インシデント管理用データテンプレート
インシデント管理用データテンプレート
これはインシデント管理向けの汎用プロセスマイニング用データテンプレートです。より詳しい手順については、システム別のテンプレートをご利用ください。
特定のシステムを選択- あらゆるインシデント管理システムに対応する汎用データ構造
- 詳細な分析に推奨される属性とアクティビティ
- システム別の例を含むデータ抽出ガイド
インシデント管理の属性
| 名前 | 説明 | ||
|---|---|---|---|
| アクティビティ名 ActivityName | インシデントのライフサイクル中に発生した、特定の業務アクティビティ、イベント、またはステータス変更の名前です。 | ||
| 説明 アクティビティ名は、インシデント管理プロセスで実行された個別のステップやタスクを表します。プロセスマップを構成するこれらのアクティビティには、「SLA違反を検出」のような自動システムイベントや、「担当者割り当て」「回避策を提示」のような手動操作があります。 プロセスマイニング分析では、この属性が基本となります。プロセスグラフのノードを定義し、作業の流れを可視化して、よくある経路やボトルネック、標準手順からの逸脱を分析できます。アクティビティ名の粒度と明確さは、得られるインサイトの質と深さに直接影響します。 重要な理由 この属性でプロセスのステップを定義し、インシデントのライフサイクルの流れを可視化して分析できます。 入手先 イベントログ、監査証跡、ステータス変更記録、またはインシデント管理システムのタスク説明欄を組み合わせて導出することがよくあります。 例 インシデントの作成グループへの割り当てインシデント解決ステータスが保留に変更 | |||
| イベントのタイムスタンプ EventTimestamp | インシデントに関する特定のアクティビティまたはイベントが発生した正確な日時です。 | ||
| 説明 イベントのタイムスタンプは、アクティビティが発生した正確な時刻を示します。インシデントのライフサイクルに含まれる各アクティビティには、イベントの時系列を把握するためのタイムスタンプが必要です。 この属性は、時間に基づくプロセスマイニング分析に欠かせません。アクティビティ間のサイクルタイムや各ステップの所要時間、インシデントの解決にかかった全体時間を算出できます。タイムスタンプを分析することで、組織はボトルネックを特定し、SLAの遵守状況を測定し、時間の経過に伴うプロセスのパフォーマンスの変化を把握できます。また、平均解決時間などの重要業績評価指標を算出する基礎にもなります。 重要な理由 イベントの時系列を把握できるため、所要時間の算出、ボトルネックの特定、時間の経過に伴うプロセスパフォーマンスの分析に役立ちます。 入手先 イベントログ、監査履歴テーブル、または関連レコードの「最終更新日時」や「作成日時」から取得できます。 例 2023-10-26T10:00:00Z2024-01-15T14:35:10Z2023-11-01T09:12:45Z | |||
| インシデントID IncidentId | 各インシデントに割り当てられる一意の識別子です。インシデントのライフサイクル全体を通じて追跡するための主キーとして使われます。 | ||
| 説明 インシデントIDは、システム内の各インシデントを区別する一意の英数字コードです。新しいインシデントの作成時に生成され、完全にアーカイブまたは削除されるまで変わりません。 プロセスマイニングでは、インシデントIDが分析の基盤となり、ケースIDとして機能します。このIDを使って、関連するイベント、ステータス変更、アクティビティを1つのプロセスインスタンスにまとめます。共通のインシデントIDでイベントをグループ化することで、アナリストは最初の報告から最終的な解決、クローズまで、各インシデントの一連の流れを正確に可視化できます。 重要な理由 プロセスマイニングでインシデントのライフサイクル全体を再構成するには、関連するすべてのアクティビティとイベントを結び付ける必要があります。 入手先 インシデントの主キーです。通常、各インシデントテーブルまたはオブジェクトのヘッダーやメインレコードにあります。 例 INC0010032TICKET-84321789456123 | |||
| ソースシステム SourceSystem | インシデントデータの抽出元となるシステムの名前または識別子です。 | ||
