データテンプレート:買掛金(AP)請求書処理

Oracle Fusion Financials
データテンプレート:買掛金(AP)請求書処理

買掛金(AP)請求書処理用データテンプレート

本テンプレートは、買掛金(AP)請求書処理を分析するために必要な適切なデータ収集を支援する包括ガイドです。正確なイベントログ構築に欠かせない属性とアクティビティを整理し、データ抽出の実務ポイントも提示します。重要情報を漏れなく取得し、効果的な Process Mining にお役立てください。
  • 収集を推奨する属性
  • 追跡すべき主なアクティビティ
  • Oracle Fusion Financials 向け抽出ガイド
イベントログについて初めての方へ: プロセスマイニングのイベントログ作成方法.

買掛金請求書処理の属性

買掛金請求書処理を網羅的に分析するために、イベントログに含めたい推奨データ項目です。
3 必須 8 推奨 12 任意
名前 説明
アクティビティ名
ActivityName
発生した特定のプロセスステップ/イベントの名称です。
説明

この属性は、請求書処理ライフサイクルの単一のステップ(例:'Invoice Created'、'Approval Initiated'、'Payment Executed')を表します。これらを時系列に並べることで、各請求書のエンドツーエンドのプロセスフローを再構築できます。アクティビティの分析により、頻出経路、逸脱、手戻りループを特定できます。

その重要性

プロセスマップの中核となる情報で、フローの可視化・分析、逸脱の特定、各ステップのパフォーマンス計測を可能にします。

取得元

通常、Oracle Fusion Financials 内のステータス変更、イベントテーブル、監査ログから導出します。複数のソーステーブルや項目からのマッピングを要する場合があります。

請求書検証済み保留設定請求書承認済み支払実行
イベント日時
EventTime
アクティビティの発生時刻を示すタイムスタンプです。
説明

各アクティビティの正確な日時を示す属性です。イベントを時系列に並べ、ステップ間の所要時間を算出する基盤となります。待ち時間の計測によるボトルネック特定、特定フェーズ(例:承認)のサイクルタイム算出、SLA順守のモニタリングなど、パフォーマンス分析に活用します。

その重要性

サイクルタイムや待ち時間など時間ベースの指標を算出するうえで不可欠です。ボトルネックの特定やプロセス効率の測定に直結します。

取得元

各種 Oracle Fusion テーブルにおける作成日、最終更新日、特定イベントの timestamp(例:LAST_UPDATE_DATE、CREATION_DATE、APPROVAL_DATE)に対応します。

2023-10-26T10:00:00Z2023-11-15T14:35:10Z2024-01-05T09:12:45Z
請求書
InvoiceId
各請求書に付与された一意の識別子です。
説明

「請求書」は主要なケース識別子として機能し、受領から最終支払までの全アクティビティをひも付けます。固有の InvoiceId ごとに1つのエンドツーエンドなプロセスインスタンスを表し、AP(買掛金)プロセスにおける各請求書の流れを網羅的に分析できます。関連するすべてのイベントや属性を結びつける、プロセス分析の基盤となる項目です。

その重要性

請求書のライフサイクルを開始から完了まで追跡するための要となる情報です。バリアント分析、ボトルネック検出、スループット評価に役立ちます。

取得元

一般的に、Oracle Fusion Financials の AP_INVOICES_ALL テーブルにある INVOICE_ID または INVOICE_NUM を用います。

INV-987657334001APO-INV-2023-005
ユーザー
User
そのアクティビティを実行した担当者のユーザーIDまたは氏名を示します。
説明

特定のプロセスステップを実行した担当者(社員またはシステムユーザー)を示します。例:請求書を入力したAP担当、承認したマネージャー、支払を実行したスペシャリストなど。ユーザー単位の分析により、教育ニーズや業務負荷の偏り、メンバー間のパフォーマンス差が把握できます。コンプライアンスや監査証跡の観点でも重要な属性です。

その重要性

業務負荷やチームのパフォーマンス分析、個別のボトルネックやトレーニング機会の特定を可能にします。監査可能性の確保にも不可欠です。

取得元

各種テーブルの CREATED_BY や LAST_UPDATED_BY などのユーザー関連項目、または特定の workflow/承認履歴テーブルから取得します。

john.doejane.smithap.clerk1
仕入先名
VendorName
請求書を提出した仕入先/ベンダーの名称です。
説明

請求書に紐づく仕入先(ベンダー)を示します。サプライヤー別にプロセスパフォーマンスをセグメントできる、分析上の重要な軸です。たとえば、保留発生率が高い仕入先、処理時間が長い仕入先、照合の不一致が多い仕入先を把握できます。サプライヤー管理や特定ベンダーに起因する恒常的な課題の発見に役立ちます。

