録されます。

イベントタイプ explicit
輸送車両への積み込み
梱包済みの商品を運送業者の車両に実際に積み込み、システム上で出荷を確定します。このイベントは、Dynamics 365の「Ship confirm」操作に該当します。
重要な理由

商品が倉庫を出発したことを示します。このアクティビティは、「輸送中」の所要時間を測定する起点であり、出荷の財務計上にも関わります。

入手先

倉庫管理または輸送管理モジュールに記録されます。積荷または出荷(WHSLoadTable)に対して「Ship confirm」を実行すると、タイムスタンプ付きのイベントが作成されます。

記録

関連する積荷または出荷に対して「Ship confirm」を実行した時点で記録されます。

イベントタイプ explicit
顧客注文の作成
Dynamics 365 SCMで新しい販売注文が正式に作成されたことを示します。ユーザーが新しい販売注文の文書を保存した時点で、タイムスタンプ付きのイベントとして記録され、注文の履行プロセスが始まります。
重要な理由

このアクティビティは、注文履行サイクルの正式な開始を示します。全体のリードタイムや納期遵守パフォーマンスの測定、注文受付の傾向分析における基準点となります。

入手先

これは販売とマーケティングモジュールに記録される明示的なイベントです。SalesTable(販売注文ヘッダー)に、作成時刻とともに記録されます。

記録

SalesTableに販売注文レコードが作成された時点で記録されるイベントです。

イベントタイプ explicit
倉庫ピッキングリストの作成
注文を履行するためにピッキングする品目を作業者に指示する、ピッキングリストまたは倉庫作業を作成します。注文が処理のために倉庫へリリースされた時点で、このイベントが記録されます。
重要な理由

このアクティビティを起点に、倉庫での実作業が始まります。この時点から梱包完了までの時間を分析すると、倉庫内の業務効率や対応力を測定できます。

入手先

倉庫管理モジュールに記録されます。倉庫作業(WHSWorkTable)の作成、またはピッキングリスト仕訳(WMSPickingRoute)の転記が個別イベントとなります。

記録

ピッキングリスト仕訳の作成、または倉庫作業の作成時に記録されます。

イベントタイプ explicit
出荷のスケジュール設定
梱包済み商品の出荷日と運送業者を指定します。輸送管理モジュールで積荷を計画したとき、または出荷を確定したときに記録されることが一般的です。
重要な理由

出荷スケジュールの遵守状況を測定するためのベースラインとなります。予定日と実際の積み込み日を比較することは、物流計画のパフォーマンスを測る重要な指標です。

入手先

輸送管理(TMS)モジュールに記録されます。積荷(WHSLoadTable)または出荷の確定時に予定出荷日が記録されている場合、その日付を取得できます。

記録

輸送積荷または出荷レコードが確定された時点で記録されます。

イベントタイプ explicit
品質検査の実施
生産または受領した製品が基準を満たしているか確認するため、品質検査を実施します。通常、システムでは品質オーダーの完了または検証として記録されます。
重要な理由

製品の品質とプロセスのコンプライアンスを確保します。品質検査の未実施や検査時間の長期化を特定することで、リスクを抑え、プロセス全体の流れを改善できます。

入手先

在庫管理モジュールの品質オーダーを通じて記録されます。品目に関連付けられた品質オーダー(InventQualityOrderTable)の検証またはクローズが、このイベントに該当します。

記録

品目のロット番号またはシリアル番号に関連付けられた品質オーダーが検証またはクローズされた時点で記録されます。

イベントタイプ explicit
注文のキャンセル
顧客の販売注文が、履行完了前にキャンセルされます。販売注文ヘッダーのステータスが「Canceled」に変わったことで記録されます。
重要な理由

プロセスが望ましくない結果に終わったことを示します。注文がキャンセルされた時期や理由を分析すると、対処が必要な製品の在庫状況、リードタイム、顧客サービスの問題を把握できます。

入手先

SalesTableのステータスフィールドが「Canceled」に変わったことから判断します。変更追跡またはデータベースログが有効な場合は、変更日も取得できます。

記録

販売注文のステータスが「Canceled」に変わったことから判断します。

イベントタイプ inferred
製造オーダーの作成
顧客の物流注文に必要な完成品を製造するため、製造オーダーを作成します。これは生産管理モジュールに記録される個別イベントです。
重要な理由

受注生産の場合、このイベントを起点に製造プロセスが始まります。この時点から製品の完成までの時間を追跡することは、生産サイクル時間やスケジュールの遵守状況を分析するうえで重要です。

入手先

生産管理モジュールに記録されます。ProdTable(製造オーダーテーブル)に新しいレコードを作成すると、作成時刻が記録されます。

記録

製造オーダーテーブル(ProdTable)に新しいレコードが作成された時点で記録されます。

イベントタイプ explicit
購買依頼の作成
注文に必要な資材の在庫が不足している場合などに、調達部門へ正式に購入を依頼します。新しい購買依頼の文書を作成して保存した時点で、明示的なイベントとして記録されます。
重要な理由

このアクティビティを起点に、調達のサブプロセスが始まります。調達リードタイムのうち社内承認にかかる時間を分析し、発注書の発行前に生じる遅延を特定するうえで重要です。

入手先

調達とソーシングモジュールに記録されます。PurchReqTableへのレコード作成は、タイムスタンプ付きの個別イベントです。

記録

購買依頼テーブル(PurchReqTable)にレコードが作成された時点で記録されるイベントです。

イベントタイプ explicit
顧客請求書の転記
販売注文から販売請求書を作成し、財務元帳に転記します。通常は出荷時に行いますが、プロセスによって異なるため、独立したアクティビティとして扱います。
重要な理由

これは受注から入金までのサイクルにおける重要な財務上の節目です。出荷から請求書発行までの時間を分析すると、請求処理の遅延を把握し、キャッシュフローへの影響を確認できます。

入手先

売掛金管理モジュールに記録されます。販売注文の請求書を転記すると、特定の転記日とともにCustInvoiceJourテーブルにレコードが作成されます。

記録

販売注文の請求書が転記され、CustInvoiceJourレコードが作成された時点で記録されます。

イベントタイプ explicit
推奨 任意

データ抽出ガイド

Microsoft Dynamics 365 SCMからデータを取得する方法

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