| 説明 ソースシステム属性は、データの取得元を示します。複数のITSMツールや連携システムを使う環境では、この項目によって異なるソースのレコードを区別できます。 プロセスマップの作成に直接使う属性ではありませんが、データの検証とガバナンスに役立ちます。データの取得元をたどり、システム間の不一致の可能性を把握し、分析対象を分けることができます。たとえば、同じ組織内でServiceNowとJiraに実装されたインシデント管理プロセスを比較できます。 重要な理由 データの取得元を把握できるため、複数のシステムを使う環境でのデータ検証、問題の調査、比較分析に役立ちます。 入手先 データ抽出時に追加される固定値である場合や、ソースシステムのテーブルにある項目である場合が一般的です。 例 ServiceNowJira Service ManagementBMC HelixZendesk | |||
| 最終データ更新日時 LastDataUpdate | このレコードのデータがソースシステムから最後に更新された日時を示すタイムスタンプです。 | ||
| 説明 最終データ更新日時のタイムスタンプは、データがソースシステムから最後に抽出または同期された日時を示します。分析対象のデータがどの程度新しいかを表すメタデータ項目です。 プロセスマイニング分析では、生成されたインサイトがどの時点の情報に基づいているかを把握するうえで重要です。リアルタイムの情報を見ているのか、過去のある時点のスナップショットを見ているのかを確認できます。このコンテキストは、業務のモニタリングや、最新かつ関連性のあるデータに基づく意思決定に欠かせません。 重要な理由 データがどの程度新しいかを示すため、分析対象のプロセス情報が最新かどうかを把握できます。 入手先 通常、データ抽出・変換(ETL)処理中に生成され、各レコードに記録されます。 例 2023-10-26T23:59:59Z2024-01-16T04:00:10Z2023-11-02T01:05:00Z | |||
| インシデントカテゴリ IncidentCategory | インシデントの分類です。通常、「ハードウェア > ノートパソコン > バッテリー」のような階層構造で整理されます。 | ||
| 説明 インシデントカテゴリは、インシデントの性質に基づいて分類するための体系的な方法です。通常は階層型の項目で、段階的に詳細な分類を行い、レポートや分析に向けてインシデントを論理的なグループに整理できます。 カテゴリ分類は、根本原因や傾向の分析に欠かせません。カテゴリで絞り込んだプロセスマップを分析すると、特定の種類のインシデントに関連する再発問題やパターンを特定できます。たとえば、「ソフトウェア」のインシデントと「ハードウェア」のインシデントでは、解決までのプロセスが大きく異なる場合があります。このデータは、初期分類の正確性やインシデント再発率などの重要業績評価指標に役立ちます。 重要な理由 根本原因の分析、再発するインシデントの傾向の特定、問題の種類ごとの対応方法の把握に欠かせません。 入手先 インシデントレコードにある標準項目で、分類に必須となっていることもよくあります。 例 ソフトウェア | アプリケーション | ログインの問題ハードウェア | プリンター | 応答なしネットワーク | Wi-Fi | 接続が遅い | |||
| インシデントステータス IncidentStatus | 「新規」「進行中」「クローズ」など、ライフサイクルにおけるインシデントの現在または過去の状態です。 | ||
| 説明 インシデントステータスは、特定の時点におけるインシデントの段階を示します。解決プロセスのどこまで進んでいるかを大まかに把握できます。一般的なステータスには、新規、割り当て済み、作業中、保留、解決済み、クローズがあります。 この属性はプロセス分析の基本です。ステータスの変更が、プロセスマップ上のアクティビティを定義することがよくあります。各ステータスの継続時間を分析すると、「保留」のまま長期間進まないインシデントなど、遅延の原因となるボトルネックを特定できます。また、未解決インシデントのバックログの算出や、解決に向けた進捗の追跡にも使われます。 重要な理由 インシデントの進捗を把握するうえで重要な属性です。プロセスマップのアクティビティの作成にもよく使われます。各ステータスの継続時間を分析すると、遅延を特定できます。 入手先 通常、インシデントのメインレコードの主要項目、またはインシデントの履歴ログで確認できます。 例 新規進行中顧客対応待ち解決済みクローズ | |||
| 優先度 Priority | インシデントに割り当てられた優先度です。解決の緊急度と順序を決定します。 | ||