その重要性

仕入先別のパフォーマンス分析を可能にし、頻発する遅延・不一致・保留など、特定の仕入先に固有の課題を明らかにします。

取得元

通常は、POZ_SUPPLIERS などのベンダーテーブルの VENDOR_NAME フィールドから取得し、AP_INVOICES_ALL の VENDOR_ID で結合します。

Global Office Supplies Inc.Innovate Tech ServicesReliable Logistics Co.
支払日
PaymentDate
請求書の支払が実行された日付です。
説明

実際に支払いが行われた日付を記録します。請求書に関するAPプロセスの完了確認に用います。Payment Date と Due Date を比較することで、期日内支払い率の算出や早期支払い割引の取得状況を評価できます。財務・キャッシュフロー管理にとって重要なデータポイントです。

その重要性

期日内支払KPIの算出や早期支払割引の実現分析を行え、キャッシュフロー管理に直結します。

取得元

AP_INVOICE_PAYMENTS_ALL などの支払テーブルに由来し、ACCOUNTING_DATE や CHECK_DATE といった項目を参照します。

2023-11-132023-12-052024-01-19
支払期日
DueDate
請求書の支払期日です。
説明

請求書日と支払条件から算出される、延滞を避け良好なベンダー関係を維持するための支払期日です。期限内支払のモニタリングやキャッシュフロー管理に不可欠で、KPI「期限内支払率」は「支払日」とこの「支払期日」を比較して算出します。

その重要性

期日どおりの支払率の計測、キャッシュフロー管理、延滞金の回避に不可欠。支払ポリシー遵守を評価するうえでの重要なフィールドです。

取得元

支払スケジュールテーブル(例:AP_PAYMENT_SCHEDULES_ALL)の直接項目である場合と、INVOICE_DATE と支払条件から計算する場合があります。

2023-11-142023-12-012024-01-19
終了日時
EndTime
請求書における最終アクティビティのタイムスタンプです。
説明

請求書ライフサイクルの終端イベント(例:'Payment Cleared' や 'Invoice Cancelled')のタイムスタンプを表します。通常は各 'InvoiceId' に対する最新の 'EventTime' から導出され、請求書のエンドツーエンド処理時間を算出するうえで不可欠です。

その重要性

各請求書のエンドツーエンドの総処理時間を計算できます。全体のプロセス効率を測る基本KPIです。

取得元

データセット内で各ケース(InvoiceId)の最大 EventTime を求めて導出する計算属性です。

2023-10-30T11:00:00Z2023-11-20T16:45:00Z2024-01-10T10:20:30Z
請求書ステータス
InvoiceStatus
請求書の現在または最終ステータスです。
説明

プロセス内での請求書の現在のステータスを示します(例: 'Validated'、'Pending Approval'、'Paid'、'Cancelled')。この属性を見ると、請求書がライフサイクルのどこにあるかがひと目でわかり、運用向けのdashboardで役立ちます。最終ステータスを分析すれば、取消や却下の比率など、プロセスの結果を把握できます。

その重要性

請求書の結果と現在の状態を手早く把握でき、(取消などの)例外率やプロセス効率の分析に役立ちます。

取得元

AP_INVOICES_ALL のステータス項目、または AP_PAYMENT_SCHEDULES_ALL の支払ステータスから導出できます。

検証済み支払済キャンセル済み再検証が必要
請求金額
InvoiceAmount
請求書の合計金額です。
説明

請求書の支払総額を表す属性です。財務分析や支払優先度の判断に欠かせません。高額請求書が低額に比べて処理方法や遅延に違いがあるかを見極める助けになります。キャッシュフロー予測や二重支払の分析など、ダッシュボードでも重要な指標です。

その重要性

高額請求の優先度付け、金額別の処理時間分析、遅延の金銭的影響の算定を可能にします。

取得元

AP_INVOICES_ALL テーブルの INVOICE_AMOUNT から取得します。

5400.50125000.00750.25
購買発注番号
PurchaseOrderNumber
請求書に関連する発注書の識別子です。
説明

品目やサービスの調達を承認する購買発注(PO)の一意の番号です。三点照合(PO・検収・請求書)を分析するための基本項目です。POにひも付いた請求書で不一致が多い場合は、購買や受入(検収)部門の課題が疑われます。POあり/なしで請求書を分けて分析すると、プロセスの動きの違いも見えてきます。

その重要性

3 点照合の分析、不一致の特定、PO 付き/なしの請求書の違いを理解するうえでも重要です。

取得元

請求書明細テーブル(例:AP_INVOICE_LINES_ALL)とPOテーブル(例:PO_HEADERS_ALL)を結合することで取得するのが一般的です。

PO-10056982347null
ソースシステム
SourceSystem
データの抽出元システムです。
説明

この属性はデータの由来を示します。本プロセスでは通常は 'Oracle Fusion Financials' です。複数システムが併存する環境(例:別の OCR スキャンシステム)では、イベントの発生源を見分けるのに役立ちます。データリネージの確保や、異なるプラットフォームを統合する際の文脈付けに有効です。

その重要性

データの発生源に関する重要なコンテキストを提供し、トレーサビリティを確保。複数システムからのデータ統合管理にも役立ちます。

取得元

通常は、データ抽出の設定時に定義される静的な値です。

Oracle Fusion FinancialsOracle EBS R12Fusion Cloud AP
ビジネスユニット
BusinessUnit
請求書を所管する事業部門/オペレーションユニットです。
説明

費用を負担した事業部門・部署・コストセンターを示します。これは組織分析の重要な軸で、部門間でプロセスパフォーマンスを比較できます。承認リードタイムの長さや例外率の高さなどの課題が特定部門に偏っていないかを明らかにし、的を絞った改善につなげます。

その重要性

組織単位間でのパフォーマンス・ベンチマークを可能にし、部門特有のボトルネックやコンプライアンス課題を特定します。

取得元

多くの場合、AP_INVOICES_ALL の ORG_ID に格納されています。HRの組織テーブルと結合してビジネスユニット名を取得します。

北米営業欧州事業本社経理
保留理由
HoldReason
請求書が支払保留(Hold)となった理由です。
説明

請求書が支払いプロセスに進めない場合は hold が掛かります。この属性には、その hold の具体的な理由(例:価格不一致、数量差異、入荷待ちなど)を記録します。hold 理由の分析は、プロセス中断や遅延の根本原因を突き止めるカギです。例外や手戻りを監視する dashboard にも直結します。

その重要性

支払遅延や請求書の例外発生の根本原因を特定し、プロセス改善やベンダー対応に直結する示唆を提供します。

取得元

AP_HOLDS_ALL などのテーブルから取得し、請求書にひも付く保留理由やコードを参照します。

価格不一致請求数量が受領数量を超過重複請求書
最終データ更新
LastUpdateDate
直近のデータ更新のタイムスタンプです。
説明

この属性は、当該プロセスのデータがソースシステムから最後に抽出された時刻を示します。更新のたびにデータセット全体に付与されるメタデータです。データの鮮度や、分析がカバーする期間を理解するうえで不可欠で、透明性の確保と結果の正しい解釈に役立ちます。

その重要性

データの鮮度を示し、分析対象期間や最終更新日時をユーザーに明確に伝えます。

取得元

この値はデータ抽出時に生成され、データセットに付与されます。

2024-03-10T05:00:00Z2024-03-11T05:00:00Z
手戻り
IsRework
請求書で手戻りが発生したかを示すフラグ。
説明

検証のやり直しや、後工程から前工程への巻き戻り(例:'Pending Approval' から 'Needs Revalidation' へ戻る)などの手戻りがあった請求書を識別する真偽値フラグ(True/False)。アクティビティの遷移を分析して導出します。『請求書手戻り率』を定量化し、非効率の把握に不可欠です。

その重要性

非効率な手戻りループの発生頻度を定量化し、例外発生の根因やムダの所在を明らかにします。

取得元

計算属性です。各ケースのアクティビティの並びを分析し、同一ステップの繰り返しや後戻りなど、プロセスフロー上の逆行を検出して導出します。

truefalse
承認者
Approver
請求書の支払承認を行った担当者です。
説明

請求書に対して最終、または主要な承認を行ったユーザー/管理者を示します。承認者別に承認時間を切り出す「Invoice Approval Cycle Time」dashboardに不可欠な属性です。分析により、承認階層上のボトルネックや高負荷の承認者を可視化し、権限委譲ポリシーの遵守も確認できます。