| 説明 優先度は、インシデントの相対的な重要度と必要な応答速度を判断するための主要な属性です。インシデントの影響度と緊急度を組み合わせて決めることがよくあります。レベルは通常、重大から低まで設定されます。 プロセスマイニングで優先度別にインシデントを分析すると、緊急度に応じてプロセスがどのように対応しているかを詳しく把握できます。優先度の高いインシデントと低いインシデントの解決時間を比較し、SLAが守られているか、リソースが適切に割り当てられているかを確認できます。また、「最も重大なインシデントに最も迅速に対応できているか」といった問いにも答えられます。 重要な理由 緊急度別にプロセスのパフォーマンスを分析し、重大なインシデントがそれ以外のインシデントより迅速に処理されているかを確認できます。 入手先 インシデントのメインレコードにある標準項目です。手動で設定する場合と、影響度と緊急度に基づいて自動計算する場合があります。 例 1 - 重大2 - 高3 - 中4 - 低 | |||
| 割り当てグループ AssignedGroup | 現在インシデントを担当しているサポートチーム、キュー、またはグループです。 | ||
| 説明 割り当てグループは、各時点でインシデントを担当するチームを示します。インシデントは、レベル1のサービスデスク、レベル2のネットワークチーム、レベル3のアプリケーションサポートチームなど、複数のグループ間で振り分けられることがあります。 この属性は、引き継ぎや作業量の分析に欠かせません。プロセスマイニングでは、チーム間のインシデントの流れを可視化し、各チームのキューでの滞留時間を測定して、頻繁な再割り当てによるボトルネックを特定できます。チームの効率や連携に関する問いに答えるための基礎となり、引き継ぎ・再割り当て分析ダッシュボードにも使われます。 重要な理由 チーム間の引き継ぎやキューでの待ち時間を分析し、チームごとのパフォーマンスと作業量の分布を把握するうえで重要です。 入手先 通常、この情報はインシデントレコードに保存され、インシデントが新しいチームに割り当てられるたびに更新されます。 例 サービスデスクネットワーク運用データベース管理アプリケーションサポート第2階層 | |||
| 報告チャネル ReportingChannel | メール、電話、セルフサービスポータルなど、インシデントの報告に使われた方法またはチャネルです。 | ||
| 説明 報告チャネルは、インシデントがどの経路から申請されたかを示します。電話などの直接的な連絡手段や、システム監視アラートなどの自動的な手段を通じて、ユーザーがサポート窓口にどのように連絡しているかを記録します。 報告チャネル別にプロセスを分析すると、効率の違いを把握できます。たとえば、セルフサービスポータルから報告されたインシデントは、最初から情報が整理されていることが多く、より早く解決できる場合があります。この分析は、組織がサポートチャネルを見直し、より効率的な方法の利用を促すうえで役立ちます。 重要な理由 報告元に応じたインシデントの対応効率や解決経路を分析できます。チャネルの方針やリソース配分の検討にも役立ちます。 入手先 通常、この情報はインシデントの作成時に自動で記録されるか、担当者が選択します。 例 メール電話セルフサービスポータルシステムアラート | |||
| 担当者 AssignedAgent | インシデントの対応を担当するサポート担当者またはユーザーです。 | ||
| 説明 担当者は、インシデントを担当する個人を示します。割り当てグループがチームを示すのに対し、担当者は解決に取り組む個人です。 この属性を使うと、パフォーマンスや作業量をより細かく分析できます。担当者単位で割り当てを追跡することで、管理者は個人の生産性を評価し、研修の必要性を特定し、作業が偏らないように調整できます。プロセスマイニングでは、グループ単位の分析では見えにくい複雑な再割り当てのパターンを明らかにし、解決時間に対する個人の貢献を把握できます。 重要な理由 チーム内外における個人の作業量、パフォーマンス、再割り当てのパターンを詳しく分析できます。 入手先 インシデントのメインレコードにある項目です。担当者が対応を引き受けたとき、またはインシデントが割り当てられたときに更新されます。 例 John SmithJane Doeagent.12345Emily Jones | |||
| 解決方法 ResolutionMethod | インシデントが最終的にどのように解決されたかを示すコード、カテゴリ、または説明です。 | ||
| 説明 解決方法は、インシデントの結果と解決に至った方法を表します。標準コードの場合も、実施した対応を自由記述で示す場合もあります。例として、「ユーザーへの説明」「ソフトウェアパッチを適用」「障害は確認されず」「重複インシデント」などがあります。 この属性は、プロセスの終点を理解するための重要なコンテキストを提供します。解決方法別にインシデントを分析すると、異なる解決策の有効性を把握できます。実際の修正を行わずにクローズされたケースを見つけたり、特定のインシデントカテゴリでよく使われる解決パターンを特定したりできます。こうした情報は、ナレッジベースの構築や初回問い合わせ解決率の向上に役立ちます。 重要な理由 問題の解決方法を把握できるため、自動化、ナレッジベースの改善、研修の機会を特定するうえで役立ちます。 入手先 通常、インシデントのステータスを「解決済み」または「クローズ」に変更する際に、サポート担当者が入力する項目です。 例 サービスデスクが解決障害は確認されず重複ソフトウェア更新を導入 | |||
| 重大度 Severity | インシデントがユーザーやサービスに与える影響の大きさを示す指標です。 | ||
| 説明 重大度は、インシデントがビジネスに与える影響の大きさを示します。緊急度とは別に、問題の深刻さを表します。たとえば、システム全体の停止は重大度が高く、軽微な表示上の不具合は重大度が低いインシデントです。 重大度別にインシデントを分析すると、どのような問題が最も大きな支障をもたらすかを組織が把握できます。プロセスマイニングにより、重大度の高いインシデントが、より効率的な別の解決経路をたどっているかどうかも確認できます。この属性は根本原因の分析に欠かせません。また、深刻なインシデントの再発を防ぐため、予防的な問題管理に向けたリソースの優先順位付けにも役立ちます。 重要な理由 インシデントを影響度別に分け、影響の大きい問題が影響の小さい問題と異なる方法で、またはより効率的に解決されているかを把握できます。 入手先 インシデントレコードの標準項目です。優先度の決定にあたり、緊急度と組み合わせて使われることがよくあります。 例 1 - 高2 - 中3 - 低重大 | |||
| SLAステータス SlaStatus | インシデントがサービスレベル合意(SLA)の目標を達成しているか、リスクがあるか、または違反しているかを示します。 | ||
| 説明 SLAステータスでは、応答時間や解決時間など、あらかじめ定められた時間目標に対するインシデントの状況を確認できます。一般的なステータスには、「進行中」「リスクあり」「違反」があります。 この属性はサービス品質を直接示すもので、SLAパフォーマンスの概要ダッシュボードに欠かせないデータです。プロセスマイニングでは、SLA違反のインシデントと違反していないインシデントのプロセスフローを比較できます。これにより、SLA違反の主な原因となっているアクティビティ、遅延、手戻りのループを特定し、対象を絞ったプロセス改善につなげられます。 重要な理由 目標に対するパフォーマンスを直接測定できます。SLA違反のインシデントを分析すると、サービス品質の低下につながるプロセス上の問題を特定できます。 入手先 通常、ITSMツール内で算出される項目です。インシデントの優先度や経過時間、定義済みのSLAルールに基づいて動的に更新されます。 例 進行中一時停止違反リスクあり | |||
| 再割り当て回数 ReassignmentCount | インシデントが別の担当者またはグループに再割り当てされた合計回数です。 | ||
| 説明 再割り当て回数は、インシデントのライフサイクル中に発生した引き継ぎの回数を示す指標です。回数が多い場合、非効率な対応、最初の振り分けの誤り、またはサポートチームの知識不足が考えられます。 プロセスマイニング分析に役立つ属性です。プロセスマイニングで再割り当てを可視化できますが、あらかじめ算出された回数があれば、絞り込みや重要業績評価指標の測定が容易になります。引き継ぎ・再割り当て分析ダッシュボードで直接使われます。また、チケットがチーム間を何度も行き来する「たらい回し」の状況を特定し、解決時間の長期化やユーザーの不満につながる原因を把握できます。 重要な理由 この指標は、プロセスの非効率さを直接数値で示します。回数が多い場合、解決時間の長期化と相関することが多く、振り分けやチームの対応能力に問題がある可能性を示します。 入手先 インシデントレコードの標準カウンター項目として用意されていることがあります。ない場合は、インシデントの監査ログにある割り当て変更の回数から算出できます。 例 0135 | |||
| 影響を受けたサービス AffectedService | インシデントの影響を受けた業務サービス、アプリケーション、または構成アイテム(CI)です。 | ||