その重要性

承認ワークフローの分析、特定承認者に起因するボトルネックの特定、承認ポリシー遵守の監査に不可欠です。

取得元

Oracle の workflow テーブル(承認管理エンジン:AME 関連など)や監査履歴テーブルに格納されているのが一般的です。

s.jonesm.riverad.chen
支払条件
PaymentTerms
ベンダーと合意した請求書の支払条件です。
説明

仕入先に対する支払条件(例:Net 30、2% 10, Net 30)を定義する属性です。請求書の支払期日の計算や、早期支払割引の機会を見極める基礎となります。支払条件の分析はキャッシュフロー計画に不可欠で、「Early Payment Discount Realization」dashboard における、利用可能な割引をどれだけ有効に取り込めているかの測定にも直結します。

その重要性

支払スケジュールや早期支払割引の適用可否を左右し、キャッシュフローと収益性に直結します。

取得元

AP_INVOICES_ALL から参照される AP_TERMS_TL または AP_TERMS_B テーブルに存在します。

Net 30Net 602% 10, Net 30
期日内支払い
IsOnTimePayment
支払期日までに支払われたかを示すフラグ。
説明

「Payment Date」と「Due Date」を突き合わせて判定する真偽値フラグ(True/False)。支払日が期日以前(同日を含む)なら True。『期日内支払率』KPIの算出を直接支援し、支払ポリシーの遵守監視やサプライヤー関係の管理に不可欠です。

その重要性

支払条件の遵守度を直接測定します。これは仕入先との関係、資金計画、延滞料の回避に極めて重要です。

取得元

他の項目から導出する計算属性です。ロジック:IF PaymentDate <= DueDate THEN true ELSE false。

truefalse
照合ステータス
MatchingStatus
請求書の照合処理の結果を示します。
説明

請求書を発注書および入庫/検収(3点照合)と突き合わせた結果を示します。ステータスは「照合済み」「一部照合」「失敗」などがあります。KPI「3点照合失敗率」と関連する不一致分析 dashboard の基礎となり、調達から支払までのプロセス課題の診断に役立ちます。

その重要性

自動照合プロセスの達成度を直接測定し、手戻りや支払遅延を招く不一致を洗い出します。

取得元

このステータスは、多くの場合、AP_INVOICES_ALL や AP_INVOICE_LINES_ALL などのテーブルのヘッダーまたは明細レベルにあります。

成功失敗 - 価格不一致失敗 - 数量不一致不要
請求日
InvoiceDate
ベンダーの請求書に記載された日付です。
説明

仕入先が請求書を発行した日付です。合意済みの支払条件にもとづき、支払期日を決める起点となります。Invoice Date とシステムへの入力日('Invoice Created' アクティビティ)を比較すると、請求書の提出遅延や受領・登録の遅れが可視化できます。これにより、期日内支払いと割引取得に影響するフロント側のボトルネックを特定できます。

その重要性

支払期日の算出や、請求書発行から AP プロセスに入るまでの遅延を把握する際の基準となります。

取得元

AP_INVOICES_ALL テーブルの INVOICE_DATE から取得します。

2023-10-152023-11-012023-12-20
請求書の処理時間
InvoiceProcessingTime
請求書の開始から完了までに要した総処理時間です。
説明

計算指標で、各請求書について最初のイベント(例:'Invoice Created')から最後のイベント('EndTime')までの所要時間を測定します。エンドツーエンドの効率を測る主要KPIです。この所要時間を分析することで、ベンダー・金額・ビジネスユニットなどの切り口で処理に時間がかかる請求書タイプを特定し、改善施策のベースラインを提示します。

その重要性

AP プロセスのエンドツーエンド効率を直接測定し、ボトルネックの定量化や、時間経過に伴う改善効果の追跡に役立ちます。

取得元

各 InvoiceId で最も早い EventTime と最も遅い EventTime(EndTime)の差で算出します。

10日4時間35日11時間5日2時間
請求通貨
InvoiceCurrency
請求金額の通貨です。
説明

請求書の通貨(例:USD、EUR、GBP)を示します。多国・多通貨の分析に不可欠で、請求金額の解釈に必要な文脈を提供します。グローバル企業では、財務データの絞り込みやセグメント化に欠かせない主要属性です。