| 説明 影響を受けたサービスは、インシデントを業務アプリケーション、サーバー、ネットワーク機器など、ITインフラ内の特定のコンポーネントに関連付けます。構成管理データベース(CMDB)と連携していることがよくあります。 この属性は、インシデントを理解するための重要なビジネスコンテキストを提供します。プロセスマイニングでは、特定のサービスや資産の信頼性に焦点を当てた分析が可能です。組織は、どのサービスでインシデントが最も多く発生しているかを特定し、その解決プロセスを分析して、重要な業務サービスの安定性を高めるための問題管理の優先順位を決められます。ITインシデントがビジネス全体に与える影響を把握するうえで重要な要素です。 重要な理由 インシデントを特定の業務サービスやITコンポーネントに関連付けることで、問題が発生しやすいサービスとその影響を分析できます。 入手先 通常、構成管理データベース(CMDB)から関連付けるか、インシデントフォームのサービスカタログから選択します。 例 メールサービスSAP ERP財務社内VPNSRV-SQL-01 | |||
| 申請者 Requester | 最初にインシデントを報告したユーザー、従業員、またはシステムです。 | ||
| 説明 申請者は、問題を経験し、インシデントを最初に報告した人です。社内の従業員の場合も、社外の顧客の場合もあります。申請者の部署や組織を記録することもできます。 申請者やその部署ごとにインシデントを分析すると、特定のユーザーグループで問題が多く発生していないかを特定できます。研修の必要性や、特定の環境に限られた問題が見つかることもあります。プロセスマイニングでは、ユーザーを中心にサポートプロセスを分析し、ユーザーグループごとの体験を把握できます。 重要な理由 ユーザーを中心に分析し、特定のユーザー、部署、または拠点からインシデントが偏って多く報告されていないかを特定できます。 入手先 インシデントレコードの標準項目です。通常、チケットを作成したユーザー、または代理で作成された場合はその対象者が設定されます。 例 Alice Johnson営業部b.williamsCustomer-XYZ Corp | |||
インシデント管理のアクティビティ
| アクティビティ | 説明 | ||
|---|---|---|---|
| SLA違反の検出 | インシデントへの応答または解決にかかった時間が、サービスレベル合意(SLA)で定められた目標を超えたときに発生する、計算によって求められるイベントです。ユーザーが手動で行う操作ではなく、時間の経過によって発生します。 | ||
| 重要な理由 SLA違反は、主要な重要業績評価指標(KPI)です。発生した時期と理由を分析することは、サービスの提供を改善し、契約上の義務を果たすうえで重要です。 入手先 このイベントはログに直接記録されません。イベントのタイムスタンプと、インシデントレコードに保存されたSLA目標期限を比較して算出します。 記録 解決時刻を「SLA期限」と比較します。解決時刻が期限を過ぎている場合は、SLA期限のタイムスタンプで違反イベントを作成します。 イベントタイプ calculated | |||
| インシデントクローズ | ライフサイクルの最後のアクティビティです。インシデントレコードが正式にクローズされ、読み取り専用の履歴レコードになります。「解決済み」の状態が一定期間続いた後、自動的にクローズされることもあります。 | ||
| 重要な理由 インシデントのライフサイクルが完全に終了したことを示します。作成からクローズまでの全期間を分析すると、解決後の事務処理期間も含めたプロセス全体の所要時間を把握できます。 入手先 インシデントの履歴ログでステータスが明示的に「クローズ」に変更された記録から取得します。この記録に最終タイムスタンプが含まれます。 記録 インシデントのステータスが「クローズ」に更新された時点のタイムスタンプを監査ログから取得します。 イベントタイプ explicit | |||
| インシデントの作成 | このアクティビティは、システムにインシデントの記録が正式に作成されたことを示します。ユーザーや監視ツールからの最初の報告が記録され、インシデントのライフサイクルが始まります。 | ||
| 重要な理由 これはプロセスの主要な開始イベントです。作成から他の節目までの時間を分析することは、全体の解決時間を測定し、初期段階の遅延を特定するうえで基本となります。 入手先 通常、ソースシステムの主要なインシデントテーブルまたはチケットテーブルに記録された作成タイムスタンプから取得します。 記録 メインのインシデント記録にある「create_date」または「submitted_on」のタイムスタンプを使用します。 イベントタイプ explicit | |||