その重要性

'Invoice Amount' の正確な分析・報告に不可欠な前提情報を提供し、特にグローバルな業務で有効です。

取得元

AP_INVOICES_ALL テーブルの INVOICE_CURRENCY_CODE から取得します。

USDEURGBPJPY
必須 推奨 任意

買掛金請求書処理のアクティビティ

プロセスを正確に把握し、ボトルネックを特定するために、イベントログに記録しておきたい主な工程とマイルストーンです。
6 推奨 7 任意
アクティビティ 説明
支払予定作成
承認済みの請求書が Payment Process Request(PPR)や支払バッチに取り込まれたが、まだ支払われていない状態を示します。支払スケジュールのレコードが確定した時点で記録されます。
その重要性

承認から実支払までの“橋渡し”となるアクティビティです。ここに要した時間の分析は、資金繰りの予測やキャッシュマネジメントに直結します。

取得元

請求書に対し、AP_PAYMENT_SCHEDULES_ALL テーブルの checkrun_id に値が入ったことから推定されます。PPR の作成日をタイムスタンプとして利用できます。

取得

請求書が Payment Process Request(PPR)に関連付けられていること。

イベントタイプ inferred
支払実行
支払が作成され、仕入先に発行された瞬間を示します。請求書にひも付く支払レコードが作成された時点で記録されます。
その重要性

「期日内支払率」や「請求書処理のE2Eスループット」を測るうえでの重要なマイルストーン。自社が財務上の支払義務を履行したことを示します。

取得元

これは明示的なイベントで、AP_INVOICE_PAYMENTS_ALL テーブルにリンクレコードが作成されたことで記録されます。timestamp には ACCOUNTING_DATE または CREATION_DATE を使用できます。

取得

請求書と支払を関連付ける AP_INVOICE_PAYMENTS_ALL でのレコード作成。

イベントタイプ explicit
支払消込完了
プロセスの最終アクティビティで、支払が銀行で消込済みとなったことを確認します。通常、銀行照合後に Oracle Cash Management からのステータス更新で記録されます。
その重要性

エンドツーエンドの真の終点であり、『Average Invoice Cycle Time』を最も正確に算出するためのデータです。ここで財務取引の一連の流れが完結します。

取得元

AP_CHECKS_ALL テーブルで支払ステータスが 'CLEARED' に更新されたことから推定されます。このイベントのタイムスタンプは CLEARED_DATE カラムで取得します。

取得

CLEARED_DATE は AP_CHECKS_ALL テーブルに格納されます。

イベントタイプ inferred
請求書作成
システム上で請求書レコードが初期作成されたことを示すイベントです。手入力、スキャン(OCR)、EDI のいずれでも対象となり、メインの請求書テーブルに新規レコードが追加された時点で記録されます。
その重要性

請求書処理ライフサイクルの確定した開始点です。このイベントから他のイベントまでの時間を分析すると、上流の遅延や全体の処理時間が明らかになります。

取得元

これは明示的なイベントで、AP_INVOICES_ALL テーブルの請求書レコードの作成日時(通常は CREATION_DATE 列)から取得します。

取得

AP_INVOICES_ALL テーブルでのレコード作成タイムスタンプ。

イベントタイプ explicit
請求書承認済み
請求書の最終承認を表し、支払実行を許可する段階です。workflowのステータスが最終承認の状態に更新されたことから推定される主要なマイルストーンです。
その重要性

承認サイクルを締めくくる重要なマイルストーン。「請求書承認サイクル時間」の算出や、承認者起因のボトルネック特定に不可欠です。

取得元

AP_INVOICES_ALL テーブルの WFAPPROVAL_STATUS が 'Manually Approved'、'Workflow Approved' などの最終承認ステータスに変更されたことから推定されます。

取得

AP_INVOICES_ALL.WFAPPROVAL_STATUS が承認済みの状態に変更。

イベントタイプ inferred
請求書検証済み
請求書データに対するシステムの自動バリデーション(形式の妥当性や仕入先との突合せなど)が完了したことを示します。請求書のバリデーションステータス項目の変更を追跡して取得します。
その重要性

照合や承認など次工程に進める準備が整った状態を示します。この段階までに時間がかかる場合は、データ入力の不備が疑われます。'Invoice Data Entry Error Analysis' dashboardでの分析に役立ちます。

取得元

AP_INVOICES_ALL テーブルの VALIDATION_STATUS が 'Validated' に変更されたことから推定されます。当該フィールドの監査ログや履歴テーブルからタイムスタンプを取得できます。

取得

AP_INVOICES_ALL.VALIDATION_STATUS が 'Validated' に変更。

イベントタイプ inferred
保留解除
問題が解消されて保留が解除されたことを示し、請求書が支払プロセスを継続できるようになります。保留レコードに解除情報が更新された時点で記録されます。
その重要性