| インシデント再オープン | 解決済みのインシデントが再びアクティブな状態になると発生します。ユーザーから問題が再発した、または提示された解決策では問題が解消しなかったと報告された場合に起こります。 | ||
| 重要な理由 再オープン率が高い場合、解決の品質、根本原因の分析不足、または早すぎるクローズに問題がある可能性があります。手戻り分析に欠かせない指標です。 入手先 インシデントのステータスが「解決済み」または「クローズ」から「進行中」などのアクティブな状態に戻ったことを、ステータス履歴から判定します。 記録 解決済みの状態からオープン状態へのステータス変更を検出し、その変更時のタイムスタンプを記録します。 イベントタイプ inferred | |||
| インシデント解決 | このアクティビティは、解決策が実施され、ユーザーがサービスを再び利用できる状態になったと判断されたことを示します。通常、SLAの解決時間の計測を止める重要な節目です。 | ||
| 重要な理由 解決時間を測定する際の重要な終点です。この時点から最終的なクローズまでの期間を分析すると、ユーザーによる確認の遅れや自動クローズの方針を把握できます。 入手先 通常、担当者がインシデントのステータスを「解決済み」または「対応済み」に変更した際に、明示的なイベントとして記録されます。 記録 インシデントのステータスが「解決済み」に更新された時点のタイムスタンプを監査ログから取得します。 イベントタイプ explicit | |||
| グループへの割り当て | 調査を行う特定のサポートグループまたはチームに、インシデントが最初に割り当てられたことを示します。これは最初の正式な引き継ぎであり、解決ワークフローの開始点です。 | ||
| 重要な理由 これは振り分けの重要なステップです。割り当ての遅れや誤った振り分けは、解決時間を大幅に延ばし、チーム間で不要な引き継ぎを発生させる可能性があります。 入手先 監査ログから「Assignment Group」または「Support Team」フィールドに初めて値が入力された箇所を見つけ、このイベントを推定します。 記録 インシデントの履歴で「Assignment Group」フィールドに初めて値が入力された時点のタイムスタンプを特定します。 イベントタイプ inferred | |||
| 調査の開始 | 割り当てられた担当者がインシデントへの対応を実際に開始したことを示します。通常、「Assigned」または「New」から「In Progress」へのステータス変更で表されます。 | ||
| 重要な理由 この節目は、初期の待ち時間が終わり、実作業が始まったことを示します。このアクティビティまでの時間を測定すると、担当者のキャパシティや応答の遅れを把握できます。 入手先 通常、インシデントの履歴ログに記録されたステータス変更から推定します。 記録 インシデントのステータスが初めて「In Progress」「Work in Progress」または同様の対応中の状態に変わった時点のタイムスタンプを特定します。 イベントタイプ inferred | |||
| インシデントの優先度設定 | 通常、影響度と緊急度に基づいてインシデントの優先度が設定された時点で発生するアクティビティです。優先度によって、サービスレベル合意(SLA)に基づく目標応答時間と解決時間が決まります。 | ||
| 重要な理由 優先順位付けは、リソースの割り当てとインシデントへの対応順に直接影響します。このステップを分析することで、重大なインシデントが優先的に対応され、SLAが守られているかを確認できます。 入手先 監査証跡を確認し、「Priority」または「Severity」フィールドの変更を追跡して取得します。 記録 「Priority」フィールドの更新に関連付けられた監査ログのタイムスタンプを使用します。 イベントタイプ explicit | |||
| インシデントの再割り当て | インシデントが、あるサポートグループまたは担当者から別のグループまたは担当者に移されたことを示します。最初のチームでは解決できず、別の専門知識が必要な場合などに引き継ぎが行われます。 | ||
| 重要な理由 再割り当てが頻繁に発生する場合、プロセスの非効率、初期の振り分けの誤り、チームの知識不足が考えられます。こうした引き継ぎの分析は、解決までの流れを効率化するうえで重要です。 入手先 初回の割り当て後に「Assignment Group」または「Assignee」フィールドが変更されたことを監査ログから検出し、このイベントを推定します。 記録 「Assignment Group」フィールドに初めて値が入力された後、変更されるたびに新しいイベントを記録します。 イベントタイプ inferred | |||
| インシデントの分類 | インシデントのカテゴリ、種類、項目などの分類を示します。インシデントの振り分けや適切な解決手順の適用に役立つ、重要なトリアージのステップです。 | ||
| 重要な理由 分類を誤ると、遅延や再割り当て、レポートの偏りにつながることがあります。このアクティビティを分析することで、初期トリアージの品質と解決効率への影響を評価できます。 入手先 通常、監査ログまたは履歴テーブルから、分類に関するフィールドに初めて値が入力された時点を特定して、このイベントを推定します。 記録 インシデントの作成後、「Category」「Subcategory」「Configuration Item」などのフィールドが初めて更新された時点を特定します。 イベントタイプ inferred | |||
| ステータスが保留に変更 | 通常、ユーザーやベンダー、その他の外部要因からの情報を待つ間、インシデントへの対応を一時停止したときに発生します。この状態では、通常SLAの計測が一時停止します。 | ||
| 重要な理由 保留状態の時間を分析すると、外部要因による依存関係や遅延が明らかになります。保留時間が長いと、内部の非効率が見えにくくなり、解決時間の指標も実態と合わなくなる可能性があります。 入手先 インシデントのステータス履歴が「Pending」「On Hold」「Awaiting User」に変更された時点から推定します。 記録 インシデントのステータスが指定された保留状態に変わるたびに、タイムスタンプを記録します。 イベントタイプ inferred | |||
| 作業の再開 | 保留中だったインシデントへの対応が再開された時点を示します。通常、必要な情報を受け取り、サポート担当者が作業を再開できるようになったときに発生します。 | ||
| 重要な理由 このアクティビティは、外部要因による待ち時間を正確に測定するうえで重要です。「Pending」から「Resumed」までの時間で、外部要因によってプロセスが停止していた期間が分かります。 入手先 インシデントのステータス履歴が「Pending」から「In Progress」またはその他の対応中の状態に戻った時点から推定します。 記録 インシデントのステータスが保留状態から対応中の状態に戻った時点のタイムスタンプを記録します。 イベントタイプ inferred | |||
| 回避策の提示 | サービス機能を復旧させるため、ユーザーに一時的な解決策が伝えられたことを示します。恒久対策を進める間、事業への影響を抑えます。 | ||
| 重要な理由 回避策の提示は、重大なインシデントの管理における重要なステップです。影響を抑えるまでの時間と、恒久的に解決するまでの時間を分けて追跡できます。 入手先 明示的なステータスやフラグで記録される場合もありますが、担当者のメモや連絡ログに対するキーワード分析から推定することもよくあります。 記録 「Workaround Provided」などの特定のステータスを確認するか、担当者のコメントから「workaround」や「temporary fix」などのキーワードを検索して特定します。 イベントタイプ inferred | |||
| 担当者の割り当て | 特定の担当者がインシデントを引き受けた、または割り当てられた時点を示します。チーム単位の責任から個人単位の責任に移る節目です。 | ||
| 重要な理由 担当者の割り当てを追跡すると、個人の業務量やパフォーマンスを分析できます。また、対応可能な担当者を待つインシデントが発生するボトルネックも特定できます。 入手先 インシデントの監査ログで「Assignee」または「Assigned To」フィールドの変更を追跡して取得します。 記録 「Assignee」フィールドに初めて値が入力された時点、または新しいユーザーに変更された時点の監査ログのタイムスタンプを使用します。 イベントタイプ explicit | |||
データ抽出ガイド
データの抽出方法はシステムによって異なります。詳しい手順は、
始める準備はできましたか?
インシデント管理プロセスの改善を始めましょう。以下からシステム別のデータ抽出ガイドを選ぶか、この汎用テンプレートを使ってイベントログを作成し、プロセスを詳しく分析してください。
インシデントを迅速に解決し、今すぐ改善を始めましょう
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