不一致の解消に要した時間を測定します。'Hold Placed' と組み合わせることで、手戻りや例外対応の期間と影響を定量化できます。

取得元

既存の保留レコードについて、AP_HOLDS_ALL テーブルの RELEASE_LOOKUP_CODE および LAST_UPDATE_DATE カラムに値が入ったことから推定されます。

取得

解除内容とともに、AP_HOLDS_ALL レコードのタイムスタンプを更新します。

イベントタイプ inferred
保留設定
請求書に保留が設定され、支払いが止まっていることを示します。これは、相違やポリシー違反などを理由に、保留レコードが作成され請求書に関連付けられた時点で記録される明示的なイベントです。
その重要性

プロセス例外やボトルネックを直接特定します。保留理由と保留期間の分析は、よくある処理課題の理解と解決の鍵です。

取得元

これは明示的なイベントで、特定の INVOICE_ID にリンクされた AP_HOLDS_ALL テーブルの新規エントリ作成によって記録されます。

取得

AP_HOLDS_ALL テーブルでのレコード作成タイムスタンプ。

イベントタイプ explicit
承認開始
請求書が承認 workflow に入り、最初の承認者へ回付されたことを示します。請求書の workflow ステータス変更から推定されます。
その重要性

このアクティビティが『Invoice Approval Cycle Time』KPIの計測開始点になります。データ待ちと承認者待ちの時間を切り分けて把握できます。

取得元

AP_INVOICES_ALL テーブルの WFAPPROVAL_STATUS がワークフロー開始前のステータスから 'Initiated' などの保留状態へ変更されたことから推定されます。

取得

AP_INVOICES_ALL.WFAPPROVAL_STATUS が 'Initiated' に変更。

イベントタイプ inferred
早期支払いを実施
割引獲得のために前倒しで支払われたことを示す、計算により付与されるイベント。支払スケジュールに保存された割引条件と実際の支払日を比較して判定します。
その重要性

「Early Payment Discount Realization」dashboard を直接支える指標です。効率的な AP プロセスの金銭的効果を定量化し、取り逃した機会を特定します。

取得元

支払日(AP_INVOICE_PAYMENTS_ALL)と AP_PAYMENT_SCHEDULES_ALL の割引日フィールド(DISCOUNT_DATE)を比較して算出します。

取得

支払実行日と割引適用期限を比較。

イベントタイプ calculated
照合完了
請求書を発注書(PO)や検収伝票(GRN)と照合するシステム/ユーザーの操作を表します。請求書の照合ステータスが更新された時に記録されます。
その重要性

POベースの請求書で欠かせないステップで、「3点照合の不一致トレンド」分析に直結します。ここでの失敗や遅延は、プロセス全体の大きなボトルネック要因です。

取得元

AP_INVOICES_ALL テーブルの WFAPPROVAL_STATUS または同様の照合ステータス系フィールドが更新され、照合を試みたことを示している場合に推定されます。

取得

PO マッチングに関するステータス変更の timestamp。

イベントタイプ inferred
請求書却下
承認者が請求書を却下し、プロセスが停止したことを示します。通常は修正のうえで再申請が必要になります。承認workflow内のステータス変更として記録されます。
その重要性

大きな手戻りのループがあることを示します。却下の頻度や理由を分析すると、ポリシーの理解不足やデータに起因する継続的な問題が見えてきます。

取得元

AP_INVOICES_ALL テーブルの WFAPPROVAL_STATUS が 'Rejected' に変更されたことから推定されます。workflow の履歴テーブルで詳細を確認できる場合があります。

取得

AP_INVOICES_ALL.WFAPPROVAL_STATUS が 'Rejected' に変更。

イベントタイプ inferred
請求書取消
支払前に請求書プロセスが終了したことを表します。ユーザーが請求書を取り消し、取消日が入力された時点で記録されます。
その重要性

請求書の終端であり、成功に至らない終了状態。キャンセルの頻度と理由を分析することで、調達やサプライヤーマネジメントの上流課題が浮き彫りになります。

取得元

AP_INVOICES_ALL テーブルの CANCELLED_DATE カラムに値が入ったことから推定されます。日付自体がイベントのタイムスタンプとして扱われます。

取得

CANCELLED_DATE は AP_INVOICES_ALL テーブルに格納されます。

イベントタイプ inferred
推奨 任意

抽出ガイド

Oracle Fusion Financials からデータを取得する方法